良い材料があっても、レシピを知らなければ、美味しい料理にはなりません。
バレエも同じです。
良い材料を闇雲に揃えようと意気込む前に、あなたが今持っている良い材料を活かしましょう。
そうすれば、最短ルートで必要なものがわかります。
グランという名の通り
高さが全てではありません。
その上で、動きの大きさや強弱、広がりなどをつけられる程度の高さやスピードは欲しいものです。
動きにメリハリがつき、さまざまな表現の幅が広がるからです。
今のあなたの体をフルに使って、すぐに使える高さを出す方法。
一緒にやってみましょう。
ポイント1
グランバットマンをする時に、目線を5センチ上げてみましょう。脚を上げたいのです。にも関わらず目線が落ちていたら、体が落ちて上がるものも上がりません。目線を上げれば、頭も胸も腰も上がります。脚も上がりやすくなります。目線はとても大事。調子が悪いと感じた時ほど目線を上げてみましょう🌸
— 大人のバレエ上達 JBPおニャーさん (@junkotomono) November 22, 2021
まずは、目線。あるいは、顔の向き。
目線が下がると、全てが下がる!!そのくらい影響が大きいものです。
ポイントは、目線の高さにプラスして “一点集中した見方をしない” こと。
どこかを集中して見ると、視野が狭くなり、頭の位置が下がりやすくなります。
頭が下がるということは、全身が下がることを意味しています。
常に、視界を広くとるよう、心がけましょう。
ポイント2
ポイント2は、グランバットマンに上げるときのスピード。
バレエに慣れてくると「足裏で床を擦って…」というように、何かに気をつけるあまり、上げる脚のスピードが落ちがちです。
すると「今のあなたならここまで上がりますよ!」というところまで上がり切らずに、脚が落ちてきてしまいます。
基本的には、グランバットマンは【加速しながら】脚を上げます。
《こんなイメージを使ってみましょう》
“45度まで、90度まで、それ以上” というように、高さを区切ります。
45度までは、短距離走のスタート
90度までは、自転車のスピード
それ以上は、自動車が走るスピード
というように、具体的な例をあなたの中で作ってみましょう。
ポイント3
ラストは、動作脚に重さをかけないこと。
1キロの荷物より、50キロの荷物を持ち上げるのが大変なのと同じで、上半身の位置によっては、重さとして動作脚にかかってしまいます。
特に、大人の場合は【重さの分散】がバレエ動作での大きなポイントとなるだけに、ぜひ、覚えておきたいことです。
大人のためのグランバットマンでの【重さ分散のヒント】、試してみましょう。
全て、グランバットマンで脚を上げる “直前に” することがコツです。
- ドゥバン(前)…胴体を後ろに倒す
- セゴン(横)…胴体を支持側に倒す
- デリエール(後)…アラベスクの姿勢をとりつつ、前に倒す
ドゥバンとセゴンでは、胴体の形状を変えず(つまり、板状で)に指定の方向に倒しておくのがポイント。
このときに、頭の高さが下がらないよう、保持して倒すとさらにベターです。
まとめ
グランバットマンの高さを出そうとするとき、2つの面からのアプローチに区別しましょう。
1つ目は、可動域や筋力などの身体面。
2つ目は、この記事にあるように “動きの方法・やり方・捉え方” です。
- 目線を上げましょう。 “目線が下がる=体が下がる” 忘れずに。
- 加速しながら、脚を上げましょう。そのためのイメージを作りましょう。
- 動作脚に重さをかけない工夫をしましょう。
ファーストステップ♪
次のレッスンでは、グランバットマンで目線を上げてみよう!
残り1名さまの受付!!
【Thank you】
JBPでは、大人の方が最適に踊れ、かつ、今後の日常生活にも望ましい基準を定めています。
あなたが基準に沿ってレッスンすることは、バレエを愛する全ての大人に向けて、本当のバレエを、安全で適切な基準と方法を提供することにつながります!