高々と上がるバレリーナの脚を見ると “一度でいいから、あんな風に上げてみたい” と思うものです。この記事では、今よりも高さを出すためのコツやヒントについて、動きの種類別に解説します。
高くあげるシーンを分ける
脚の上げ方には、2通りあります。これは、足の出し方とも共通しています。
A:膝の曲げ伸ばし+上げる=ディベロッペ
B:膝を伸ばしたまま+上げる=グランバットマン
それぞれの動きの特徴を活かした “脚の上げ方” にするのがポイントです。
A:ディベロッペ編
同じ動作なのに異なる指示が出る事があります。どちらをやればいいか迷うときもありますが、大事なのは使い分け。それができれば、大人は選択肢が広がります。ここを楽しめるのは大人のバレエのいいところ。簡潔に解説しました。さっそく脳内バレエ✨そしてレッスンでお試し😊https://t.co/b16z7a9IUZ
— 大人のバレエ上達 JBPおニャーさん (@junkotomono) October 12, 2021
ディベロッペで高さを出したい場合は、脚を2つに分けて捉えると理解の助けになります。
□膝から上…腿(フトモモ)
□膝から下…膝下
脚の高さそのものを出したい場合、最初に膝を高く上げてしまうことがポイント。【膝を上げる=腿が上がる】この方程式は、ぜひ覚えておきましょう。
膝を上げたら、腿の高さをキープして膝下を伸ばします。
ここで、もう1つ試してみましょう。
膝の曲がっている角度を少し広げてみます。最初は、指1本分程度でも構いません。
股関節にかかる重さが分散されるため、上がりやすいだけでなく、アンディオールしやすくなります。かつ、股関節への負担を減らすことが可能です。
B:グランバットマン編
グランバットマンで ”放り投げる” と習うことが多いと思います。確かにそうですが、放り投げっぱなしでは、脚が上がり切ることができません。
大事なのは、放り投げた先に【自分の方に脚を引き寄せる】ことです。特に脚が上がりきる直前に、スピードを上げて(加速して)強く引き寄せる必要があります。
【脳内バレエ】
脚が上がり切る直前にスピードを上げ、次の意識を持ってみましょう。
□前…顔にぶつけにいく
□横…耳にぶつけにいく
□後…頭からつま先を見せる
あくまで、脚を体の方に引き寄せます。
脚「に」上体が引き寄せられないように注意しましょう。
(上体が脚の方についていかないこと)
可動域についての誤解
可動域についての誤解が多いですが、”開脚角度=脚が上がる高さ” ではありません。とはいえ、正常可動域は絶対に必要です。
正常可動域を下回ると、高さを出すことも、正しく動くこともできません。体への負担も大きくなります。脚だけでなく、全身の正常可動域を確保しましょう。
まとめ
□ディベロッペ…【膝上げる→腿キープ→膝伸ばす】慣れてきたら、膝を曲げる角度に工夫を。
□グランバットマン…自分の方に引き寄せることをお忘れなく。
□可動域…全身の正常可動域確保をしなければ、正しく動くことはできません。確保をしましょう。[/box]
脚(足)を高く上げるには、背中と胸郭を立てれることが必要です。
WS情報:背中・胸郭を立てる”引き上げの方向” #まっすぐ立つ #肩甲骨高く
それぞれ1回ずつ、手を使って脳内バレエしてみましょう!