[大人に適切な“背中を反らせる”]
背中を反らせる際の考え方や捉え方、注意点などを復習しましょう!
バレエの姿勢が取れていれば、背中は入る
背面の感覚は、前面に比べて取りにくいのは事実です。
それは、体の機能面というよりも、普段から前屈みに立っていたり、背中が丸まっていたり、いわゆる[姿勢不良]が原因のケースもあります。
背中の感覚が薄い人は、思い当たることがないかチェックしてみましょう。
- 腰やお腹を前に突き出して立っていませんか?
- 片脚に寄りかかって立つ習慣がありませんか?
- 頭や首が前に垂れていませんか?
私たちの生活自体、手を前にする時間が圧倒的に長く、楽をしようと骨によりかかりやすい傾向にあります。
よほど意識しないと、背中はすぐに丸まって、落ちてしまいます。
まずは、私たちの生活スタイルは、背中が抜けやすいことを知っておきましょう!
気にかける機会を増やすことが大切です。
反るのは背中、腰じゃない
背中が落ちやすい私たちは、感覚的には背中をやや反ることでまっすぐな姿勢になります。
バレエでは、日常の姿勢よりさらに、胸骨・胸郭を後ろに倒す必要があります。
その際に起きやすい間違いは、鳩尾を突き出すことで相対的に胸郭を後ろにしたことにしてしまうこと。
ここで考えたいのは、あくまで反るのは「背中」だということ。
鳩尾を前に突き出すと、腰で反らせようとしてしまいます。
この違いは明確にしておくべきです。
バレエ動作で確認してみよう
ちょっと難しいですが、第4アラベスクを取り上げてみましょう。
第4アラベスクは特に、「腰ではなく背中を反る」がわかっていないと形になりにくいポーズです。
それゆえに、比較的セルフでも確認しやすいポーズになります。
ただし、脚は上げずに5番、もしくはタンジュの形を取りましょう。
腕は動かしません。頭は、前側の腕より外側に倒します。
ここで鳩尾を前に突き出して、腰を反ってしまうと、体が潰れたように見えたり、後ろ側の肩を捻ってしまうなどの症状が表れます。
難しく考えなくても「サマになっているかいないか」の判断でOKです。
それが、とっても大切ですから!
では、鳩尾の位置をキープして、胸郭を後ろに倒し、さらに「背中を」反らせましょう。
このときも、胸郭を後ろに倒す「倒し方の延長」で動かすことがポイントです。
ここでの注意点は、腹部と腰部のガードルを外さないこと!
背中を反らせる際に、お腹と腰がぐにゃっと動いてしまうと、「腰を反る」になってしまいます。
腰にも大きな負担がかかりますから、下腹はしっかりとしまったまま行ってください。
適切な背中の反らし方は、様々なバレエ動作へと活用できます。
ぜひ、活かしてくださいね!
まとめ
背中を反る・反らせるに関連する姿勢や動作のことについて復習しました。
ここまでをまとめましょう。
- 私たちは、背中が入りにくい生活スタイルを送っています。
- 反るのは背中であって、腰ではありません。
- 胸郭ポジションと関連していますので、そちらもチェックしておきましょう。
ファーストステップ♪
第4アラベススクをやってみよう!