先生が求める「つま先を伸ばす」:バレエの通訳

指導言語としての「つま先を伸ばす」額面通りに受け取ってしまうと、先生の意図が理解できていない可能性大。

ここでは、バレエが、先生が求める「つま先を伸ばす」を形式と体の機能の両面から解説します。

2022−9受付日
スタートは、あと3日後!

“先生が求める「つま先を伸ばす」“について教えて!

アンディオールや引き上げとといった指導言語。

これらと同様に「つま先を伸ばす」も、複合的な意味を持ち合わせています。

先生は、つま先を伸ばすことだけを求めているのではありません。

  • バレエや先生が求める
  • 「つま先を伸ばす」という指導言語に含まれる全ての項目を
  • 一度に、同時に、クリアできている必要があるということ

ここは、忘れないようにしましょう。

つまり、今からお伝えすることは、どれか1つでもできていれば良いのではなく、全てできている必要があるということです。

「つま先を伸ばす」を構成する要素

「つま先の伸ばし方」実は、正解は1つではありません。

スタイルによって、若干方法が異なります。

その上で、ここでは「どんなスタイルでも、どんな先生でも」バレエなら共通している“つま先を伸ばすを構成する要素“をお伝えします。

スタイル別の伸ばし方の違いは、この先にあることです。

まずは、共通項目を必ずできるようにしておきましょう。

先生が重視していることが異なる場合は、お家でタンジュをする、座位でエクササイズをするなどをして、できるようにはしておこう。

そうしないと、バレエテクニックにも、体の機能としても、必ず行き詰まるし、怪我にもつながってしまうよ!

その1:足首を伸ばす

「つま先を伸ばす」と言っても、足首が伸びていないようでは、他がどんなに良くても「伸びた足」にはなりません。

足首に関しては、日常生活レベル以上の可動域が必須です。

これは、見た目の問題もありますが、ケガを予防するためにも必要なのです。

その2:“足(フット)“完結する筋肉が働いている

足裏がペラッペラで筋肉がない状態は、一刻も早く卒業しましょう。

日常生活においても、疲れやすく、衝撃を分散できず、痛みが出るなど支障が出るケースも。

バレエ的なことを言うのであれば、足指を伸ばして動かすと、足で完結する筋肉が活動しやすくなります。

最も効果的なのは、日常、きちんと足に体重がかかる立ち方をすること。

ただ立っていれば、適切に足に体重がかかるわけではないんだ。

“きちんと“立つことが必要だよ。

補足

足で完結する筋肉=足部内在筋

その3:甲を張る

認知が薄いように感じますが、バレエとしては非常にベーシックなエレメンツです。

足指の骨と骨の間はできるだけ広くしたいものです。

ここが狭いと、正しい方法がわかったところで、足が思うように動きません。

マッサージなどをして、できるだけ広げておきましょう。

ここが狭いと正しく動かすことができない

その4:足指を伸ばす

足指をどう伸ばすのかは、先生によって変りやすいことの1つです。

まずは、ベーシックにまっすぐ伸ばせるようにしましょう。

ここが基準になります。

より内に入れるのか、足指によって伸ばし方を変えるのかは、この先にあることです。

足指が丸まってしまう、曲がってしまうのと、内に入れるのは異なりますので、ここはしっかり整理しておきましょう。

その5:踵が必要量可動する

恐らく「踵を遠くに押し出したまま、つま先を伸ばす」を体が勘違いしているのでしょう。

大人に多いのは、踵が必要量可動していないこと。

すると、その1〜その4全てが、問題となって降りかかります。

つまり、大人にとって踵は「つま先を伸ばす」ことの【キーポイント】になります。

正常可動域を確保し、正しく踵を動かしましょう。

まとめ

複合的な意味を持ち合わせる「つま先を伸ばす」

全てを同時にできることが、スタートになります。

まとめましょう。

  • 複合的な意味を持ち合わせるため、つま先だけを伸ばすものではありません。
  • スタイルや個々の先生に関係なく、バレエなら必ず押さえておくべきことは、できるようにしましょう。
  • スタイルや個々の先生の方法は、この先にあることですので、レッスン外でできるように努力する必要があります。

続きはWSで

  • 踵を可動させよう
  • 正しいデミポイントで足を強く
  • 足首と足指を網羅する

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ファーストステップ♪

3日以内に、「横タンジュ」で確認しておこう。

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