整然とした美しさを提案するため。
バレエは「なんでもあり」ではなく、「きちんとした美しさ」を視覚化するものです。
それによって、大衆的にも受け入れられやすい形態になっています。
清潔感やマナーの良さを表すためにも、バレエポジションやルールが大切なのです。
ルティレから第5ポジションに入る動きは、レッスンでたくさん登場します。
シンプルなパターンだけでなく、着地がプリエのものやルルヴェやジャンプと組み合わせたもの、あるいは回転が加わったものがあります。
どんな動きであっても、着地の指定があるとき以外、第5ポジションに戻ります。
こんなときに出題されています
ルティレから第5ポジションに収まる動き。
重要性を認識するために、どんなシーンや動きで登場するかを整理してみましょう。
バーレッスン
- アテールでのルティレから、第5ポジション
- ルティレ+ルルヴェから、第5ポジション
- アンブロッペから、第5ポジション
- タンジュやジュッテ、アンレールなどと組み合わせて
センターレッスン
- バーレッスンでの内容
- ピルエットから、第5ポジション
- リエゾン・ド・ピルエット(ペアテ)
- パデシャ
アンシェヌマンとして、動きと動きの間に含まれるものも加えると、1レッスンの中で、たくさんの「ルティレ→第5ポジション」が登場します。
ここでは、最もシンプルな動きで検証します。
他のパターンは、モディフィケーションになりますので、まずはここをできるように練習しましょう!
例題
- 第5ポジション
- ルティレ
- 第5ポジション(プリエなし)
第5ポジションに入れる手順
【ルティレ(パッセ)から第5ポジションに入れる】
— 大人のバレエ上達 JBPおニャーさん (@junkotomono) January 27, 2022
❶ルティレ
❷支持脚を擦ってクドゥピエへ
❸第5のつま先位置につま先を置く
❹踵を下ろす
ポイントは❸ ここで、足底を床につけようとする人が多いですが、必ず、つま先を先に着地させます。これで、第5ポジションに入れます。練習してみましょう🌸 pic.twitter.com/J1HVf7Qrzx
手順はツイートにある通り。
念のため、表記しましょう。
- ルティレ
- 支持脚を擦って、クドゥピエへ
- 第5ポジションのつま先位置に、つま先を置く
- 踵を下ろす
まず、第5ポジションに立って、左右のつま先位置を確認しましょう。
③でつま先を置くのは、この位置になります。
ここは、厳密にできるようにしたいところです。
ここからがこの記事を読まないと、ツイートだけでは手に入らない情報です。
【正しくやろうとしていても、実際に正しくできていなければ、正しい動きにはならない】
大人の場合、ここが難しいのです。
なぜなら、すでに「体を動かす際の望まない癖」がついてしまっているから。
ここからは、そこを考慮した内容になりますので、しっかり読んで、しっかり取り組みましょう。
あなたに必要な大人のポイント
《ポイント1》
まず、支持脚やおしりに寄りかかっていると、つま先で支持脚を擦ることができません。
すると、その場しのぎの第5ポジションもどきになりがちです。
次の項目に気をつけましょう。
- STEP1:支持脚は、最低でも第5ポジションの位置・形
➡︎脚と骨盤を支持足つま先方向に移動させない - STEP2:ルティレ側に支持脚フトモモを移動させながらルティレ、そのまま、第5に戻す
➡︎移動させたフトモモの位置を変えずに脚を下ろすことで、正確なポジションに入りやすくなる
前者からはじめて、できるようになったら後者にレベルアップしましょう。
これらは、いわゆる「軸」が倒れないようにするためにも必須です。
《ポイント2》
ルティレの脚を猛スピードで下ろすことを学びましょう。
動きが遅いと、その間に支持脚や支持側の脇が倒れるため《ポイント1》が崩れてしまいます。
丁寧な動きとは、ゆっくりノロノロと動くことではありません。
ここは、しっかり区別しましょう。
「ルティレから第5ポジションに入れる」という動作は、必ず、できるようにしておきましょう。
放置すると、後々つまづくことになります。
クラスレッスンではなくても、自習することができる動作です。
見た目もエレガント、最後までつま先が伸びている形を見せることができます。
ぜひ、取り組んでみてください。
- 適切な方法を覚え、練習しましょう。
- 大人特有の癖や問題を考慮して、正しいことを正しくできるようにしましょう。レッスンで試してみましょう。
- 目的を持って動きましょう。レッスンで試してみましょう。
ファーストステップ♪
次のレッスンまでに、一度確認しておこう。
【Thank you】
JBPでは、大人の方が最適に踊れ、かつ、今後の日常生活にも望ましい基準を定めています。
あなたが基準に沿ってレッスンすることは、バレエを愛する全ての大人に、安全で適切な基準と方法を提供することにつながります!