腿は腿でも、外側がバツバツに固まってしまって悩んでいる。
脚が疲れやすい。
もしかしたら、これが原因かもしれません。
腿の外側。ここには、意外と筋肉が少ないのです。
それなのに、バツバツになってしまう。
”外腿がバツバツ=大腿筋膜腸筋が固い“ で済ませてしまう。
バレエ教師やエクササイズトレーナーに多い間違いです。
大腿筋膜腸筋と腸脛靭帯の付着部を確認してみましょう。
これらの近くには、どんな筋が存在しますか?
外腿のバツバツは、多かれ少なかれ、立って生活していると起こることなのです。
重さというのは、上から下へ流れるだけでなく、外側へと流れます。
太腿であれば「外腿」に重さは流れやすいのです。
こんないいことがあります
“外腿バツバツがキレイさっぱりなくなる“とまでいかなくても、軽減することで訪れる良いこと。
快適になるだけでなく、バレエにも良いことが手に入るのです。
- 膝を伸ばし切りやすくなる
- 脚の形がまっすぐに近づく
- 姿勢が良くなる、必要な筋肉が活動する
- 必要な可動域の確保をしやすくなる
- 腰が上がり、脚が長く見える
なぜ、こうなるのか。
要するにこういうこと。
- “外腿バツバツ“が軽減するということは
- そうならない姿勢や行動パターンになるということ。
外腿バツバツ対策というのは、何も、お薬を飲んだりするような対処療法ではありません。
軽減するようにしている時点で、【対策=あなたの体にとって望ましいこと】をすることになります。
これまで“外腿がバツバツになるような姿勢や行動をすることで“働きにくかった筋肉が活動し、動きにくかった関節が動くようになります。
体も引き締まり、可動も広がります。
間接的なものも含めると、全身に影響を及ぼします。
外腿バツバツの原因の多くは、筋肉のバランスが崩れていること。
つまり、外腿が過剰に働かなければならないほど、どこかの働きが「弱い」ってことだよ。
外腿バツバツ対策
難しい理屈やエクササイズは言いません!
あなたのちょっとした心がけでできることを集めました。
順不同、気になることからチャレンジしてみましょう。
両足で立つ
片足で立つ時間が長いほど、バツバツになりやすくなります。
重さは外側へ流れると言いましたが、片足に寄りかかっていたら、その脚にかかる重さは…
想像できましたね?
バレエレッスンは、他のダンスやスポーツと比べて、片足になる時間が圧倒的に長いのが特徴です。
せめて、日常は両足に体重をかけるように心がけましょう。
過剰に働かなくて済むように:足と足首のバレエ化 BASIC
足首の正しい動かし方と足趾の繋がり ”デミポイントはきちんとやろう”体を浮かせて重さの軽減
肋間リリースと姿勢 ”体を上げてバレエにすぐ反映 ”上半身が前に倒れている
- 頭
- 首(頭が前に倒れていると首のカーブが消失してしまう)
- 胸が突き出ている(肋が開いている)
- 肩(巻肩、肩甲骨が離れすぎている)
上半身の何かが前に倒れていたり、巻き込んでいるケース。
両足を地面につけているだけでなく、体重のかけ方を左右均等にすることが大事だよ。慣れていないとちょっと辛いけど、エクササイズだと思ってやってみてね!
例えば、スポーツでも外腿や前腿が大きく張り出しているものは、大抵、フォームが前傾しています。
- 競輪
- スピードスケート
- バーベル上げ
適切なバレエ姿勢では、原則、上半身を前に倒しません。
アラベスクのような場合は別ですが、まっすぐ立つ時に、上半身の何かが前に出ることはないのです。
普段の生活の中でも、いつもより1センチ頭を後ろ、背中を後ろ、を心がけてみましょう。
後ろを保つために:背中のトレーニング
体作りのワークショップ ”背中と三角筋”開くのはここ
- 足を開く
- 脚を回す
これらは、アンディオールを構成する要素の1つです。
間違いやすいのは、足や脚を開く・回すのであって、股を開くのではないということ。
いわゆるガニ股とアンディオールは、全く異なるものです。
普段の生活から、太腿の間をつけてみるなどの工夫をしてみましょう。
ずっとは辛いですから、10秒からでもOK。
少しずつ長くして、持久力をつけるとさらにグッド。
ガニ股になればなるほど、アンディオールからは遠ざかるよ。
はっきりと認識しよう。
外腿バツバツ対策。
できることから始めましょう。
まとめます。
- “外腿バツバツ“にならない姿勢や行動パターンに近づけましょう。
- 立つときはできるだけ、左右両足均等に体重をかけましょう。
- 上半身をまっすぐ立てましょう。(やや後ろが望ましい)
- ガニ股をやめましょう。
ファーストステップ
どれからチャレンジするのかを決めてみよう!