お腹、特に下腹は、大人にとって避けて通ることができません。
その重要度が占める割合は、ジュニア世代やプロのダンサー、あなたの先生をも上回ります。
お腹が出やすい大人だからこそ、大人専用の対応をしましょう。
バレエにも、体にも、良い事ばかりです!
お腹、特に下腹が重要な理由
お腹は、動作によって緩みがちです。
例えば、顔や胸の向きを変えるだけでも、いつの間にか下腹が緩んでしまい、ポッコリお腹が出現してしまいます。
お腹がお腹だけの問題に留まってくれればいいですが、下腹が出てしまうと腰椎を前方に引っ張ってしまい反り腰になり、背骨が変形してしまいます。
また、骨盤が[低い位置で]前傾してしまいますので、股関節の動きを阻害し、この時点でターンアウトは不可能になります。
今のあなたのこの状況で、腕や脚を動かしたらどうなるでしょう?
想像してみましょう。
こういうシミュレーションは、バレエ脳を育ててくれます。
そう、体全体が揺れてしまいます。
体が不安定な状況では、安定させようと過剰に力が入ったり、動きそのものができなくなってしまいます。
お腹でも特に、下腹をキープする必要性は理解できましたか?
下腹は下腹への影響に留まらず、バレエ動作の成功・失敗さえも決定づけてしまいます。
苦しくなく、下腹をキープできるよう、適切な方法をとりましょう!
あなたも想像してみましょう
あなたの目標を整理します。
- 出ているお腹をしまう。
- 下腹を保持したまま、頭や上体を動かせるようにする。
- 下腹を保持したまま、腕や脚を動かせるようにする。
- 腹部上部と下部を使い分けられるようにする。
お腹はしまって終わり、ではありません。
上体や脚を動かしても保持できないと、バレエ動作で活かすまでになりません。
想像してみましょう。
- アダージオで上体をつけた途端、下腹が緩んだらバランスは取れますか?
- 大きなジャンプで、顔をつける度に下腹が緩んだら、高く跳ぶことができますか?
- 回転スポットをつけようとして下腹が緩んだら、回ることはできますか?
体の動かし方でも想像してみましょう。
- 下腹が出ているのに、まっすぐ立つことはできますか?
- 下腹が出ているのに、引き上げできますか?
- 下腹が出ているのに、ターンアウト・アンディオールできますか?
- 下腹が出ているのに、正しいポジションを取ることはできますか?
緊張感を持ち続けることが大切だよ。
お腹がしまえるとバレエのスタート
上体をつけても抜けない下腹を手に入れましょう。
と言っても、ただ凹ますのではありません。
ここは、適切に対処しないと苦しいだけで、機能的ではありません。
さらに、あなたが今、どんな課題に取り組んでいるのかを理解できると、「いつまでやればいいのだろう」という【アリ地獄発想】から脱出できます。
[出ているお腹をしまう➡︎プレスする、平らにする]の先からが、バレエでいう下腹の使い方になります。
- 一定時間、キープできる=持久力
- 動きに耐えることができる=パワー
お腹をしまうというのは、実は、まだ全然バレエの動かし方ではないんです。
しまえてからが、バレエのスタートです。
セルフエクササイズ
下腹にアプローチする前に、お腹をしまうことをセルフでトライしましょう。
- きちんと立つ。
- 鼻から息を吸い、口から吐きながら出ているお腹をしまう。
ここでの目的は、お腹をしまうことです。
凹ます必要はありません。
②お腹をしまう際、背骨の形状や骨盤の向き・位置が変わらないように気をつけましょう。
信号待ちの度にやってみてね♪
まとめ
下腹の重要性やその影響について学ぶことができました。
大人になるほどに、重要度が上がっていく下腹。
具体的な下腹対策、バレエでの考え方を3月WSでご紹介します。
お腹をしまうだけでなく、その先の苦しくなく、保ち続けるための方法をぜひ、知ってください。
ここまでをまとめましょう。
- 下腹の緩みは、動きに悪影響を及ぼします。
- 上体を動かしても、下腹をキープできるようにしましょう。
- お腹をしまえてからが、バレエのお腹のスタートです。
ファーストステップ♪
今日は信号待ちでお腹をしまおう!