第6ポジションの落とし穴 ~まっすぐな脚を作ろう~|大人のバレエ

長くまっすぐな脚は美しい。

バレエ世界での “美しい” という概念の一つである。

 

ショッパナから明るい話ではないが、私たちは「長くまっすぐな脚」を持ってはいない。

どんなに、”長くてまっすぐ” と言っても、やはり、ちょっと歪んでいるのが現実。

 

骨格を大きく変えることは、現実的ではない。

一方で、筋のつき方を変えることで、まっすぐに見せることはできる。

 

まっすぐな脚になった状態は、バレエでいうところの「脚をまっすぐ伸ばす」に役立つだけでなく、「支持脚が引けている」ことへの解決策にもなる。

いわゆる「アンディオール」をするためのベースアップができるのだ!

 

しかも、日常生活で取り入れようと思えば可能なこと。

スカートから見えるまっすぐな脚、パンツスタイルで見えるまっすぐな脚。

美しく見えるに違いない。

 

そして、健康にも良い。

特に、膝や足首といった関節に優しい。

 

さあ、あなたも一緒にやってみよう!

 

 

第6ポジションの落とし穴 ~まっすぐな脚を作ろう~

3ステップ+1

”長くまっすぐな脚” をつくりだすには、「第6ポジション」を正しく行うことがオススメだ。

実を言うと、第6ポジションを正確に取れている人を見たことがない。

 

もちろん、私たちが “このポジションを取りにくい脚の形状をしている” ということは、1つの理由ではあるだろう。

 

その上で、いかに「第6ポジションがぞんざいに扱われているか」の表れでもある。

とにかく、雑な扱いをされすぎだ。

私たちにとって、「強力な味方になってくれるポジション」だということを再認識しょう!

 

[脳内バレエ]
①オヤユビの間をつける。
②内くるぶしの間をつける。
③膝内側をつける。

この3ステップを「足部内側に荷重したまま」行う。

 

 

知らない落とし穴

第6ポジションに関しては、

▶︎知らなかった!
▶︎勘違いしてた!
▶︎意味を取り違えていた!

という「そもそも」情報が入っていないケースが多い。

 

きちんと習う機会が少ないからこそ、あなたには「やってはいけないこと」をしっかりと知っておいてほしい。

 

[とても多い間違い]
①オヤユビの間が離れている。
②脚の間をくっつけようと、荷重が外側(コユビ側)に流れている。
③脚全体を外に回してしまっている。

 

解説

まず、ほとんどの人が “第6ポジション” をとると、①のようになってしまっている。

第6ポジションでは、つま先をまっすぐ前に向ける。

 

詳しい話は避けるが、つま先がまっすぐ前に向くとき、膝は少し内側を向くのが正しい。

つまり、第6ポジションでは、ヒトサシユビがまっすぐ前を向くために、膝は少し内側を向く。

もし、まっすぐだったり、外側を向いていたならば、複数の「代償運動」が含まれてしまっている。

 

 

②と③について話そう。

②と③に関しては、大人からはじめた人よりも “教師” に多い勘違いのようだ。

 

第6ポジションで脚をグルッと回してしまうと、実は、アンディオールにならない。

第6ポジションでのアンディオールとは、膝やつま先、フトモモを外側に回すことではないのだ。

 

長くなるのでやめておこう。

とにかく、内側荷重のまま正中線に向かって脚を寄せる・集めることが大事なのだ。

この際、膝がグルッと外を向かないことが重要である。

 

まとめ

正しい第6ポジションで、まっすぐな脚の「デザイン」をしよう!

 

オヤユビの間や、脚の間はつけよう!

膝の向きや荷重位置が変化していないかの確認をしよう!

第6ポジションの意義をしっかりと受け止めよう!

 

バレエでは常に「開いた足」で踊るものだが、第6ポジションは「開きやすい脚・足」にするための強い味方だ。

もちろん、支持脚が引けるなどの問題を抱えている場合も。

 

特に、大人からはじめた人にはやってほしい。

レッスン以外で取り入れるといいだろう。

 

歯磨きついでに、10秒やってみる。

信号待ちで、やってみる。

休憩のときに、やってみる。

 

やり方さえわかれば、レッスン以外でとりいれた方が効果が出やすい。

「ついでに習慣作り」、あなたも一緒にやってみよう!

 

 

●第6ポジションと共通、レッスンだけではできないこと
▶︎https://juncotomono.info/program/20210609-16-mustfunction/

 

今日は、お風呂に入る「ついでに」
1回だけやってみよう!

おニャーさんより

 

著者おニャー

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