人のせいにしていたら要注意:足の位置アレコレ

基本動作アイキャッチ

「それだけ」で終わりにするならば、一体、何のための練習なのでしょう。

「1」教わったら、「10」を学ぶ。

時間は、止まってはくれません。

足を出す位置

足を出す位置は、メソッドやスタイルによって多少の違いはあります。

ただし、ここは【先生によって違う】ことではありませんので、あくまでメソッドやスタイルの違いであって、その先生の方法であってはなりません。

いくつかの方法がある中で、大人に最も最適な足の位置は最もオーソドックスな方法です。

オーソドックスな位置で得られること

おそらく、あなたが今出している足の位置は、オーソドックスな足の位置ではありません。

お教室や先生のオリジナルメソッドである可能性が高い。

たくさんの大人を見てきて、強く思うことです。

どうしてそうするのか?それは、何らかの事情があってのことです。

ここでは、あなたやあなたの先生の方法ではなく[オーソドックスな方法をとることで得られるメリット]をあげてみましょう。

  • 歪んだ脚の形をまっすぐに修正する。
  • 膝を伸ばしやすい。
  • 脚を開きやすい、回しやすい、アンディオールしやすい。
  • つま先を伸ばしやすい、甲を引き伸ばしやすい。
  • バレリーナのしなるような脚の形に近づきやすい。
  • ウエストが引き締まりやすい。
  • 強い脚腰を育てられる。
  • 体が上がりやすい。

ざっとあげてもこのくらいあります。

センターであれができないこれができない、それは、こうしたところに原因があります。

思い通りに体を動かす練習になっていたか

あなたが今知っている足の位置。

それが例え、オーソドックスなものではなかったとしても、そう指示をした先生の事情があったはずです。

それが、バレエの基本でなかったとしても、【あなたが思ったところに、足を出す】という練習にはなっていたはずです。

次の項目を確認してみましょう。

  1. タンジュでの前や後ろとロンドゥジャンブアテールでの前や後ろは一致していますか?
    ➡︎途中までになったり、行き過ぎになっていませんか?
  2. ゆっくりな動きと速い動き、同じ位置に足を出していますか?
    ➡︎速くなると、いつもと違う位置につま先が出ていませんか?
  3. つま先が床に触れているときと、空中にあるとき、同じ位置になっていますか?
    ➡︎タンジュとジュッテは同じになっていますか?
  4. 足の高さが変わっても、同じ位置に出していますか?
    ➡︎グランバットマンや高さのあるディベロッぺでも同じになっていますか?
  5. バーとセンターは同じ位置に出していますか?
    ➡︎センターになった途端、あちこち異なる方向に足を出していませんか?
  6. エポールマンでも同様に足を出せていますか?
    ➡︎斜めを向いた途端、つま先を想定より内側に出していませんか?
  7. 毎回同じ位置に足を出していますか?
    ➡︎一回ごとにあやふやな位置になっていませんか?
  8. 毎回のレッスンで同じ位置に出していますか?
    ➡︎前回はここだったけど、今日はここ、というように日によって変わっていませんか?

先生に習った足の位置を守ることはできていますか??

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学んだことを活かす

バーレッスンで学んだ足の位置は、より複雑な動作へと応用させていきます。

センターレッスンのとき、いつもより意識して足を出してみましょう。

ここに繋げましょう。

センターレッスンを順を追ってイメージしていきましょう。

まず、タンジュ。

クロワゼやエファッセといったエポールマンをつけても、バーと同じように足の位置は取れていますか?

アダージオで、エポールマン+高さのあるディベロッぺが加わっても同様です。

トンべパドブレの足を出した位置、床に着く位置。ピケで足を出す位置、床に着く位置、取れていますか?

アッサンブレやジュッテでの足の位置も、同じように足の位置を取ります。

バーで行ったことはバーで区切られるのではなく、センターまで繋げましょう。

そうしないと、なんのために練習しているのか見えなくなってしまいます。

おへその前?背中の後ろ?

入門クラスでは、おへその前に足を出す、背中の後ろに足を出すと習う場合があります。

これは、バレエとして正しいからではなく、とんでもない方に足が出てしまうことを避けるためです。

入門の段階で正しい位置をとることにこだわり続けるならば、生徒さんは皆、足の位置を目視しようと下を向いてしまいます。

そういった事情があって、何を優先させるべきか、とんでもない方に足を出して、誰かを怪我させることはない方法はどれかなどを考慮した結果、最初のうちは、おへその前、背中の後ろを指定することが多いのです。

ただ、これはバレエとしては正しいものということができませんので、ある程度の位置が取れるようになり、入門クラスを卒業できるようになったならば、早めに正しい足の位置をとるようにしましょう。

まとめ

指定のことができるというのは、内容がどうあれ、思い通りに体を動かす練習にはなります。

足の位置をはじめとする基本動作でも【絶対に欠かせないこと】は必ずできるようにする必要があります。

その上での基礎や要素獲得となります。

あなたが思っていることが正しいとは限りません。

疑いを持って、バレエとしてのオーソドックスな方法を身につけましょう。

  • 入門クラスを過ぎたら、おへその前、背中の後ろは卒業しましょう。
  • オーソドックスな足の位置を学び、できるだけはやく身につけましょう。
  • バーだけでなく、センターでも正確に位置を取れるようにしましょう。

ファーストステップ♪

チェック項目を一つずつ、確認してみよう。

【実践編:1秒でも速く身につけたいオーソドックスな方法】

【Thank you】


JBPでは、大人の方が最適に踊れ、かつ、今後の日常生活にも望ましい基準を定めています。

あなたが基準に沿ってレッスンすることは、バレエを愛する全ての大人に向けて、本当のバレエを、安全で適切な基準と方法を提供することにつながります!

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