脚の高さを出してみよう![横方向編]

前に進んでいるのだから、今、必要とするエレメンツを揃えましょう。

スマホやパソコンと同じ、最適化をするということ。

今日は、横方向のグランバットマンを最適化。

しっかり、シミュレーションしてくださいね♪

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今のあなたに最適化する

各方向の中でも、得意不得意が分かれやすいアラセゴン。

最もわかりやすいNGなバレエフォームは、肩の水平ラインが崩れてしまうこと。

見た目が良くないだけでなく、脚も上がりにくくなってしまいます。

もちろん、この問題の大半は、しっかり高さを出そうと思っているからこそ起きています。

その気持ちは、とても素晴らしいのです。

上げていい時に上げることもやっておかないと、いざ、脚を高く上げれるだけの体の機能を手に入れても

 ▶︎体が固まってしまって、上げにくい状態になっている

 ▶︎頭にブロックがかかってしまい、上がるのに「上がらない」と無意識に判断してしまう

という、非常にもったいないことが起きてしまいます。

ちょっと発想を変えてみましょう。

あなたがやってきたことが間違っているのではなく、発想を今のあなたに合わせるのです。

少しずつ前を進んでいるあなたは、以前よりもずっと前にいるはず。

方法が、もっと手前にいる時のものなら、アップデートすることで、今現在のあなたに適切なものになるでしょう。

これが、「積み重ね/積み上げ」です。

今、アップデートしたい2項目

今日の課題は、横に脚が上がらないケースでのアップデート。

アップデートしたいことは、2つ。

  • トルソースクエア
  • 骨盤可動

バレエの形式を守りつつ、高さも出せるようにしましょう!

まず、この2点の大まかな要点を押さえます。

その1:トルソースクエアについて

脚を高く上げるということは、タンジュとはトルソーの状況も変わります。

バレエでは、体を潰すことで脚を上げているように見えてはいけませんが、トルソーを全く動かさないというわけではありません。

トルソーを全く動かさずに高さを出すのは不可能です。

上がらないのは、あなたの体のせいではないので、ご安心を。

ということで、ここで押さえたいのは

 ▶︎肩のラインを水平に保つことは守るが

 ▶︎トルソーは、必要に応じて動く

ということ。

肩のラインは特に、上げた脚の方に向かって、肩が傾かないように気をつけましょう。

その2:骨盤可動について

脚が高く上がれば、骨盤も傾きます。

ですが、おしりから上げているように見えてはいけません。

おしりから脚を上げているように見えた時、こんな注意を受けやすくなります。

 ▶︎トルソースクエアを崩さない

 ▶︎骨盤を水平に保つ、動かさない

この注意の【正しい解釈】は

  • トルソースクエアに保ち続けている【印象】であること
  • 骨盤が水平なままで、余計な動きをしていないように【見える】こと

実際には、骨盤もトルソーも動かしています。

では、なぜおしりから上げているように見えるかというと、骨盤の傾け方にあります。

高く脚を上げようとする時、骨盤は確かに傾きますが、なんでもいいから傾いていいのではなく、傾け方のルールがあります。

 ▶︎骨盤の面が変わらずに傾く
 →前に被ってはいけない

 ▶︎骨盤が支持側にずれない
 →おしりに“座った”状態や支持脚への寄りかかりはNG

これをすると、動作側の肩が落ち、脇腹を縮めることで脚を上げようとしてしまいます。

このケースでは、頭が動作側にずれる傾向にあります。

まるで、横方向にお辞儀しているかのよう。

「支持脚にしっかり乗る」という解釈が違っていると、こうした問題が起きやすくなります。

トルソーや骨盤について知ったところで、実際にすることをアップデートしていきましょう!

動きのトリックとカモフラージュ

早速、アップデートしていきましょう。

ぜひ、脳内バレエ(シミュレーション)してみてくださいね!

まず、胸のゾーンと“そこから下”のゾーンに分けます。

胸のゾーンに該当する赤い部分の縦の幅は、骨格や時期、体の機能によっても調整が必要ですが、おおよそ、みぞおちから上の部分でいいでしょう。

そこから下とは、みぞおちから下の肋骨下部とウエスト周り(背骨以外の骨がない胴回り)、そして骨盤でOKです。

レッスンでは、あまり難しく細かく考えてもいられないと思うので、できるだけシンプルにまとめると

 ▶︎青の部分は適切に動きを出すが

 ▶︎赤の部分は、形を変形しない

青の部分を緩やかに傾斜させ、トルソーも骨盤も可動します。

ここを可動しないと、骨盤が支持足の方にズレてしまい、脚を上げることができません。

そして、赤の部分を変形させないことで、トルソースクエアや骨盤の可動をカモフラージュするのです。

おニャーさん
おニャーさん

ここまでを知った上で、アラセゴンに高く脚を上げている写真を見ると、赤と青の部分の意味が良くわかるよ!

動きやすくするコツ

ここまで頭でわかっていても、「まっすぐ、しっかり乗る」といったことを意識すると、どうしても、今までの動き方に戻りがちです。

ここで、これまで解説したことをやりやすくするポイントをお伝えしましょう。

それは、

 ▶︎頭を支持側斜め上方に引き上げること

真上ではありません。

イラストのように、斜め上方にするのがポイントです。

イラストの[ネコさん]の頭(顔)はまっすぐになっていますが、最初やりにくいようなら、

頭と首を矢印方向に、さらに引き上げるのもOK。

なれてきたら、頭と首をまっすぐに見えるようにした状態で、同じ位置までずらしましょう。

まとめ

横方向への高さを出しやすくするための、知識と方法をアップデートしました。

セルフでは難しいこともあるかと思いますが、一度、自分で試してみることで、次に学ぶことも体に入りやすくなります。

ここまでをまとめましょう。

  • トルソーや骨盤は適切に可動します。
  • 肩のラインは水平に、骨盤の傾け方を守りましょう。

ファーストステップ♪

もう一度、脳内バレエしてみよう!

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