「順番が覚えるのが苦手」
この気持ち、とてもよくわかります。
大人に多い傾向と対策、あなたにお伝えしましょう!
悩んでいるのは、あなただけではない
レッスンで順番が覚えられずパニックになりやすい人は、区別することを覚えましょう。組み合わせを覚えられないのか、ステップがわからないのか、動きの名前がわからないのか。あるいは、方向がつくとわからなくなる場合も。意外と順番そのものより【方向】や【動きの名前】が原因の場合も。参考に⭐️
— 大人のバレエ上達 JBPおニャーさん (@junkotomono) March 6, 2023
実は、おニャーさんも順番を覚えるのは、早い方ではありません。
なので、その気持ちはわかるつもりです。
そして、順番を覚える方法をレッスンで習うことは、ほとんどありません。
ということで、順番を覚えるのが苦手な人は、どれに当てはまるのかをチェックしてみましょう。
“心配ではない/OKできてる” という場合は、スルーしていただいてOK!
A:ステップがわからない
この場合、ステップの動き自体がわからない場合とステップの名前がわからない場合があります。
動き自体がわからない場合
早急に覚えましょう。
特に、入門/初級レベルのクラスだと、内容的に、どのレベルのレッスンで必ず出題されるバレエ動作がほとんどになります。
ポイントは、ここではざっとどんな動きかを知ること。
まず、動きの“大枠/概要”を覚えましょう。
名前がわからない場合
例えば、「アッサンブレ」という名前を知っていれば「アッサンブレ」で済みますが、名前がわからないと、分解パターンかあやふやなままになってしまいます。
(例)プリエをして、右足を横に出して、上にジャンプして、脚を伸ばして、反対側の足が前になってプリエに着地して…
たった1つのステップでも、覚えることが、非常に多くなります。
名前は覚えるに越したことはありません。
ここでのポイントは、普段習っている先生が使用している名前で覚えること。
メソッドやスタイルによって、同じ動きでも違う名前の場合があったり、名前が同じでも発音が違う場合もあります。
フランス語か英語かによっても変わります。
本やネットで調べた名前と、先生が使っている言葉が違うというケースもあります。
まずは、先生が使っている言葉で覚えておくと、レッスンが受けやすくなるでしょう。
B:カウントがわからない
例えば、32カウントのアンシェヌマンをダラダラと覚えるのは、とても大変なことです。
8カウントずつ区切った方が、ずっと覚えやすくなります。
アンシェヌマンを覚える際、どこがカウント「1」で、「8」がどこなのか、意識してみましょう。
ちなみに、バレエダンサーでも、カウントで覚えるのが得意な人と苦手な人がいます。
その上で、動きの「かたまり」が見えにくい/わかりにくい人は、カウントで覚えられるようにした方が、順番は覚えやすくなります。
C:組み合わせを覚える
- トンベパドブレ+グリッサード+グランパドシャ
- トンベパドブレ+ピルエット
- グリッサード+アッサンブレ
- ピケアラベスク+シャッセ+アントルラセ
これらに共通しているのは、どのバレエクラスでも出題されやすい[鉄板の組み合わせ]であること。
出題された時に「ああこれね」と思えるようにしておくと、他の組み合わせを覚えることに労力を使えます。
一度、ノートに書き出してみるのもオススメです。
D:方向がつくと覚えられない
まず、この場合、バレエ動作はわかっているということですから、この点は自信を持ちましょう。
全てを否定しないことが大切です。(慌てやすく、焦りやすくなります)
できる人からすると「正面でやってることを斜めでやればいい」という発想に陥りがちですが、方向をつけることに慣れていない場合
- 方向をつけると
- 動きもわからなくなってしまう
というケースが多いのです。
ここを考慮してのポイントはこちら。
バーレッスン編
→方向が、バーの外側か内側、どちらの斜めなのかを把握
→足がどこに出るのかを確認
当たり前のように思えるかもしれませんが、実際問題、後者が曖昧なケースが非常に多いのではないかと思います。
どちらの斜めかを把握したら、足は[前/横/後ろ]どこに出すのかをハッキリさせましょう。
センターレッスン編
→まずは、方向「2」と「8」に絞る
→その方向に対して、右左どちらが前の5番かをハッキリさせる
まずは、この2つの方向に絞って覚えましょう。
そして、このとき重要になってくるのが後者の[5番問題]です。
大人に多いのが、5番ではなく、6番のように足を「揃えてしまう」ケース。
基本的にバレエでは、足を揃えたポジションは取りません。
ところが、足を揃えてしまうと、どちらの足が前で後ろなのかがわからなくなってしまいます。
センターで足が揃ってしまい、どっちの足を動かせばいいのかわからなくなっている光景を見かけますが、これは単純に、5番をとれば解決します。
どうしてもわからない場合は、とりあえず「クロワゼ」にしましょう。
もちろん、やってみてクロワゼではなかったなら、修正してくださいね。
E:念仏を唱えない
個人的には、ここが原因になっている人が、かなり多いのではないかと思っています。
かのシルヴィギエムは、インタビューで「なぜ、振付を覚えるのが早いのか」という問いに対し、「テキストではなく、体を動かすから」という内容の答えをしています。
これは、大人からはじめた人にも、該当します。
→動きを言葉に起こしてブツブツ言いながら覚えている
→口にはしないが、頭で同じようにブツブツ言いながら覚えている
これで覚えられる場合は、問題ありません。
その上で、経験的なことを言わせていただくと、このタイプで順番を覚えるのが早い人に出会ったことがありません。
「名前がわからない場合」でも述べましたが、動きをテキストに起こすと、相当な量になります。
やはり、体の一部を動かしながら、覚えるのが覚えやすいかと思います。
→先生の動きや説明を見聞きしながら
→肘から先の腕と手を脚と足に見立てて動かす
軽く、足を動かしてもいいかもしれません。
ただし、注意点があります。
順番を覚えるときは、あくまで【順番を覚える】ために動くのであって、全力で動くべきではありません。
先生の動きを見なくなったり、声を聞かなくなってしまうからです。
軽く動かす際も、必ず目線は先生の方に、聞き耳を立てておきましょう。
動きに夢中になって、先生に背中を向けてしまう、説明を聞かなくなってしまうのは、本末転倒です。
ここは注意しましょう。
F:時に、割り切ることが必要な場合も
プロのダンサーや教師だって、みんながみんな、どのシーンでも順番を覚えるのが早いわけではありません。
スタイルが異なる教師のアンシェヌマンは、いつもより覚えにくいですし、「こんな組み合わせ、普段はやらない」という場合は、当然覚えにくいものです。
クラスだけでなく、「この振付家の振りは覚えやすいけど、この振付家の振りはなかなか覚えられない」ということだってあるのです。
あなたに知ってほしいのは、あなたがパーフェクトだと思う人たちだって、必ずしもパーフェクトってわけではないということ。
特に、はじめて受けたクラスのアンシェヌマンが覚えにくいのは、あたり前なんです。
先生だって、それはわかっているはず。
時には、順番を覚えられなかったことを笑い飛ばすことも必要です♪
まとめ
順番を覚えるための対策。
該当するものはありましたか?
ここまでをまとめましょう。
- 動きや名前、カウントを覚えましょう。
- 定番の組み合わせ、方向なども、順番を覚えることに影響します。
- テキスト変換より、動きで覚える習慣をつけましょう。
- 時には、割り切ることも大切です。
ファーストステップ♪
次のレッスンで、どれかにチャレンジしてみよう!