断言します。
腕の動かし方が苦手な人に、回転が得意な人はいません。
それだけ、影響が大きいのです。
どんなに体幹を鍛えようと、どんなに正しいアライメントであろうと、一瞬にして崩してしまうほどの影響力があります。
*腕の動かし方とは、ヒラヒラと腕を動かすことを言っているのではありません。
ピルエットは、指定がなければアンナヴァン(第1ポジション)で回ります。
ここでは、【特に】厳密にできるようにしたい3つのポイントと、ピルエットならではの腕のポジションについて解説します。
3つのポイントを確認しよう
ピルエットを安定させるために押さえたい3つのポイント。
1:アンナヴァンを作ることによって、鎖骨の端が前に出ていないかを確認しましょう。(青)
2:肘の内側を平らにし、天井に向けましょう。(赤)
3:親指と人差し指の間の「水かき」を天井に向けましょう。(緑)
確認と改善のヒント
1:片手を鎖骨の端にあて、前に出ないように確認しながら、アンナヴァンにしてみましょう。
2:肘の内側に、丸めたタオルを乗せるイメージを持ちましょう。
3:水かきが盛り上がっていないことを確認したら、水かき面が天井に平行になるようにします。
▶︎肘から手首、指先にかけて「水が落ちるように下がっている」と、背中をしっかり保ちにくくなるため、ピルエットが入りにくくなります。
▶︎肘内側と手首は、できるだけ同じ高さにしましょう。
鎖骨の確認
【アンナヴァンの確認】
— 大人のバレエ上達 JBPおニャーさん (@junkotomono) February 3, 2022
⬇️ピルエットがうまくいかない原因⬇️
❶鎖骨(赤線)
❷鎖骨に手を当てる
❸アンナヴァンにする
❹反対側もチェック
確認したいのは、❸で鎖骨が(特に端)前に出ていないか。鎖骨を動かさずにアンナヴァンにする練習をしましょう。姿勢を整えた上で、チェックしてみましょう🌸 pic.twitter.com/wxRGlqjExe
正しい「水かき」の状態
【縮こめてしまう人、必見✨】
— 大人のバレエ上達 JBPおニャーさん (@junkotomono) February 8, 2022
コレやってしまうと、全身を縮こませてしまいます💦筋肉ムキムキタイプも要チェック✅
*赤丸の水かきに注目
1:水かきが盛り上がってしまっている
2:水かきが平らになっている
3:水かきが平らなまま、指先の形を作る
GOODなのは「1」ではなく「2」
確認しましょう🍎 pic.twitter.com/m4OX6jb8Ej
ピルエットならではのヒント
通常動作でのアンナヴァンでピルエットをすると、腕の長さが長すぎて、体が振り回されてしまいます。
また、背中がより平らになるポジションを一瞬にして作る必要があります。
ピルエットでは、通常のアンナヴァンよりも腕を潰した形にしましょう。
目安は、鎖骨のポジションが取れた状態で両手首を重ねたときの、胸から手までの距離です。
これ以上、距離が出ないようにして、腕は先生の指定の形を作りましょう。
ピルエットに限らず、腕は上手に使えば動きを助け、下手に使えば阻害因子になります。
繰り返しになりますが、
- どんなに体幹を鍛えようと
- 脚が強かろうと
- 正しいアライメントだろうと
腕が一瞬にして全てを崩してしまいます。
ヒラヒラ動かすということではなく、基本的なルールや大人が考慮すべき特性を加味した動かし方を覚えましょう。
- 通常動作とピルエットでのアンナヴァンを整理しましょう。
- 3つのポイントを押さえましょう。
- ピルエットならではの腕の長さを覚えましょう。
ファーストステップ♪
アンナヴァンの確認をしてみよう。
【Thank you】
JBPでは、大人の方が最適に踊れ、かつ、今後の日常生活にも望ましい基準を定めています。
あなたが基準に沿ってレッスンすることは、バレエを愛する大人に安全で適切な基準と方法を提供することにつながります!