土地が変われば言語が変わります。バレエにも言語があり「バレエ語」を理解できると、バレエで求められること、頑張ると報われる点がわかるようになります。
この記事では、「バレエ語」の1つについて、わかりやすく解説します。
ここにヒントあり
動きの上手い下手は、動き全般ではなく[初動動作]に全て表れます。タンジュなら、ポジションから足がほんの少し出るまでの間。ここが完璧ならば、その後の動きが終わるまで完璧です。上手くない人は、初動動作が終わって、ポイントになるときに何かを気をつけ出す。時すでに遅し。こだわるのは初動🌸
— 大人のバレエ上達 JBPおニャーさん (@junkotomono) July 20, 2021
初動動作とは、動きはじめのことを言います。バレエでは “ここで何をしているのか” が動きの全てを決定します。 初動動作が大事である理由を理解することで、バレエのエッセンスが見えてきます。
バレエの特徴的言語
海外のレッスン動画や教則本などには、頻繁に「保持・保つ」という言葉が登場します。例えば「背中を保って!」などのように使われます。
この言葉にこそ、バレエの秘密が隠されています。覚えておきましょう。
実際のバレエ動作で整理
動きを区切る
1つの動きを区切ってみると、理解しやすくなります。
例として、バットマン・タンジュを区切ってみましょう。
①スタート…第5ポジション
②動きの中間…第4 または 第2ポジションの通過
③動きの頂点…タンジュのできあがり
アンディオールはここで
動きにおいてのアンディオールを生み出すのは「A」です。
多くの人は、動きの中間(B)や、できあがる直前・できあがる瞬間(C)に、アンディオールしようとします。
動きながら脚を外向きにしようとしがちですが、これは間違いです。
その後が、バレエの特徴
初動動作(A)でアンディオールをし、膝や甲を外向きにできたら、その後は「保持・保ち続けて」脚を動かします。
最初に美しい形をつくり、その後は、その時間を引き伸ばすのです。ここで、特徴的な「保持・保つ」が登場します。
初動動作がすべて
動きの頂点でキレイな形を作ろうとすることは、とてもいいことですし、正しいことです。その上で、形ができあがる直前にあれやこれや気をつけても “すでに遅い” ということも、忘れないようにしましょう。
【バレエのルールブック】
初動でアンディオールしたら、それ以降は保持・保つ。
まわりみちをしてるかも
そうは言われても
そうは言っても、タンジュになったときに「どのくらい甲が出ているか、足裏使えているか、気になるんだよねー」という方に向けて、とある話を紹介します。
ある木こりが、がんばって木を切っています。
通りがかった旅人がその様子を見て言いました。
「刃がボロボロで大変じゃない?なぜ刃を研いで効率を上げないの?」
すると、木こりはこう言いました。
「わかってるけど刃を研ぐだなんて・・・そんな暇ないよ!」
まとめ
初動動作で動作クオリティが決まります。動き出しを正確に行いましょう。
●足の出し方とバレエに必要な可動域確保
WS情報:アンディオールストレッチとバーレッスン【カギは”初動動作”】 #タンジュ #足の出し方
[prologue step♪]
次のレッスンでは
タンジュの初動を意識しましょう。