この記事では、バレエに登場するジャンプの種類を整理します。種類別にわけることで、アンシェヌマンの順番が覚えやすくなります。レッスンであらかじめ絞り込めるようにしましょう。
小さいジャンプor大きいジャンプ
ざっくりと2つにわけてみましょう。
小さいジャンプとは
ウォームアップジャンプやアレグロに【メインで】登場するもの。
大きいジャンプとは
グランアレグロ(グランワルツ、グランジャンプ)に【メインで】登場するもの。
ベーシックなバレエレッスンでは、センターレッスンでのアダジオやタンジュ、回転などの後に次の順序で行われます。
【ウォームアップジャンプ ▶︎ アレグロ ▶︎ グランアレグロ】
もちろん、レッスン進行や目的、レベルにもよりますので、この限りではありません。
4つのカテゴリにわける
ジャンプと一口にいっても、様々な種類が存在します。それぞれに特徴があり、「家」ともいえる「カテゴリ」を持っています。どのカテゴリ(ステップの家)に、どのジャンプがいるのかを最初から知っていると、選択肢が限定されるために順番が覚えやすくなります。
*今回は、わかりやすくするためにミドルのジャンプを除きます。
カテゴリ1:ウォームアップジャンプ
【両足踏み切り+両足着地+移動しない】ジャンプがメイン動作になります。
Ex
□シャンジュマン
□各ポジションのタンルヴェ
□エシャッペソッテ
この3つの組み合わせは、定番として出題されます。エシャッペソッテは、第4ポジションをとるタイプと第2ポジションをとるタイプの両方を選択肢に入れておくといいでしょう。
カテゴリ2:アレグロ
組み合わせが豊富なアレグロ。全てを平坦に捉えてしまうと、かえって覚えにくくなります。優先順位を決めて、あとは”プラスアルファ”していくという発想が大切です。
アッサンブレ、ジュッテ
この2つのステップは、できるだけ早く覚えましょう。まずは、横方向(ドゥシューとドゥスー)への動きをできるようにします。
頻繁に登場するつなぎのステップと1セットで覚えると、パターン化してくるので順番が覚えやすくなります。
Ex
□グリッサード+アッサンブレ
□グリッサード+ジュッテ
□グリッサード+ジュッテ+パドブレ
➡︎その他のステップは、プラスアルファとして覚えましょう。
カテゴリ3:グランアレグロ(グランワルツ、ビッグジャンプ)
大きなジャンプは移動を伴います。移動する方向を覚えないと衝突などの事故が起きやすくなります。そのため、進行方向(進む方向)で整理すると効率よく覚えることができます。
ほとんどの動作で【片足踏み切り+片足着地+移動】になります。
1、前に進むもの
・グランパデシャ(ソドシャ)
・グランジュッテ
これらは、前に移動する繋ぎのステップと組み合わせて行います。
セットで覚えておくといいです。
繋ぎのステップとセットで覚えましょう。
レッスンで定番の組み合わせ
□グリッサード+大きいジャンプ
□シャッセ+2歩ステップ(2歩進む)+大きなジャンプ
□トンべパドブレ+グリッサード+大きいジャンプ
2、後ろに進みながら【半回転】するもの
シャッセやステップで後方に下がりつつ勢いをつけ、ジャンプしている間に、後ろから前へと向きを変えます。後ろに進む大きなジャンプのほとんどは、半回転を伴います。
・ジュッテアントールラッセ
・フェッテソッテ
片足着地でキープしたり、そのまま次の動きへ移るなどのバリエーションがあります。まずは、動き自体を把握しましょう。
候補をあげられることが大切
習い事の先生ができることは、限られてます。
・ざっくりと方向性の修正
・ざっくりした解説
・ざっくりしたチェック
この程度。バレエに限った話ではありません。
上手になりたければ、自分で練習するなり、勉強する必要があります。このアカウントやブログをチェックしましょう。バレエの【補習】🌹— 大人のバレエ上達 JBPおニャーさん (@junkotomono) August 23, 2021
レッスンで全てをなんとかしようとしても、焦るばかりです。【予め】何をしておくかは、あなたがバレエレッスンを楽しめるか否かの分かれ道になるかもしれません。
アンシェヌマンが複雑になってくると、ここで取り上げた動作以外のものがたくさん組み合わされます。とはいえ、核となるメイン動作は、必ず登場します。(*)
「アレグロだからこの辺からだな」と想定し、候補をすぐに出せることが大切です。あとは、プラスアルファでOK!優先順位を作りましょう。
*レッスン進行や目的によっては、その限りではありません。
□「メイン」となる動作と「ゲスト」(メイン以外の動作)を整理しましょう。
□まずは、メイン動作を覚え、次に繋ぎの動作とセットで覚えましょう。
4つのカテゴリにわけて、脳内バレエをしてみましょう!