エカルテデリエール:ディベロッペとの組み合わせ

2022/06/06

今日は、ディベロッペで高く脚を上げることができる場合は、スルーしてもらってOKです。

あまり言いたくはありませんが、一定の高さがあれば「本当は、それないよね」ということが起きていても、それらしく見えてしまうことも。

この記事では「脚が上がらないけれど、キレイな形を作りたい」という方に向けて解説します。

“エカルテデリエールのポイント“を教えて!

もしリクエストが可能でしたら、苦手とするエカルテ・デリエールのデヴェロッペ(アダージオの場合と、パの組み合わせ、たとえば眠りのシャッセの次にスパッと早い動きとして入るようなもの)をお願いできますでしょうか。まずもって筋力と柔軟性が不十分で、高さもそもそも出せないため、お尻の突き出た不格好なデヴェロッペのまま、今まできてしまいました…レッスンでこれが出てくると、「うわああ」と収拾がつかないまま、うやむやのうちに終わってしまいます。

リクエスト頂いた内容です。

こうした悩みを持っている方は多いのではないでしょうか。

実際にやってみる機会は、8月WSに予定しています。

あなたができない理由がこれです

エカルテデリエールは、なかなか格好がつきにくいポーズです。

  • アンディオール
  • 引き上げ
  • しっかり膝を上げきってから伸ばす

巷で見かける上げ方だと思いますが、おニャーさんの経験からすると、これらを真面目に取り組んでいる人ほど、“エカルテデリエールが苦手“な傾向にあります。

アレグロや回転など、他の動きと比べて「どうしたらいいのかわからない!」と感じる場合は、発想を変えてみましょう。

大丈夫です。

あなたががんばっていたり、工夫しながらレッスンしていることは、容易に想像することができますから。

「3つのその前に」で、新たな発想を持ちましょう。

Try 1:支持脚のアンディオール、その前に

支持脚の重要性については、もう耳にタコかもしれません。

それは、決して間違いではないのですが、エカルテデリエールの場合“支持脚が鏡に(客席)よく見えることを忘れてはなりません。

アンディオール[開く・回す]という動きは、気をつけないと脚が ”ニセO脚” ように割れてしまいます。

すると、支持脚が歪んで見えてしまい「アンディオール不足」となってしまうのです。

試してみよう

  • 支持脚(足)をパラレルにして、脚を上げてみましょう。
  • このとき、支持脚は斜めに倒れることなく、まっすぐ保ちます。
  • オープンポジションでも、この骨盤の高さを再現してみましょう。

Try 2:引き上げ、その前に

「引き上げて、引き上げて!」とっても大事なことです。

その上で、 “エカルテデリエール“ の上体を先に作っておきましょう。

頭の向きは、指定がなければ原則として「第2ポジション(腕)」の方に顔を向けます。

ただ、向くだけでなく[頭の位置を第2ポジションの方にずらす]のがポイントです。

結構、ずらします。

試してみよう

  • 倒し方は、メソッドやスタイルによって異なります。
  • その上で、思い切って上体ごと大きく傾けてみることを試しましょう。

上体を大きく傾けてみると、骨盤が傾きやすくなるよ。

必要な分、傾けられるように上体の重さを分散させることを経験しよう。

Try 3:膝を上げきる、その前に

レッスン以外で「脚を高く上げる練習」としてやるのであれば、この方法はとても有効です。

  • ルティレから膝を曲げたまま、膝を出来るだけ上げきる
  • 太腿の高さをキープして、膝下を伸ばしていく

レッスンでディベロッペを行うときも、バレエの上げ方というよりも、体の機能(可動域や筋力)を確保することが目的なら、とてもいいと思います。

その上で。

バレエとしてのディベロッペの上げ方は、実はこれではありません。

かつ、この上げ方でエカルテデリエールをすると、可動域に余裕がないために、さまざまなポジションが外れてしまいやすくなります。

高く上げる練習は別にやるとして、ここでは、形を整えることを優先させましょう。

試してみよう

  • ルティレから膝を上げる高さは、限界より3センチ低いところまでにしましょう。
  • 太腿をキープしたまま、膝下を伸ばします。(従来と同じ)
  • 上がるようなら、膝が伸びたままルルヴェランで高さの補充をします。

まとめ

脚は高く上がるなら、上がった方がいいです。

ですが、バレエはそれだけではありません。

あなたが持っているものを活かし、あなたのベターを一緒に見つけましょう!

まとめます。

  • 体の傾き方など、エカルテデリエールの方法は1つではありません。
    いろいろな方法を試し、あなたに合う方法を見つけましょう。
  • これまでとは異なる発想を持ちましょう。
  • 骨盤を立てること、上体で重さ分散をすること、脚の上げ方をトライしてみましょう。

参考

ディベロッペ対策

2022060816WS ルティレ・パッセのアンディオール~股関節の仕組みに沿う~

骨盤を起こす(体作り)

202271319 『骨盤を起こす』~体作りのワークショップ~

エカルテデリエール対策は、8月プログラムで予定しているよ♪

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