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アラベスクの基本 補足ポイント

オンラインバレエテキスト「アラベスクの基本~バレエの形式を満たす“十ヶ条”と体作り~」ご購入の方向けのページとなります。
アラベスクテキスト表紙アラベスクの基本~バレエの形式を満たす“十ヶ条”と体作り~[バレエ教本]

バレエテキストをご覧になり、ご一読することをオススメ致します。

 

はじめに

 

ここでは、テキストについての補足をします。

まずは、テキストに書かれている十ヶ条を試してみましょう。

できる・できない、ではなく「試す」ことが大切なことです。

 

ここでは、十ヶ条はバラバラなのではなく、関連付いているということをご説明します。

どこかの項目で、試したけれどうまくいかないという場合は、関連した項目を先にやってみましょう。

もしかしたら、課題としている項目そのものだけをやるよりも、すんなりうまく行くかもしれません。

 

 

第二ヶ条、第三ヶ条

この2つは、関連付けてみると、動作脚全体の大切なポイントが見えてきます。

アラベスクでは、膝が伸びて見えなければなりません。

ですが、「膝を伸ばし切ること」ではありません。

実際と、感覚に差が生じやすい項目になります。

 

膝を「伸ばし切ること」ばかりに気をとらわれ、第二ヶ条、第三ヶ条の概念が抜けてしまうと、脚の向きや角度に支障が発生するだけでなく、逆に「膝や、脚が曲がって見える・歪んで見えて」しまいます。

 

ここで悩むのは、「膝を伸ばすこと」と「膝を伸ばし切ること」のボーダーラインがどこにあるのか、ということになるでしょう。

大丈夫です、答えはシンプル。

第二ヶ条、第三ヶ条をしっかりと満たすことができているならば、極度に「伸ばし切る」ことはできません。

よって「膝が曲がっている、曲がって見えること」も防いでくれます。

 

まず、バットマンタンジュデリエール(後)で、チェックしてみましょう。

次に、ジュッテの高さ、そして、高さを出しても、この2つの項目が満たされているか観察します。

センターレッスンで待っている間に、自分以外の人が、この2つの項目を満たせているか分析してみましょう。

他の人の動作を見て、自分の動きを判断する「目」を養うのです。

目の前にいるあの人は、2つの項目を満たせていますか?

慣れてきたら、フラッペのような、素早い動きでもできるようにしましょう。

ソッテなどのジャンプ系では、瞬間的に、この型をとることが必要です。

 

 

 

第五ヶ条、第六ヶ条

この項目(特に、第五ヶ条)は、非常に悪目立ちし、全体のクオリティを、著しく低下させてしまう要因です。

脚が美しく上がっていても、ここが抜けてしまうと、非常に「素人っぽく」映ってしまうものです。

特に、第二アラベスクや第四アラベスクでは、NGのようになるケースが非常に多く、ここが解決しないと、背中のローテーションや動作脚のアンディオールも叶いません。

まず、第一アラベスクで、できるようにすることから始めましょう。

 

この2つの項目もリンクしていて、第五ヶ条に当てはまる、ほとんどの人は、第六ヶ条に当てはまっています。

大人の場合、腕の位置を低くとりつつ、バレエの形式内でおさめることは、非常に難度の高いものとなります。

まずは、「バレエとして成立」することを優先させましょう。

 

アラベスク自体は、第六ヶ条に書かれている腕の位置が「基本」です。

基本を押さえたら、あとはお好みでも構いませんが、まずは、基本の高さを取れるようにしましょう。

あまり低い位置で、第五ヶ条NGのようなことをしていると、肩などを痛めやすいので注意。

 

どちらを先にしても、関連して両方よくなるとは思いますが、「ちょっと難しいな・やりにくいな」と思う場合は、先に、第六ヶ条を押さえ、その後、第五ヶ条の確認に入ると良いです。

 

横に差し出された腕の原型は「アラセゴン」であることを忘れないようにしましょう。

こちらの記事も参考にしてみてください。

そのまま、活用できます。
https://juncotomono.info/armhold/

 

 

 

第七ヶ条、第二ヶ条

第二ヶ条の原因が、第七ヶ条にあることは、よくあることです。

また、第七ヶ条の項目が

・動作脚の高さが出ない

・腰の負担

・股関節の負担

・腹背部の感覚がない

・アラベスクのフォルムに「張り」がない

といった原因になっていることもあります。

 

何より、第七ヶ条が満たされていないアラベスクは「活き活きとした」印象を与えず、全てが「落ちて」見えがちです。

引き上げをする前に、第七ヶ条で書かれていることを確認してみましょう。

引き上げは、動きを手助けする、体の負担を軽減する、動きを構成する要素にはなりますが、フォルムそのものを、作ってくれるわけではないことを、お忘れなく。

 

 

 

第八ヶ条、第九ヶ条

この2つの項目は、ほぼ、同じことを指していると言っても、過言ではありません。

タマゴが先か、ニワトリが先か、といった類のことです。

 

アンディオールやターンアウトが「なんたるや」を知らずに、漠然と「脚を回す」、バレエっぽく見せようとすると、こうしたことが起こりがちです。

ジュニアのコンクールなどでは、いまだに、アラベゴンを見かけますが、大人の皆さんは、きちんとした「アラベスク」を知って、気品のある、教養のあるアラベスクを目指しては、いかがでしょうか。

プロのバレリーナたちは、アラベゴンではありません。

アラベゴンではないけれど、「量」が出る、ギリギリのラインを見極めています。

状況によっては、第九ヶ条の見極めが難しいかもしれません。

その場合は、第八ヶ条を押さえましょう。

そうすることで、第九ヶ条も、少しずつよくなっていく可能性があります。

 

 

第十ヶ条

この項目が、大人のバレエにとって、最大の課題となることでしょう。

大人からはじめた人だけでなく、職業訓練をしたダンサーも、一定の時期に、「大人用の体の使い方」をマスターしないと、子供の頃に習ったものそのままでは、クオリティが上がらなかったり、故障の原因となります。

この項目も、タンジュやジュッテなど、比較的、負担の少ないものから、チェックするのもオススメです。

ポイントは、タンジュでOKの状態を作ったら、そのまま、脚を上げるのではなく、「高さが出れば出るほど」第十ヶ条の項目が強くなるという点です。

つまり、「こうしよう!」に書かれたことをすることで、それが原動力となり、高さを出していきます。

 

 

最後に

第十ヶ条の項目に書きましたが、職業ダンサーとして訓練していれば、全てOKではありません。

子供の頃から習っているバレエ、でも、体は大人になっていく。

その過程で、どこかのタイミングで「大人仕様」にしていかねばならないのです。

そう考えると、職業ダンサーも教師も、どこかのタイミングで、今、みなさんが学んでいることを学ばなくてはならないのです。

こうしたことに気づいた教師やダンサーは、どこかのタイミングで、学び直しています。

プロとあなたが課題とする内容が、恐ろしく違うもの、ではないのです。

 

ここに書かれている項目は、パッと見た目に影響する度合いが、比較的高いものです。

満たすことができたら、アラベスクのフォルムは、随分と変わることでしょう。

 

まずは、1つ決めて。

意識するところから始めましょう。

スタジオじゃなくても、おうちで研究しても、いいんですよ。

 

 

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