直接的なバレエテクニックのことではないかも知れなけれど、知っておくと、バレエやレッスンの理解にとても役立つことがあります。
こうしたことを知っているかどうかは、無意識で行う “判断や解釈” にも知らず知らずのうちに影響を及ぼしています。
この記事では、バレエ的考え方・思考に関わる知識をわかりやすく解説します。
道をわける考え方・思考
【思考パターン】足音を立てないように「体をあげよう!」とする思考パターンと、まるで「コソ泥のように動く」パターンがあります。これが、上手になる人の思考パターンとそうでないパターンの差です。根深いものがありますが、そもそもバレエの概念が理解できていればコソ泥になるはずはありません😅
— 大人のバレエ上達 JBPおニャーさん (@junkotomono) November 11, 2021
ツイートにあるように、同じ指導言語を耳にしても受け手の解釈には幅が出てしまいます。
この場合、【バレエで、レッスンで、この時間、今】何をすべきかを知識として理解していれば、誤った解釈をすることは避けられます。
とはいえ、あなたの思うバレエの基本が、実際には【バレエとしての基本】と【先生やお教室の基本】を混同してしまっているケースが多く発生しています。
メソッドやスタイルでも同様です。
バレエとしての基本と、そのメソッドやスタイルでの基本は、必ずしも一致しているわけではありません。
“基本なのか、モディフィケーションなのか” 区別できることは、バレエレッスン受講のテクニックです。
ここを実現させるためには、正しい知識が必要です。
バレエの基本とお教室の基本。
基本とモディフィケーション。
どちらがいい悪いではなく、区別できることが大切なんだね!
概念として知っておこう
バレエを紐解くヒントがここにあります。
知っていること・耳にすることもありますが、この中には、専門家や教師、バレエ歴が長いからこそ見落としがちなこともあります。
しっかりと読んでみましょう。
- 骨自体は、能動的には動かない。
- 関節とは、骨と骨のつなぎ目。
- 骨や関節を物理的に動かすのは筋肉なので、ムキムキになるのが目的ではなくても、筋肉が働くことは必要。
- 骨は、筋肉や皮膚で覆われているので肉眼では見えない。
- 骨は、レントゲンにうつる。
見える?見えない??
骨や関節はレントゲンにはうつりますが、骨そのものを肉眼で見ることはできません。
筋肉や皮膚で覆われているからです。
そうしたこともあって、こんなことが起きるわけです。
例えば、
骨にヒビが入っているかも知れない。けれど、明らかではない。
⬇︎
レントゲンを撮って確認しましょう。
背骨が曲がっているかも知れない。けれど、明らかではない。
⬇︎
レントゲンを撮って確認しましょう。
骨や関節そのものが実際にどうなっているのか。
それは、レントゲンを撮らないとわかりません。肉眼でできることは、間接的な判断までです。
バレエレッスンでも同じ
バレエレッスンの中で、例え「骨が、関節が…」と言っても(例えば、股関節を…のように)レントゲンのように、骨そのものが見えるわけではありません。
実際には、筋肉が皮膚などの【外観】を通して、間接的に判断しているに過ぎません。
ここをはっきり区別することで、レッスンで何をしたらいいのかが決定的に分かれます。
必ず、整理しておきましょう。
ということで、実際のバレエレッスンで求められることは、骨や関節云々ということよりも【そのように動いて見えること】です。
骨は、筋肉や皮膚に覆われているわけですから、筋肉や脂肪のつき方によっても見え方は変わります。
骨や関節の感覚に頼っていると、上手になれない理由はここなんだね!
例題
実際と見え方。区別できるようにしましょう。
- 前腿が発達していて、ボリュームがある。
そのため、膝をまっすぐ伸ばしていても過度に伸ばしているように見える。 - 前腿が発達不足 かつ ふくらはぎが張り出しているため、膝を伸ばしているのに曲がって見える。
- 肩の位置は適切なのに、筋肉のつき方で上がって見える。
- 胸が前に突き出しているために、腰椎(腰)は反っていないのに、反り腰に見える。 など
まとめ
バレエレッスンでは、骨や関節を動かす感覚よりも【どう見えるのか】が重要視されます。鏡を上手に活用しましょう。
また、骨や関節の動きは適切だったとしても、筋肉のつき方や体型によっては工夫することが必要な場合もあります。
ここの調整には、教師の力が必要になります。
動き自体は適切にできていても、教師から何らかの指示が出た場合は、 “調整を必要とする” と判断したときです。
同様に【見えたら正解なのか】ビジョンを持って取り組みましょう。
- 骨や関節そのものを肉眼で見ることはできません。
- 骨や関節は、筋肉のつき方によっても見え方が変わります。
- 調整が必要な場合もあります。
ファーストステップ♪
次のレッスンでは、鏡で外観をみてみよう!
【Thank you】
JBPでは、大人の方が最適に踊れ、かつ、今後の日常生活にも望ましい基準を定めています。
あなたが基準に沿ってレッスンすることは、バレエを愛する全ての大人に向けて、本当のバレエを、安全で適切な基準と方法を提供することにつながります!