肋が開いてしまった私の経験

肋が開いてしまうのは、必ず改善できます。これは、実体験からはっきりしていることです。

かつて、ヨーロッパのバレエ教師はこう言いました。「足には、その人がどのくらい努力して来たかが表れる」そう、足と同じくらい、肋にもその成果が表れます。

違う言い方をするならば、それだけ才能や資質は関係ないということ。

今回は、私の実体験を含めて解説しますので、ぜひ参考にしてください。

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肋が開いてしまった私の経験

私に起きたコロナ禍を経験しての身体の変化。それは、肋が開いてしまうこと。

もちろん、ステイホームだったり、それが解除になっても以前の生活と同じにはならなかった以上、なんらかの変化が訪れることは理解していたつもりです。

とはいえ、もっとバレエ動作に来るものだと思っていました。私の場合、バレエよりも日常生活での動作に表れたのです。

バレエ関係者特有の表れ方

これは、バレエダンサーやバレエ教師特有といえます。私達は訓練によって、バレエに適した身体を作り上げてはいますが、ADL的能力は、実は高くはありません。

バレエの特質ばかりが強くなり、一般的な身体能力に関しては見過ごしがちですし、日常でもバレエの特質を優先的に使いがちです。

ここは、大人からバレエをはじめた方とは明らかに異なる点です。

その上で、肋が開くということが、日常生活だろうがバレエだろうが、表れる状況は違っても、問題と改善方法が同じだということは断言してきましょう。

意識では改善しないエリアだからです。

どうやって改善したか

日常生活で歩いている時、姿勢をよくしようとすると肋が開いてしまう。それに気づいて1年。

  • 姿勢やフォームを意識する
  • 自重エクササイズやストレッチをする
  • 減量する

こうしたことを試みるも、いまいち改善しきれない状況が続いていました。それがある日、たった1時間で一発改善することになります。

それが何かと言うと、高負荷での外腹斜筋を中心とした筋力トレーニング。それまでしてきたことをガラッと変えました。高負荷で1時間(もちろん、インターバルはとります)、その直後から肋が開くことはなくなり、2日、3日、1週間続いても開くことはなくなりました。

今では「ちょっと開いてきたかな」という時、高負荷のトレーニングをします。そうすれば、意識しなくても開かなくなるからです。

トレーナーの重要性

ここで押さえておきたいのは、高負荷であることが重要だということ。開いているものを強制的に閉じさせるわけですから、自分で出来る範囲ギリギリでは改善しません。

自分ひとりでは追い込めないところまでやって、初めて効果が出てきます。それには、トレーナーの存在が不可欠です。

「もう限界だ」と思っても、あと1回、あと2回やらせる存在があって、限界を超えた高負荷が可能になります。

トレーナーではなくても、グループエクササイズもいいでしょう。ひとりだったら「限界」と思ったところで辞められるかもしれない。けれど、グループでやっていると苦しくても、あと1回をやるようになります。

「辛いから行かない」のではなく、「辛いことだからこそ、トレーナーやグループレッスンを活用して乗り切る」のです。

なかなか改善しない理由

肋が開いてしまうと、なかなか治らず、何年も何十年もそのままというケースをお見受けします。ここに、肋を開くことを改善する難しさがあります。

  • 意識する
  • できる範囲でのエクササイズ

もちろんやらないよりやった方がいいですが、この問題に関しては、これだけでは一向に解決しないことも知っておくべきです。

必要としているのは、ガッツリ強力な外腹斜筋のトレーニング。このガッツリとしたトレーニングをやるかやらないかが、改善するかどうかを決定します。

もう一度言います。意識ではなおりません。仮に、軽いエクササイズで改善したように感じても、すぐに元に戻るでしょう。

TRY!

外腹斜筋による肋の閉じ方を復習しましょう。(神経発火及び筋出力しているとする)

  1. 両膝立てになる。
  2. 手を下部肋骨に当てる。
  3. 腰椎の形を変えずに、鳩尾から上を丸める
  4. 床から下部肋骨までの距離を変えずに、鳩尾から上を戻す

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外腹斜筋をトレーニングする際にポイントとなるのが背骨。特に大人の場合、外腹斜筋が働く代わりに背骨の形を不要に変えてしまうことが多く、結果として効きにくくなる傾向にあります。

不要に動かない背骨のコントロール力をつけることで、外腹斜筋にも効果が期待できます!

まとめ

改善したいことが見つかった時、意識でなおるものなのか、軽いエクササイズなおるものなのか、ガッツリ高負荷、筋肉で強制的になおした方がいいのか、判断は難しいところです。

意識するのはとてもよいことですが、それだけでは無意識の領域まで達することはできません。よくなったとは言っても、常に意識しないと元に戻ってしまうでしょう。

一方強制的に改善を試みた場合、一時的には大変かと思いますが、無意識でも改善した状態が続けられるようになります。

個人的な経験からお話ししましたが、ぜひ参考にしてみてください。

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