グリッサードのようなバレエ動作にこそ、センスが表れる。
学生の頃、よく耳にした言葉です。
「大技なんて出来ればいいんだ。出来て当たり前。そうじゃない所に上手い下手が出るんだよ」
とあるコーチのお言葉です。
“グリッサード“について教えて!
グリッサードは、実にさまざまなジャンプの「前」に組み込まれています。
- アッサンブレやジュッテなどの「アレグロ系」
- グランパデシャやグランジュッテなどの「大きいジャンプ系」
もちろん、ピケアラベスクの前など、ジャンプ以外の動作とも組み合わされるけれど、ジャンプ前のグリッサードは大定番だね!
ここで押さえておきたいのはこれ。
- グリッサードそのものが美しいだけでなく
- 次の動きに向けて「弾み」をつける
- つまり、見た目と「動きの機能面」との両立が重要。
これらを実現するために、大人が特に出来るようにしたいことはこれ。
- 2番目の脚(後に動かす脚)の膝つま先をしっかり伸ばす
➡︎伸ばして【見える】事が大事
2番目の脚は、“見ている人の目につきやすい・印象に残りやすい“ のです。
大事なことですので、必ず覚えておきましょう。
ということで、2番目の脚の伸ばし方をガイドします!
徹底攻略!美しくて、機能的なグリッサード
例題、やってみましょう。
*横のグリッサードを想定していますが、どの方向に進むグリッサードでも共通です。
- 左脚プリエ、右脚をタンジュセゴン(横)
- 左つま先を床につけたまま膝を伸ばし、右脚プリエに移動する
左つま先を床に着けたまま、膝を伸ばすためには「一定のストローク(歩幅)」が必要になります。
試しに、右足を今よりずっと近くに着いてみましょう。
つま先が一度床から離れないと、膝を伸ばすことはできません。
もしくは、つま先が床に着いている場合は、膝が曲がっているはずです。
①から②に移った時の「距離(ストローク・歩幅)」をしっかり覚えておきましょう。
グリッサードでも、この距離が必要です。
必ず、正しい姿勢・正しい骨盤ポジションで試そう。
ここが崩れたら、なんとなくできた感じにはなるけれど、明らかな誤りだよ!
ちなみに「床を押す、使う、蹴る」とは
②で起きるこの現象。
- つま先は床に留まろうとするけれど
- 体は移動しようとする時に起きる
- 「反発」
これを
- 床を押す
- 床を使う
- 床を蹴る
このように表現します。
床を押そうとして、プリエしている方のつま先を「浮かせて」しまうと、推進力が得られず、次に続く動きに弾みをつけられないので注意しましょう。
つま先が床から離れたグリッサードでも原理は同じだよ。
浮くのはNG。アンレールで滑らせるんだ。
まとめ
見た目も美しく、動きの機能も果たせるグリッサードのポイント。
まとめましょう。
- 2番目の脚を伸ばす重要性を認識しましょう。
- 一定のストロークが必要です。進むべき距離は進みましょう。
- 浮かせることと滑らせることの違いを留意しましょう。
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次のレッスンまでに歩幅の確認をしておこう。