バレリーナは背中で語る。
美しく、存在感のある背中は、それだけで何かを語りかける。
あなたも先生に、こんなことを言われたことがあるのでは?
「背中が休んでいる!背中を見せた途端、素に戻らないで!」
キレイな背中になりたいし、強い背中になりたい。
背中がしっかりすれば、レッスンでできることが増えるかもしれない。
けれど、おうちで自分一人でやると、うまくできるのか、どこか痛くならないか不安。
緊張感のある背中をつくろう。
やるかやらないかはあなた次第だが、少なくとも、今日お話しする方法なら “1回につき6秒” で済む。
10回やったとしても、60秒=1分。
たったこれだけで、レッスンで背中の持久力が増し、健康な生活を送れるかもしれない。
一緒にやってみよう!
もっとずっといい背中
急がば回れ
おうちで、自分でやるのならば、過度な負担をかけるよりも
・体だけでなく、心の負担になりにくい
・極端な間違いを起こしにくい
・過度な負荷をかけるより、健康に良いもの
こうしたものを選択しよう。
負荷をかけることで体が強くなることは確かだ。
その一方で、あなた一人やるとなると “人に見られている緊張感” に欠ける。
その上、正しくできているのか、あなた自身にあっているのか、判断がつかない。
自分の能力を上げるためのものは、人の目があるところで、緊張感を持ち、専門家の指示を守ろう。
あなたが自主的に取り組むのであれば
・現状よくなってきたことを維持する
・今の状態を維持する
・心の健康を維持する
3つの”維持” を目的に行うことが、最も合理的で健康的だ。
あなたがこうして、適切に下地を作っていれば、その上に積み重ねることもできる。
レッスンでも、体作りでも「合わないことをしたためについてしまった癖」をとる手間も時間も省ける。
”急がば回れ” なのだ。
恒例 6秒エクササイズ
さて、一緒にやってみよう。
背中に緊張感を生み出す、手軽で、時間のかからないエクササイズだ。
[やってみよう]
スタート:うつ伏せ、腕は体の横(体側、”気をつけ” の状態)、お腹にクッションや枕を入れる
①背中がまっすぐになるまで、上体を上げる(目安 10センチ程度)…3秒
②元に戻る…3秒
[Point]
・背中を「長く」しながら、上体を上げる。
・反動をつけずにゆっくりと動く。
・特に②では「しっかりと3秒」かけて、元に戻る。
[レベルアップ]
手の向きを変えるだけで、美しい姿勢やバレエへと反映しやすくなる。
レベル1:手のひらを体に向ける。
➡︎まずは、ここから。
レベル2:手のひらを床に向ける。
➡︎肩が丸まってしまうことを防げるため、肩甲骨の位置を取るのにもよい。
レベル3:肘を曲げ、両手を額の下におき、額と手をつけたまま、上体を上げる。
➡︎肘を天井方向に持ち上げながら行うと、胸も広くなるため、さらにgood。
まとめ
クッションや枕をお腹に入れて、上体を上げることで
・長く引き伸ばされた背中をつくる
・過度に腰を反ってしまうことを防ぐ
ことが期待される。
指導言語でいうならば「長い背中、力づくではない引き上げる」の感覚も身に付いてくるだろう。
この感覚を身につけると、普段の生活でも「引き伸ばされた背中」を体現しやすくなるため、生活するだけで背中が活動するようになる。
ここが「トレーニング」ではなく、「ADLの質を高める」利点である。
6秒、試しにやってみよう!
今日は
寝るまでに
1回だけやってみよう!