多くの人が興味を持たない。だから、私も興味を持たない、持てない。
それでは、「多くの人」と同じことを繰り返すだけです。
成長する楽しさを知っている人は、人が興味を持たないようなところに【関心】を向ける才能があります。
低すぎる頭の高さ
当たり前ですが、頭というのは全身の最も高い位置に存在しています。
5キロ程度あると言われていますので重いことは確かですが、そのせいか多くの人は、頭の位置が低すぎます。
そして、その低さのままバレエをすることで弊害が生じていることに気づいていません。
興味を持つ項目で既にわかる
ヘッドポジションに関するWSというのは、初期の頃から定期的に開催しています。
もちろん、さまざまなアプローチや受講者の段階に沿っての提案になりますので、毎回内容は変わります。
このカテゴリは、常連さんには比較的、人気のあるプログラムです。
一方で、それ以外の方には不人気です。それは、記事にしても。なぜか。
それが、圧倒的な【差】で、いかにそこまで行きつかない人が多いかの裏返しです。
バレエを知れば知るほど、頭や手指の影響が大きく、決定的で、思うようなオペレーションが難しいことを思い知らされます。
そこまでやっていなければ、興味さえ沸くことがないのが現状です。
そうした項目は、いくつかあります。
自覚は前進
まずは、頭の【位置】と【向き】が低すぎることを自覚しましょう。
自覚するというのは「自分はできていない」と知るということですから、がっかりする人がいますが、そうではありません。
自覚できる段階で、既に、ずいぶん前進しているということなのです。
ここのメンタル面の切り替えは、少しずつ、できるようにしたいものです。
やってみよう
鏡を見て、後頭部の中央を確認しましょう。
いわゆるど真ん中です。
自分で確認しにくいようならば、映像を撮ってみたり、誰かに位置を取ってもらうのもいいでしょう。
- 仰向けになる。
- 予めマークしておいた後頭部の中央を床につける。
- この頭の位置と向きを覚える。
注意点を述べていきましょう。
①仰向けといっても、エクササイズ用の姿勢をとりましょう。
つまり、だらっとただ仰向けになるのではなく、スタートポジションとしての役割を果たしていることが重要です。
②頭の位置や向きを調整する際、①の姿勢が崩れないことが大切です。
改めて、姿勢の確認をすると良いでしょう。
無意識に行うと、ほとんどの人は後頭部中央より下を床につけてしまいます。
この違いをしっかり認識しましょう。
解説
“自然体やありのままがいい”バレエは違います。どんなに美味しい大根だって、泥だらけのまま「美味しいから食べろ」と言われて食べますか?泥を水でキレイに落として、サラダにしたり、茹でたり、煮たりして食べます。それをするのがレッスンであり、美しく見せるという事です。
— 大人のバレエ上達 JBPおニャーさん (@junkotomono) December 18, 2021
今日もありがとう🍀
バレエでいう「見る」とか、「向く」というのは、フェース(顔面)のことを指しています。
つまり、「正面を向く」とは、フェースが正面を向くことです。
【バレエの“見る“とは? 合わせて読みたい】
普段、あなたがしている「まっすぐ前を向く」は、一般的には、まっすぐかも知れませんが、バレエとしては【下を向いている】に入ります。
なぜなら、フェイスがまっすぐ前よりも、若干、下を向いているからです。
ここ、重要です。
普段のレッスンで先生が「まっすぐ前を向いて」というのは、バレエとしてまっすぐ向いて、という意味です。
従って、仰向けでとった後頭部の中央が床につく状態を立位でも再現する必要があります。
あなたにとっては、ずいぶん上を向いているように感じるかも知れませんが、思っていることと実際にズレがあるということですから、ここは修正しておきましょう。
先生は、きっとレッスン内で伝えていると思うよ。
あとは、あなたがその意味や意図を知ることが必要なんだ。
行動変容のチャンス到来
バレエを知らない人は、興味を持てない項目。
だからこそ、興味を持てるということは、上達ルートに乗っているチャンス。
ほとんどの人が興味を持たないからこそ、ほとんどの人が同じ程度。
興味を持てるということは、行動が変わるという前ぶれです。
ここがポイント
頭というのは、自信がない、不安なときは、どんどん下がっていきます。
向きも、どんどん下がっていきます。
大人の場合、アレグロやピルエットのプレパラシオンでは、頭の位置や向きが下がる傾向にあります。
それらは、多くのできない原因となり、あなた自身が生み出しているのです。
- 自信がなくても、まっすぐ前を向く
➡︎順番が入らなかったとしても、前に顔を向ける - 不安だとしても、まっすぐ前を向く
➡︎回転が不安でも、指定の方向に顔を向ける
習慣にしたい
例えば、アレグロをアンファスで行なっているとして、“顔は正面のまま“という指定があったとします。
あなたがもし、順番を覚えられなくて、鏡越しに誰かの動きを見ながらじゃないとできない状況に陥ったとしても、頭ごと動かしてはなりません。
鏡越しに、目=眼球を動かして動きを把握します。
「見る」ときは、顔の向きでとりますが、それ以外では目を使わないと、顔の向きが違ってしまいます。
自信がないとき、不安なでも、頭・顔の向きを取れるようになると、無意識でも正しいポジションやアングルを取れるようになります。
まとめ
頭の位置と角度は、全身に多大な影響を及ぼします。
正しい位置を常に確認し、無意識でも取れるようにしていきましょう。
- ヘッドポジションに興味が持てる、難しさを感じるということは、あなたがこれまで努力してきた証拠です。
- 仰向けで正しい位置と向きを取りましょう。
➡︎立位での厳密な位置は、指導者に見てもらう必要あり。 - 不安なとき、自信がないときでも、指定の方向に顔をむけ、目を動かす習慣をつけましょう。
- 同じ見るでも、「指定の方向を見る」と「自分の都合で見る」の違いを整理しましょう。
- 順番は覚えられた方がいいですが、覚えられなかったとしても、あなたの糧になることがあります。
ファーストステップ♪
まっすぐ前を向いたまま、目を動かしてみよう!
【Thank you】
JBPでは、大人の方が最適に踊れ、かつ、今後の日常生活にも望ましい基準を定めています。
あなたが基準に沿ってレッスンすることは、バレエを愛する全ての大人に向けて、本当のバレエを、安全で適切な基準と方法を提供することにつながります!