バレエを踊るときの呼吸は、日常生活での呼吸とは異なります。一般的な呼吸の仕方だと、お腹が落ち、身体が下がりやすいですから、バレエ用に切り替えましょう!
この記事では、バレエに適切な呼吸法について解説します。レッスンを受けるだけでは、なかなか身につかないことですので、自主的にトライするのがおすすめです。ぜひ、参考にしてください。
踊る人のための呼吸法
踊るときの呼吸法に加えて、大人に多い呼吸法についても解説します。呼吸によって身体が落ちてしまうケースは、とても多いものです。まずは、しっかり理解。そして、実際に身につけていきましょう。
知っておきたいこと
ロイヤルバレエスクールで著名なダンサーを育てたジョーン・ローソン氏は、著書の中で次のように述べています。
…腹部はへこんだり、せり出したりしてはいけないのだ。これは腹筋群を強く上に引き上げていれば楽に保つことができる。
ジョーン・ローソン著「ヤングダンサー指導のための バレエの基本レッスン」
ここで、重要なポイントが2つあります。
- 呼吸によってお腹が動かない
- 腹筋群が引き上がっている状態がマスト
お腹が出ている、しまえないと、お腹で呼吸をしてしまいます。呼吸どうこうというのも大事ですが、同時に強いお腹があることが前提。無意識でもお腹がしまえるまでの強さは確保しましょう。
呼吸法n
ここでは、セルフで取り組める範囲での呼吸法を紹介します。肋間の柔軟性も高めますし、メンタルヘルスにも良い効果が期待できます。ぜひ、トライしましょう。
【手順】
- お腹をしまい、背筋を伸ばす
- 息を吸って胸郭を膨らませる
- 膨らんだ胸郭を保持したまま、細く吐き出す
ポイント
まずは、呼吸をした際にお腹が動かないことが最重要です。片手を下腹に当てて、膨らんだり、緩んだりしていないか確認しましょう。
もう1つは、「吐く」時に、背の高さが変わらないこと。バレエの呼吸は、リラクゼーション目的ではありません。背を高く引き上げておくためのものです。吐いたときも、頭の高さは変わりません。どうなっているかよくわからない場合は、誰かに頭の位置をマークしてもらってチェックするといいでしょう。
呼吸の土台
正しい呼吸には、ベコベコと動かない強い腹部と脇腹の長さ、持久力、そして「脇腹の長さ」がマストです。先程のジョーン・ローソンも次のように述べています。
…大腿から肋骨までのわき腹のギャップがより長くなり、横隔膜のはたらきが自由になり、腹筋は短縮せずにフラットのまま保てる。
ジョーン・ローソン著「ヤングダンサー指導のための バレエの基本レッスン」
正しい呼吸と脇腹を長くピンッと張っておくことは、イコールです。体幹が安定し、身体を高く保つことができます。また、首や胸などへの不要な力みを減らすことにも貢献します。
バレエを踊っている間、脇腹は一瞬たりとも緩みません。休憩せずに働き続ける脇腹にするためには、ウエスト周りの「コルセット作り」が効率的です!
JBPバレエWS「腹横筋入門 脇腹の使い方」
腹部のインナーマッスル「腹横筋」と脇腹にアプローチします。腹横筋は、ウエスト周りのコルセットとなる筋肉です。
入門編としてお届けするので、正しい呼吸法や腹横筋、ウエスト周りのコルセットを作りたい方、興味がある方にとってチャンス!エクササイズを行なって、ウエスト周りを引き締めましょう。
まとめ
日常生活とバレエを踊るときの呼吸の仕方が違うという認識を持ちましょう。
正しい呼吸法は、身体を引き上げ、動きのタイミングや協調性も担います。腹横筋など、呼吸の土台も合わせて取り組むことで相乗効果が得られます。
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