ピルエットを回りやすくする腕の使い方

2022−2ーピルエット腕

断言します。

腕の動かし方が苦手な人に、回転が得意な人はいません。

それだけ、影響が大きいのです。

どんなに体幹を鍛えようと、どんなに正しいアライメントであろうと、一瞬にして崩してしまうほどの影響力があります。

*腕の動かし方とは、ヒラヒラと腕を動かすことを言っているのではありません。

アンナヴァンをチェック

ピルエットは、指定がなければアンナヴァン(第1ポジション)で回ります。

ここでは、【特に】厳密にできるようにしたい3つのポイントと、ピルエットならではの腕のポジションについて解説します。

3つのポイントを確認しよう

ピルエットを安定させるために押さえたい3つのポイント。

1:アンナヴァンを作ることによって、鎖骨の端が前に出ていないかを確認しましょう。(青)

2:肘の内側を平らにし、天井に向けましょう。(赤)

3:親指と人差し指の間の「水かき」を天井に向けましょう。(緑)

確認と改善のヒント

1:片手を鎖骨の端にあて、前に出ないように確認しながら、アンナヴァンにしてみましょう。

2:肘の内側に、丸めたタオルを乗せるイメージを持ちましょう。

3:水かきが盛り上がっていないことを確認したら、水かき面が天井に平行になるようにします。

▶︎肘から手首、指先にかけて「水が落ちるように下がっている」と、背中をしっかり保ちにくくなるため、ピルエットが入りにくくなります。

▶︎肘内側と手首は、できるだけ同じ高さにしましょう。

鎖骨の確認

正しい「水かき」の状態

ピルエットならではのヒント

通常動作でのアンナヴァンでピルエットをすると、腕の長さが長すぎて、体が振り回されてしまいます。

また、背中がより平らになるポジションを一瞬にして作る必要があります。

ピルエットでは、通常のアンナヴァンよりも腕を潰した形にしましょう。

目安は、鎖骨のポジションが取れた状態で両手首を重ねたときの、胸から手までの距離です。

これ以上、距離が出ないようにして、腕は先生の指定の形を作りましょう。

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まとめ

ピルエットに限らず、腕は上手に使えば動きを助け、下手に使えば阻害因子になります。

繰り返しになりますが、

  • どんなに体幹を鍛えようと
  • 脚が強かろうと
  • 正しいアライメントだろうと

腕が一瞬にして全てを崩してしまいます。

ヒラヒラ動かすということではなく、基本的なルールや大人が考慮すべき特性を加味した動かし方を覚えましょう。

  • 通常動作とピルエットでのアンナヴァンを整理しましょう。
  • 3つのポイントを押さえましょう。
  • ピルエットならではの腕の長さを覚えましょう。

ファーストステップ♪

アンナヴァンの確認をしてみよう。

【参考:JBPアンシェヌマンでバレエレッスン!】

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