物語を紡ぐ足先。
ただ、伸ばすだけではありません。
そこには確かな技術がつまっています。
そもそも「甲」とは、どこのことを指しているのでしょう?
「甲を出す」とは、どこを出すことなのでしょう?
基礎知識から整理します。
場所の確認1
アシには、「脚」と「足」があります。
今日お伝えしている内容は、「足」の方。
- 青線=足趾(足指)
- 赤線=甲
甲はあくまで、表面のことを言います。
反対側は、「足底」です。
ここは、整理しておきましょう。
「甲を出す、甲が高い」どのことを指すかというと、黒い矢印の部分で、ちょうど甲の真ん中あたりになります。
ステップアップ!(経験者、指導者向き)
黒い矢印にある骨を中間楔状骨と言います。
甲高のバレリーナほど、この骨が目立っています。足首ではないことに着眼。
場所の確認2
もう少しだけ場所の確認。
- 青線=足趾(足指)
- 赤線=中足骨
甲に関することについては、赤線の中足骨がポイントになりますので、場所を覚えましょう。
わかりやすい試行をしてみましょう。
立った状態、バレエ動作でも、この伸ばし方は同じです。
やってみよう!
スタートポジション 長座第6ポジション
- つま先を骨盤から遠ざけて、まっすぐ伸ばす。
- 足趾(足指)を床方向に下げる。
- 中足骨を床方向に下げる。
つま先を伸ばそうとすると、足指ばかり下げようとしがちです。
これだと、足指のエクササイズにはなりますが、「甲」に対してのアプローチまでは届きません。
中足骨までをしっかりと床方向に下げることで、目立たせたいところ(黒矢印)が、まるで飛び出たように見えることで「甲が出ている、高い」となります。
「甲」という観点からすると、この場合の主役は足指よりも「中足骨」です。
【正しいスタートポジション チェック項目】
甲の位置を覚えて、足指と区別できるようにしましょう。
後々、デミポイントなどで強く必要となる概念になります。
基礎知識に掲載してある名称は、覚えておくと非常に便利で、理解を促進させてくれます。
- 甲の場所を覚えましょう。
- どうなった状態が「甲が高い」なのかを理解しましょう。
- 足趾(足指)と中足骨を床方向に下げましょう。
ファーストステップ♪
甲の位置を把握しよう!
【Thank you】
JBPでは、大人の方が最適に踊れ、かつ、今後の日常生活にも望ましい基準を定めています。
あなたが基準に沿ってレッスンすることは、バレエを愛する全ての大人に向けて、本当のバレエを、安全で適切な基準と方法を提供することにつながります!