ルルヴェをするときに足指が丸まってしまうと、安定して立つことができません。なんとか安定させようと、首などに余計な力が入りすぎてしまうケースも。
足裏トレーニングやストレッチをしている方も多いかと思いますが、それらは正しいルルヴェの方法・体重のかけ方があってこそ活かされます。
どうしたらあなたの努力が報われるのか。正しいルルヴェについてわかりやすく解説します。
足指が丸まる原因
ルルヴェで足指が丸まる原因はたくさんありますが、大人に特に多いのはこの3つです。
□足指そのものが動けない(可動域が足りない・神経伝達がうまくいっていない)
□膝が伸びない
□荷重位置が間違っている
足指の可動域については、レッスン以外で確保しておきましょう。
レッスンは、足指の可動を広げる「ため」にするのではありません。バレエに対応できる体で、バレエ動作を身につける場です。ここは、しっかり整理しておきましょう!
足指の可動域自体を広げる こちらが参考になります。
テキスト『ストレッチ末梢編』
また、膝を伸ばすといっても【筋肉の作用で伸ばせること】が基礎になります。膝は重さを利用すれば伸ばせてしまいます。(過伸展といい、膝の押し込みと表現されることが多い)
アンディオールも引き上げも、全ては、膝が伸びる先にあります。
この記事では、3つの原因の中でも比較的、自分で意識できる “荷重位置” について解説します。
荷重位置の確認
足指が動かない・動きにくい・感覚が薄い” 特に、大人からバレエをはじめた場合、丸まっている事に気づけない、伸びてるのか曲がってるのかわからない状態からスタートします。段階別の対処法を紹介。もちろん、バレエにも直結します。とても簡単✨一緒にやってみましょう😊https://t.co/UFjn7DxAyO
— 大人のバレエ上達 JBPおニャーさん (@junkotomono) September 5, 2021
”荷重=体重がかかる場所” のことを言います。重心とは違いますので注意しましょう。感覚が薄い場合は、足指や足底の感覚を1グラムでも “増量” することも忘れずに。
とても多い誤り
いわゆる足指の腹に荷重してしまうのは誤りです。これでは足指を伸ばすことができません。さらに、足指が伸びないだけでなく、様々な問題の原因になっています。心当たりはありませんか?
足指の腹に体重をかけてしまうと…
□足指が丸まってしまう
□膝が曲がる・緩む
□脚が割れて、歪んで見えてしまう
□体が落ち、お腹が出やすくなる
□体全体の筋発揮が弱い
□ボワっとした印象、ボーッとした印象
など。
足指の腹に体重をかけてしまうことで様々な問題を引き起こしてしまいますが、体重をかける位置を正しくすることは、複数の問題解決にもなります。
1つのことを改善すると連鎖的に複数のことが良くなるのは、体が繋がっていることを物語っています。
こうしよう
足指の付け根に荷重します。ここが正しい場所です。
ここに体重をかけることでルルヴェをしたときに、弓なりに湾曲した美しい甲を見せることができます。ここに体重をかけるためには、足指を甲側にしっかり反らせられることが材料になります。(つまり、可動域)
足指の付け根に体重をかけようとすると、カカトが下がってしまう・ルルヴェが低くなってしまいうまくいかないという場合は、可動域のチェックをしておきましょう。
可動域に問題がある場合は、確保さえすれば、随分と世界が変わります。
それぞれの場所は、Instagramに写真付きでアップしています。
シューズを脱いで確認を
バレエシューズを履いていると自覚しにくく、発見が遅れがちです。時々、素足で確認してみましょう。「足指の腹に体重をかけてた」と発見できたなら、ガッカリせず喜びましょう。それだけ、見極めることができたということですから!
また、シューズのサイズが合わないことが原因で、足指が丸まってしまうこともあります。自分ではちょうどいいと思っていても、実際にはキツすぎるというケースもたくさんあります。
あまり、きついシューズを履いていると足指が曲がったまま固まってしまうこともあります。望まない形状記憶をしてしまう前に、フィッターさんに相談してみるのも手です。
まとめ
あなたに何が必要なのかを整理しましょう。
体重がかかる位置を正しく取り、”それだとやりにくい・正しくできない” 場合は、体の機能面からのアプローチも視野に入れます。
□正しい荷重方法でルルヴェしましょう。
□可動域が足りない場合は、レッスン外で確保しておきましょう。
□シューズのサイズが自分に合っているかを確認しましょう。
□時々、素足でルルヴェをし、足指の状態をチェックしましょう。
寝るまでに荷重位置の確認だけ済ませてみよう!