難度が高くても、頻度が低いのならば、まだいいい。
問題は、難度が高いのに、頻度も高いというケース。
要は、ここを押さえないと、その多くが不正確になるということ。
希望は、“ここを押さえれば、大抵は良くなる“ということです。
頻度は高い、難度も高い
第4ポジションは非常に難しいのです。にも関わらず、“通過“を含めると膨大に登場します。この場合、はじめから理想の形をしようとするのではなく【やってはいけないのに、やってしまっていること】を減らしていきましょう。やりたいことと違って無視されがちですが、バレエではとても大切な発想です🌸
— 大人のバレエ上達 JBPおニャーさん (@junkotomono) January 4, 2022
ピルエットのプレパラシオンでは、第4ポジションのプリエを頻繁に使用します。
グランジュッテを跳ぶ前のグリッサードでは、第4ポジションを通ります。
何かの動作の前に第4ポジションをとることが多いということは、第4ポジションが崩れていると、次に待ち構えている動作も台無しになること。
第4ポジションは、動作を生み出すために、非常に重要な役割を果たしています。
プリエの深さに見る誤解
第4ポジションを通るときは、その後に、上下もしくは前後に動く動きが続きます。
プリエを伴うことがほとんどですから、プリエの役割をしっかり認識しておきましょう。
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第4ポジションのプリエをする際に、次の動作を生み出せるエネルギーを蓄えることが必要になります。
それによって、ピルエットやジャンプを生み出します。
ここで、勘違いしてはならないのは、【エネルギーを蓄える=プリエを深くする、ではない】ということ。
プリエを深くすればエネルギーを蓄えられる訳ではなく、エネルギーを蓄えられるプリエをすることが求められているのです。
第4ポジションで注目したいのがココ
バレエ全般に言えることですが、特に第4ポジションの要となるのが“膝下“、特に【脛】です。
このパーツの力が抜けてしまうと「抜けた第4ポジション、プリエ」になってしまい、必要以上に深い、ただ膝を曲げただけ、になりがちです。
とはいえ、第4ポジションは非常に難度の高いポジションです。
なかなか、膝下を寄せるところまで行きつきません。
ただ、ポジションを取ればいいわけではないのです。
第4ポジション、あれこれ
第5ポジションからの第4ポジションを正確に行うことは、体の機能的にも、知識面の理解力的にも、技術的にも非常に難しいものがあります。
幼少期からの訓練が必要になってくることの1つです。
大人のみなさんは、まず、技術面に適応しやすい方法を選択しましょう。
そうしないと、全てが音を立てて崩れてしまうので注意。
2種類、ないし、3種類
第4ポジションは、2種類あります。
- 第5ポジションから前後したもの
- 第1ポジションから前後したもの
クローズド、オープンと呼ばれるのは、この2種類があるためです。
大人のみなさんは、ここにもう1つ足しましょう。
- 第3ポジションから前後したもの
なぜ、第3ポジションから前後したものを加えるかというと、第5ポジションが取れていないことが多いからです。
第5ポジションは、たくさん足を重ねることよりも、横方向から見た【厚み】を薄くすることを優先させないと、可動域が広がりませんし、アンディオールになりません。
クロスすることを優先させて、厚みのある第5ポジションをとってしまうと、アンデダーンになってしまいます。
そこで、第3ポジションが登場するわけですが、これは、第4ポジションでも同様のことが言えます。
足の位置を深く重ねてしまうと、エネルギーを蓄えることができず、ただ、膝を曲げただけになってしまいます。
そこで、第5ポジションからの第4ポジションの代打として、第3ポジションから作られた第4ポジションが登場するわけです。
ここの力は、絶対に抜くな!
第4ポジションでは、膝下をしっかり寄せましょう。
注意したいのは、【寄せる】であって、押すではないということ。
つまり、膝下を体の正中線に向かって【集めて】いくことであり、後ろに押し出すのではありません。
最も集めやすいのは、第1ポジションからの第4ポジション。
次に、第3、第5ポジションのものへと続きます。
プリエをするときも、膝下を集める力を解除せず、保持したまま、膝を動かします。
ここで、脛の力が抜けるようなことがあってはなりません。
この力がピルエットやジャンプへと変換されるからです。
まとめ
第4ポジションは、ピルエットやジャンプのエネルギー源となります。
何が大切なのかを理解しましょう。
その上で、あなたに必要としている第4ポジションを獲得しましょう。
- 2種類プラス1の第4ポジションを把握しましょう。
- 膝下をしっかり集めましょう。
- 膝下を集めたままプリエをする習慣をつけましょう。
ファーストステップ♪
お家で、3種類の第4ポジションを確認してみよう!
【Thank you】
JBPでは、大人の方が最適に踊れ、かつ、今後の日常生活にも望ましい基準を定めています。
あなたが基準に沿ってレッスンすることは、バレエを愛する全ての大人に向けて、本当のバレエを、安全で適切な基準と方法を提供することにつながります!