大人のバレエ初心者から上級者まで|上達するレッスン術

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キーワードは「受動的・能動的」
ありふれたレッスンが
刺激的になる。

 

活用しよう!

JBPでは、オンラインテキスト・バレエ教材・電子書籍などをご用意しています。

対面でしか伝えられないことは、たくさんあります。

しかし、遠方・時間・お仕事・家庭の事情だったり、同じお教室の人がいたらどうしよう…、指導者で時間の確保が取れない等々により、ワークショップにこれないという方もいらっしゃいます。

対面に勝るものはありませんが、これらの教材で学びを得た人は、確実に、何らかの変化が訪れるでしょう。

ここでは、教材を活用するための考え方や活用方法をご紹介致します。

 

 

「知ること」の意義

教材を見て試しても、「意識が抜けると、できなくなっちゃう!」とか、「他のことを気をつけていると、抜けちゃう!」、こうしたことが出てくると思います。

それでいいんです。

大事なことは、「これが大事なんだな」と「認識」できること、まずは、これなんです。

指導者立場で言うと、できてなかったとしても「大事なんだ」と思ってくれる場合と、そうでない場合とでは、指導のすすみが変わってきます。

 

例えば、レッスン中、あなたの先生が教材に書かれていることと、同じことを指摘したとします。

教材を読んでみて、「大事なんだ」「あ、教材と書かれていることと同じだ!」と認識してくれれば、あなたは、行動を起こすでしょう。

そうした姿勢があれば、意識が抜けたり、他のことに気を払うことで抜けてしまうと言うのは、指導者なら想定内。

そこまで来てくれたならば、あとは、抜けた時に「何回でも言い続けること」が先生のお仕事です。

何回でも言われて、その都度「そうだそうだ、ここはやらなきゃ!」と行動を起こしていくうち、習慣化され、いつの間にか、指摘されなくてもできるようになります。

「抜けたら言う、やる→抜けたら言う、やる」の繰り返しです。

 

しかし、「大事なんだ」と言う「重要性の認識」が乏しいと、聞いているようで、話を右から左へと流してしまいます。

もしくは、「大事なんだろうけど、こっちの方が大事だと思うから」と主観を入れてしまうため、先生としては、指示を受け取ってくれていない、反抗的、言ってもやらないし、と諦めモードに入ってしまいます。

こうした場合、先生がどんなに「大事なことなのよ!」と伝えても、受け取ってもらえません。

そうすると「私のレッスンじゃなくていいのよね!」と、先生の心も閉ざしてしまいます。

 

「ぶどう=チャンス」が訪れるか、訪れないか。

そうした話はありますが、ぶどうが目の前に落ちてきても、ぶどうだと思えない状況になります。

せっかく、先生がいいアドバイスをしてくれているのに、見逃していることもあるのです。

あなたが、ぶどうのことを「ぶどう」だと気づくことができたら、きっと、両手いっぱい広げて、受け止めようとするでしょう。

これが、技術だけでなく、先生との関係という面においても、大きな影響を及ぼしているのです。

 

まずは、「できた・できない」で判断するのではなく、その前に、「あ、これ、教材に出てた!」、「この指摘は、教材に書かれたことと関係していそうだぞ!」と認識できることが、大きな、大きな前進です。

ここまでくれば、あとは、やるだけでいいんですから!

 

 

受動的から、能動的に

レッスンで、先生が特に指示をだしていないとき、あなたは、どのようにレッスンしていますか?

 

生徒には、大きく分けて2通りいます。

1つは、褒めて欲しいけど、指摘されたくないタイプ。

もう1つは、しっかり指摘を受けたいタイプ。

 

前者は、ここでは省略するとして、自分の成長のために指摘されたい、「だから、先生、たくさん注意してください!」と直接言ってくる生徒さんの話は、教師間でも話になることがあります。

一見、いいことのようですが、先生頭の中には、「そう言うなら、今まで言って来たこと、全体に対して言ったことを、できるようにしてから言ってほしい」と思い受け止めることがあるようです。

これは、バレエだけでなく、ジャンレスで同じことを伺っています。

 

先生に言われないとできない、やらないというのは、受け身姿勢「受動的」です。

それでは、本当のバレエの楽しさには、たどり着けません。

 

取り立てて、指摘がない時こそ、あなたが気になることを「実験」するチャンスです。

自分から、教材に書かれていることをやってみましょう。

特に「バレエ教本」では、直接的に「これをしたらいいですよー」ということが、書かれています。

バレエ教師なら、目につきやすいことを取り上げてますので、1つでも、トライしてみましょう。

 

人から指摘されて改善したことは、人間、忘れやすいものです。

それは、「大人からはじめたから」ではなく、目の前の先生にも言えることです。

人から指摘されたことよりも、自分で積極的に見つけたことの方が、頭も体も、覚えておいてくれます。

同じことでも、「先生に言われたからなおした」よりも「自分でこうした」の方が、ずっとずっと、身になります。

 

JBPでは、自ら気をつけることを重視しています。

常に私たちがいなくても、「こことここを揃える」、「ペアで体感を得る」などを行うことで、レッスンに取り入れられるようにしています。

レッスンで、「ここを揃えてみよう」とやってみたら、それはもう、私たちに習ったから、言われたからやる、のではなく、自分から取り組んで見つけたこと、になるからです。

オンライン教材も、ぜひ、そのようにご活用いただければと思っています。

 

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