苦手克服の本質:大切なことは

ワークショップ

2022/05/31

➡︎苦手克服~ピルエットをブレイクダウン~

7月発表してます

苦手克服シリーズは、この日からスタートし、毎月しばらく続きます。

第一弾の今回は、ピルエットアンディオールでした。

普段のレッスンではやらないようなブレイクダウンをしてみましたが、あなたにとってのポイント(ここができれば良くなるということ)は、見つかりましたか?

しっかり取り組めた方は、見つかっていると思います。

見つからなかった場合は、まだ、そのレベルまでも行き着いていないということですから、まずは、当日お伝えした「ルール」を無意識にでもできるように徹底しましょう。

ルールとクオリティを上げるための項目を混同しないように。

ルールは、最優先です。

これは、私の師匠がおっしゃっていたことのアレンジになるので、別の機会にエッセイにでもできればと思っているのですが、関連があることを少し。

ただの苦手意識ならともかく、回転のように「恐怖」を感じるほどとなると、“好き、大好き“になろうとするのは、無理があります。

その過程で、トラウマになってしまうケースもあることでしょう。

もちろん、苦手・怖いと思っていたことが、好きになるなら越したことはありません。

が、それは、思わぬ副産物程度に解釈しておきましょう。

とりあえず「怖くて、手も足もすくんでしまう状態」から抜け出ることができたなら、それで十分です。

つまり、好きとか得意まで目指さなくていいのです。

大事なのは、苦手・嫌いと感じていても【どうにかこうにか何とかできる】ことです。

あなたがピルエットに対して、苦手と思っていようと、得意と思っていようと、見る人には関係ありません。

ただ、“できた・できなかった“は、目に見えてわかります。

嫌いでもいい。

多少、怖くてもいい。

それでも、何とかできていればいいのです。

そうして、「苦手だけど・嫌いだけど、何とかできる」を繰り返していくうち、好きじゃないけど、恐怖を感じるほど嫌いではなくなります。

憂鬱になるほど、嫌いではなくなります。

何とかできるから。

ケガや事故などのリスクが高い、危険な動き方は、早急に改善せねばなりません。

けれども、そうでないのであれば、あなたの感情を無理に変える必要はありません。

嫌いなら嫌いでいいし、苦手なら苦手なままでいいです。

ただ、何度も言いますが、それでも何とかできることが最大のポイントになります。

ここは、見失わないようにしたいものです。

さて、この日。

課題がピルエットということもあり、テンポ良く、明るく取り組めるようにしてみました。

じっくり考えるのではなく、ポンポン動くことがカギとなる場合もあるものです。

最後は全員が、とてもキレイに回れたと思いますが、自覚はありますか?

こうした「良くなった時の自覚」を持てるようになると、改善も早くなります。

チャンスという落ちてきた葡萄をキャッチしてくださいね。

ルールを守り、回り方を適切にしてブレイクダウンで進めると、いつもより「まっすぐ立つ、膝を伸ばす」ができるようになります。

ベーシックな意識の持ち方と、●●体験的に使う手駒。

当日、説明しましたが、この辺りも整理しておくと良いでしょう。

この日やったこと全てをレッスンで気をつける必要はありません。

あなたが見つけたウィークポイントを中心に取り組んでみましょう。

おつかれさまでした。

WSの様子をうつした写真は、インスタグラムでご覧ください♪

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2 COMMENTS

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先生、毎回お世話になっております。苦手を克服するための細分化とトライというプロセスをピルエットのアンデオールで5月最後のWSで学び、どのように意識を持ち、ルールを守ったうえで自分の課題をレッスンの機会にセットしていくかという理解が以前より進んだように感じます。特に、「廻る」ことについて感じていた恐怖をあっさりと払拭できたのは、本当にありがたいことでした。当日、帰宅してメモを作り、就寝して朝目覚めた瞬間、「あ!」と以前、先生に教えていただいた別のときのコンテンツとリンクして「そうか」と腑に落ちたこともありました。早速、実践しています。

もしリクエストが可能でしたら、苦手とするエカルテ・デリエールのデヴェロッペ(アダージオの場合と、パの組み合わせ、たとえば眠りのシャッセの次にスパッと早い動きとして入るようなもの)をお願いできますでしょうか。まずもって筋力と柔軟性が不十分で、高さもそもそも出せないため、お尻の突き出た不格好なデヴェロッペのまま、今まできてしまいました…レッスンでこれが出てくると、「うわああ」と収拾がつかないまま、うやむやのうちに終わってしまいます。よろしくお願いします。

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