大人と子供では、体の大きさや比率、パーツの形などが異なります。
大人も子供も共通ということもあれば、大人の体を考慮するとベターなこと、避けた方がいいことがあります。
それは、安全性に関することもありますが、上達や成長に関しても同様です。
見落としている大事なことに気づき、アクションを起こしさえすれば、何歳でも確実に成長は見込めるのです。
大人の味方となるバレエポジションがある
結論から言いましょう。
それは、2番ポジションです。
機能的にみると、日常の立ち方とバレエポジションをつなぐような立ち位置にあります。
2番自体は、センターや作品にはあまり登場しませんが、とても意味のあるポジションなのです。
ところで、2番ポジションの特徴はご存知ですか?
- 他のポジションよりも、開きやすい
- 他のポジションよりも、姿勢が安定しやすい(補足参照)
1番や5番は、そもそも姿勢が安定しにくいという特徴があります。
そうした理由から、大人にとって[より開いたポジション]にするのは、難しいポジションです。
一方で、2番ポジションは安定しやすいため、現状よりもしっかり開くことを覚えるのには最適です。
また、膝を伸ばすことを覚えるのにも、最も適したポジションです。
要するに、アンディオールの要素を身につける、絶好のポジションなのです。
大人の場合は、2番ポジションでちゃんと開けないと、1番や5番ではもっと開けなくなるよ。
まずは、2番で開けるようにしよう!
ただ形を作って終わりではない
セルフでできることをやってみましょう。
2番ポジションが大人に有効と言っても、ただスタンスを広げて立てばいいのではありません。
鏡を使って確認をしましょう。
- 鏡に対して90度に立ち、体の側面を鏡にうつす
- しっかり開いて2番ポジションをとり、顔は鏡をみる
- 足(フット)をつなぐラインの上方に、骨盤を設定する
足元より骨盤が後ろに引かないようにしましょう。
股関節が正しく動かなくなってしまいます。
また、しっかり開かず中途半端にしていると、骨盤を後ろに引きやすくなるので注意しましょう。
では、エレメンツを取り入れましょう。
▶︎膝をしっかり伸ばす=腿を下げる
▶︎頭で天井を圧す、身長を1センチ高くする
▶︎骨盤などのポジションを変えずに、お腹を薄くする
ここまでやってみたら、もう一度鏡をみて、足ラインの上方に骨盤が設定されたままになっているかを確認します。
また、慣れてきたらアームスを動かしてみて、アライメントが崩れないようにトライしてみましょう。
腕や頭を動かしても揺るがない立ち姿勢が、正しい体の動かし方やテクニックへと導きます。
まとめ
大人にとって、2番ポジションは有効であることがわかりました。
まず、このポジションで正しい立ち姿勢を身につけ、アンディオールできるようにしましょう。
JBPでは1月WSにて、アンディオールができる立ち姿勢を、2番ポジションを通じてお伝えします。
正しい配列を身につけ、正しいアンディオールと体の機能を育てましょう!
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『2番ポジションを正しく』“立ち方とアンディオールの土台”ここまでをまとめます。
- 2番ポジションは、日常とバレエポジションを繋ぐ働きを持っており、大人にはとても有効なバレエポジションです。
- 2番ポジションでアンディオールができる立ち姿勢を身につけましょう。
- 2番でできないことが、1番や5番でできることはありません。
- 正しい立ち姿勢は、正しいバレエテクニックへと導きます。
ファーストステップ♪
今日中に、側方からの配列を鏡で確認しておこう!