少しずつ暖かくなってきたからこそのターンアウト強化!
なかには、子供や先生なら優先順位が低くてもいい、けれど、大人の場合は優先的にやっておきたいこともあります。
デスクワークや家事、介護など、毎日の生活で体が偏っているケースもあります。
気にかけたいことは、たくさんありますが、この時期、ターンアウト強化で優先的に意識したい部位をご紹介しましょう!
この時期オススメ:トップ3
寒い季節から徐々に暖かくなってきたこの時期、意識したいのは「比較的大きなパーツ」です。
これらは、股関節の可動や姿勢作り、正しい重心線を取るために大きな役割を担っています。
また、大きなパーツが休眠していると、細かいパーツが可動しにくかったり、感覚が薄いなどの問題も発生してしまいます。
もちろん、バレエのためだけでなく、ヘルスケアにも重要です。
この時期ならではの優先順位を見ていきましょう。
[ターンアウト強化 この時期オススメの優先順位]
- 背中
- おしり周り
- 足首
1つずつ解説していきます。
オススメその1:背中
寒い時期は、背中を丸めがち。
肩や背中を動かすのが億劫だった人も、そろそろ背中を効かせられる気温です。
また、背中が固くて悩んでいる人も、そろそろ動かしていきましょう。
そもそも、背中を反らせることが出来ないとまっすぐに立つことが出来ません。
言葉としては矛盾しているように感じるかもしれませんが、
▶︎背中が丸い姿勢で
▶︎姿勢不良のままで
▶︎リラックス、ありのままでということをしていても
▶︎姿勢不良のまま
その時は気持ちよく感じても、事態は一向に良くなっていません。
ここに関しては、こちらの記事で解説しているので、ぜひご一読ください。
背中が落ちると、重さが落ちる位置の関係で、ターンアウトは不可になります。
この姿勢のまま、どんなに脚を回しても、それはターンアウトとも、ましてアンディオールでもないのです。
最も取り入れやすいのは、背伸び。
これは、単純ですが背中の可動を促す、とっても理に適った方法です。
レッスン前やお仕事の合間に背伸びをする。
できれば、そこから腕を後ろにして、体を少し反らせてみる。
寒い時期は怖かった人も、そろそろスタートさせてみましょう!
オススメその2:おしり
大人の方で、股関節や膝、腰の調子が悪い人には、おしりの筋肉が痩せ衰えていることが多いものです。
よく勘違いされるのですが、「おしりが大きいから筋肉がついている」というのは、大きな間違い。
大きくても小さくても、大人の場合は筋肉が落ちないように心がけるべきです。
おしりの筋肉が衰えると、脚の幅が広くなってしまいます。
すると、骨盤が落ち、股関節のはまりも悪くなって、可動が落ちてしまいます。
また、おしりの筋肉が弱いと、骨盤を立てる(股関節伸展)ことが出来ません。
いつも、おしりを突き出し、下腹を突き出して立つようになってしまいます。
ここに関しては、積極的に筋力強化といきたいところですが、セルフでは難しいのも事実。
日頃から引き締める意識を持つだけでも、何もしないよりずっといいでしょう。
信号待ちなどの短い時間から始めて、日常生活で無意識でも、おしりに緊張感を持てるようにしていきましょう。
オススメその3:足首
冬は足元がどうしても冷え込みます。
また、ブーツを履く機会が多かった方は、足首がずいぶん固まっていることでしょう。
足首が固く、可動が少ないと、本当は姿勢を保持しなくてはならない動作で、ウワモノごと大揺れを起こしてしまいます。
大揺れとは、望ましい可動とは異なります。
背中を後ろにすれば、背中を効かせることができるところ、足首が固まっている人に多い行動は、膝を曲げて、膝から上ごと背中を倒してしまうこと。
そして、バランス感覚も弱くなりがちですから、プロムナードで良い意味で足裏や足首がぐらぐらせず、膝を曲げたり、腕を振り回してしまうなど、バレエルールを無視しがちです。
ターンアウトをしようとする前に、安定した土台を作りましょう。
シンプルな足首の曲げ伸ばしは、レッスン前にやっておくといいでしょう。
特に、夜レッスンを受ける場合は必須です。
まとめ
ターンアウト強化にこの時期オススメしたい3つのパーツ。
ここまでをまとめましょう。
- 背中、おしり、足首を積極的に動かしましょう。
- 特に、夜にレッスンを受ける前は、その日の体の癖をとっておきましょう。
ファーストステップ♪
レッスン前に背伸びとおしりの引き締め、足首曲げ伸ばしをやろう!