背骨のカーブと引き上げの関係

「あなたが思ってしていたアクションと実際が異なる」よくあることです。

その証拠に、発表会の映像を見たときに「想像と違ってがっかりした」「ここまでとは思わなかった」という感想をよくお見かけします。

バレエレッスンは、その差を少しでも埋めようとする作業でもあるのです。

こんなことありませんか?」

体を引き上げようとして、むしろ変形してしまった。

こんな経験があるはずです。

  • 肋が開いてしまった
  • 胸を突き出してしまった
  • 脚を引いてしまった
  • おしりが出てしまった
  • タックアンダーになってしまった など

こういう場合、先生は悩ましい二択をせねばなりません。

  • 体が落ちているけれど、他がひどくならないままに留める
  • 変形したとしても、何もしないよりかは指示を出してみる

どっちをとっても、何かが悪くなるという状況。

こうした場合、どちらがハイリスクなのか、どちらを技術的優先させるのかを考えなければなりません。

大人の場合、きちんと見てくれている先生ならば、そのほとんどでこの選択を迫られているはずです。

補足

注意をたくさんしてくれるから「いい先生」、してくれないから「悪い先生」ではありません。

あなたのことを考えるということは、【思いつきではなく、先生の中で精査する】という工程が必要になるからです。時として、黙って見守るのも1つの指導。声かけの量で先生の良し悪しを判断するのは禁物です。

確認しよう

今日、注目したいのは「背骨」。

難しく考える必要はありませんが、正しいイメージを作れるように材料は揃えましょう。

  • 頚椎(けいつい)…首部分の背骨
  • 胸椎(きょうつい)…胸部分の背骨
  • 腰椎(ようつい)…腰部分の背骨

難しい言葉を覚える必要はありません。

“1本の長い背骨は、首・胸・腰の部分にわけることができる“ と知っていればOKです。

カーブを確認

背骨は、一般的に「S字カーブ」と言って、丸く湾曲しています。

先ほどのイラストを、仰向けに寝かせてみましょう。

あなたも仰向けになって確認しましょう。

  • 首と腰部分の背骨は、床から離れている(赤矢印)
  • 胸部分の背骨は、床についている(青矢印)

赤と青矢印、3つのカーブは確認できましたか?

大人の場合、胸部分のカーブを喪失しているケースが多くあります。

心当たりがあったら、日常生活の姿勢やエクササイズなどを取り入れ、バレエレッスン外で背骨のアライメントを整えておきましょう。

引き上げで気をつけたいこと

「引き上げよう」としたとき、この3つのカーブが変形してしまうことで体の変形を招いてしまいます。(最初にお話ししたことです)

赤と青の3つのカーブが失うことなく、少しずつ、背骨を伸ばしていきましょう。

3つのカーブを失うことなく、背骨を長くする感覚を掴むワークを紹介しましょう。

  1. 仰向けになり、3つのカーブを確認
  2. 赤矢印の「床との隙間」青矢印の「床とついているところ」を確認したまま、頭と骨盤を少しずつ遠ざける。
3月受付前日

まとめ

体を引き上げようとしたときに、他のパーツへと好ましくない影響が出ないようにしましょう。

背骨の構造を知っておくと、あなたがアクションを起こす際に役立ちます。

  • 背骨の3つのカーブを知りましょう。
  • 仰向けでカーブを保ったまま、背骨を長くする練習をしましょう。
  • 立ったとき(レッスン)も、3つのカーブを保ったまま、背骨を長くし、「引き上げ」につなげましょう。

ファーストステップ♪

寝る前に、3つのカーブを確認しよう。

【実践編:ただ凹ませるのではない】

【Thank you】


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あなたが基準に沿ってレッスンすることは、安全で適切な基準と方法を提供することにつながります!

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