「いつもいつも、レッスンに行きたくて仕方がない!」
そんな方には、今日の記事は無用かもしれない。
けれど、いずれ「楽しいだけの時期」が過ぎ、出来ることが増えていくことでの「悩み」も生まれるだろう。
そのときのストックとして、お読みいただきたい。
すでに、「レッスンに行きたくなかったり、バレエは好きだけど、疲れ過ぎて行きなくないと思う日がある」方は、今すぐにでも、参考にしていただきたい。
デイリーレッスンとの付き合い方。
あなたと一緒に考えてみよう。
デイリーレッスンとの付き合い方
デイリーレッスンであること
デイリーレッスンとはなんたるか。
プロのダンサーで言えば、毎日の「モーニングクラス」にあたる。
では、大人バレエのデイリーレッスンが何にあたるかというと、あなたが普段受けているレッスンになる。
毎日ではないかもしれないが、いわゆる「日常的なレッスン」には違いない。
ちなみに、JBPバレエワークショップは「デイリーレッスン」には属さない。
「日常的な」レッスンではないからだ。
大人の場合、行きたいときにレッスンに行けないという、ジレンマを抱えている人も多いだろう。
だからこそ、レッスンを大切にしようとするあまり、デイリーレッスンを「特別なもの」と捉えてしまうケースも多い。
これこそが、あなた自身を苦しめる原因になってしまっていることに気づこう。
そして、真面目にやることと、特別なものと捉えることの違いに気づこう。
デイリーレッスンとは、「普段着のレッスン」である。
普段着を着るシーンで、「他所行きのお洋服」なんぞ着てしまったら、居心地が悪い。
普段着には、普段着の良さがある。
一方で、JBPは「他所行きの支度」である。
それなりの服装を求められる場で、部屋着なんかで出かける人は、まず、いないだろう。
他所行きには、他所行きの良さがある。
だからこそ、解説や体つくり、座学などを行うのだ。
普段着では、一通りのことをざっと行う。
他所行きでは、内容を抜粋してスペシャルに取り組む。
あなたが普段受けているレッスンは、デイリーレッスンであること。
普段着レッスンとしての良さを受け止めるには、心理的に、特別なレッスンと受け止めないことが大事だと、頭の片隅に入れておこう。
”緩く” の違い
大人が上達するために、一番最初にあげられる条件が「続けること」。
辞めてしまったら、その時点で終わってしまう。
続けてさえいれば、方向性や行動次第で軌道修正するチャンスが残されている。
続けるためには、厳しい条件・厳しいルールでは無理がある。
特に大人の場合、仕事の都合・家庭の事情(お子さんのこと・介護など)等、自分以外の第三者の影響で、予定を立てざるを得ないことが多くある。
その度に、心理的にも体力的にも、「思わぬ消耗」をしてしまうことも日常茶飯事だ。
ある程度、融通が効くようにしておくことが続ける手助けになる。
とはいえ、勘違いしてはならないことがある。
デイリーレッスンの受講ペースを緩くするのはいいが、レッスン自体を緩くしてはならないということ。
やるなら真剣に、しっかりやる。
そうしないと、ケガのリスクも高まるし、集中しないので「リフレッシュにもならない」。
ここは、はっきり区別しておこう!
3つのヒント
ここでは、[デイリーレッスンとの付き合い方 3つのヒント]をあなたにお伝えしよう。
①「とりあえず」でいい
「レッスンに行く、でも、ちょっと腰が重い」そんなときは、うまくやろうとせずに「とりあえず行ってみるか」でクラスに参加してみよう。
体と心が温まってきたら、軌道にのるケースはたくさんある。
こうした場合の注意点は、「動きがうまくいく、先生に声をかけられること」を重視するのではなく、レッスンに参加した「あなた自身」を褒めることだ!
②「途中まででもいい」気持ちをもつ
レッスンがはじまったら重かった気持ちも吹き飛んでしまう、というレッスンがほとんどだが、実際には、レッスンが進んでも、どうしても気持ちが重い、体が辛いときもあるだろう。
そんなときは、途中で切り上げることをヨシとしよう。
ただ、この場合、担当の先生にあらかじめ伝えておくことが望ましい。
教師によっては、途中で抜けることを「ヨシ」のしないこともあるからだ。
私は、デイリーレッスンで途中で抜けることを認めるべきだと思う。
こうしたことまで、教師が絶対主権者になることには反対だ。
「疲れが抜けないときもあるので、途中までの受講になることもあります」
「今日はもしかしたら、途中までで帰らせていただくかもしれません」
先生のレッスンが気に入らなくて帰るわけではないことを、あらかじめ伝えておくことで、トラブルや誤解も回避できるだろう。
礼節という側面から考えても、できるだけ、事前に伝えられることはしておこう。
③思い切ってお休みする
レッスンに行きたくないというときは、とても疲れているとき。
デイリーレッスンとは、何度もいうが「普段着のレッスン」だ。
「今日しかない」のではない。
体が疲れている場合もあれば、心が疲れている場合もあるだろう。
スタジオ以外の時間を要しているのかもしれない。
思い切って休むことも考えよう。
休むことはサボっていることではない。
必要あらば、休むこともレッスンの一環だ。
もし、お休みする場合、連絡ができる場合はお忘れなく。
先生、あなたが思っているより、心配していますよ!
まとめ
普段着のレッスンと、特別なレッスンは分けよう!
どちらがいい悪いではなく、性質の違いだ。
時として、休むことがレッスンであることも覚えよう。
途中で抜ける、お休みするときは「大人の対処」をすること。
都合の良いときだけ「大人」を持ち出すのは辞めましょう。
選択肢を増やして
続けやすい環境をつくろう!