バレエらしい所作でガラッと変わる!上半身動きの“方程式“をおニャーさんが解説

テクニックはもちろん重要ですが、ちょっとした所作はテクニック以上に『らしさ』が表れます。

こうしたバレエらしい動き方は、一度身につけると、年齢関係なく、ずっと活用することができる一生モノ。筋力や柔軟性が落ちたとしても、ずっと身体に残るからです。

バレエらしく見える上半身の動き方のポイントは背骨。美しい動画をみて、ぜひ身につけてください。

この記事のお手本

スヴェトラーナ・ザハロワ「ラ・バヤデール」

“下から上へ“ 上半身の動き

例えば、タンリエで前に移動する/レベランスのように上半身を前に傾ける といった動作を行う際、下から上へ上体を動かすように指示が出る時があるかと思います。

ところが、この動き。バレエ特有の動かし方がわかっていないと、上半身が棒のように固くなってしまったり、初心者っぽい動きになりがちです。

シンプルですが、バレエというものを理解しているか否かが露骨に表れてしまう、なかなか恐ろしい動き方です。

言い方を変えると、この動き方をバレエの方程式に沿ったものに変えれば、あなたのバレエがグッとバレエらしく変わるということです。

ありとあらゆる動きに

大きく動くものだけでなく、ちょっとした所作的な動き方も含めると、常にこの動き方を必要とします。

スヴェトラーナのニキヤを見てみましょう。

  • 0分49秒 上体を前に倒す動き
  • 0分57秒 上体を下から上に持ち上げる動き
  • 1分05秒 上半身を後ろに反らせる動き
  • 1分11秒 5番に立った時の上半身の付け方

これだけ短い時間に全てに共通する上半身の動かし方をしています。(ちなみに、比較的文字に起こしやすい動きだけをピックアップしてますので、実際には、これ以上にこの動きを行っています)

バレエらしさの源

ここであなたに知っておいて欲しいことがあります。それは、次にあげるようなバレエ要素は、とても大切で重要。ですが、それだけではバレエとしての表現にはならないということ。

バレエ要素の例

  • きちんと5番に入れる
  • ターンアウト/アンディオールする
  • 引き上げる
  • つま先を伸ばす

こうした重要項目に、スヴェトラーナのような所作をプラスすると、バレエらしさが滲み出るようになります。

テクニックの基礎となる

そして、こうした動き方は、所作にとどまらずダイナミックかつ華やかな動きの「基礎」となっていることを忘れるべきではありません。

初期は所作として学びますが、華やかなテクニックでも必要とすることなのです。

テクニックを学ぶ段階では、こうした所作的な動き方は「すでに身につけているもの」としてステップや動き方を学びます。つまり、この段階でこうした所作的な動き方を学ぶ環境にはありません。あらかじめ身につけておく必要があるのです。

テクニックがあっても、なんとなくバレエらしく見えない。「なんかすごいんだろうけど、アクロバットみたいでバレエらしくない」そう感じる踊りを見たこともあるかと思います。

それは、こうした所作を身につけていないこと、身につけずにテクニックの方法だけを学んでしまっていることに由来するのです。

天井を突き刺すような高さを出せるスヴェトラーナ。そこまで高さを出すと、アクロバットを見ているような印象を持つ場合もあります。ですが、彼女の踊りには「バレエ」を強く感じます。それは、高さだけでなく、こうしたバレエの所作をしっかりと動きの中に反映しているからこそできる技なのです。

動かす順序と注意点

バレエらしい動き方にする方法は、下から動くこと。

その際、身体をいくつかのブロック分けをし、そのブロックごとに動かすのがポイントです。背骨をぐにゃぐにゃと動かしてしまうと、品のない動き方になるので注意しましょう。

また、予め脊柱の配列を整えておくと、スムーズに動けるようになります。

大人に多いのが、胸椎が前弯してしまったり、腰椎が後弯してしまうなど、本来あるべき配列とは逆になってしまうこと。前者は、比較的動き慣れていたり、柔軟性があるタイプに多く、年齢が高いと後者が増える傾向にあります。

本来あるべき正しい脊柱の配列に再教育することで、筋バランスの改善にも繋がり、引き締めや可動性アップの効果も期待できます。

JBPバレエWS「背骨攻略」

脊柱配列の整備と上半身の動き方レクチャー、実際にバレエ動作でどのように動くのかを実践します。

シンプルなバレエ動作のチェックになるので、ステップや順番を覚えることに自信がない方にもおすすめです。

まとめ

バレエの所作とも言うべき小さな動きは、華やかなテクニックの基礎となります。しっかり身につけて、ただ動いている状態から、バレエ動作へとブラッシュアップしましょう!

ワークショップで集中的に取り組むことで、普段受けているレッスンでもすぐ反映することができます。知ったこと、学んだことをすぐ取り入れられる項目です。

レッスンではなかなか学べない動き方を学びましょう。

JBP バレエワークショップ

はじめての人は必ず読みましょう
▶︎https://juncotomono.info/attendance-workshop/

ご受講の流れ
▶︎https://juncotomono.info/attendance/

スケジュール
▶︎https://juncotomono.info/schedule/

JBP

オンラインテキスト
▶︎https://juncotomono.info/online/

総合案内
▶︎https://juncotomono.info/information/

JBPタイトル