骨盤のポジションは、段階を経て、その段階で取るべきポジションをとります。そうしないと、意味がないどころか害が出てしまいます。
段階別に取るポジション、復習をしておきましょう。ワークショップでは、この先に進みます!
関連:https://juncotomono.info/20230913-iliac/
*この記事は、2023年9月13日開催予定「スタンドアップ!腸骨筋」予習用記事です。
今すぐやるべき骨盤のポジション
大人の場合、子供とは体格が異なります。また、お腹をしまっておく習慣がないケースがほとんどです。それは、バレエで必要なお腹の筋肉を育てられていないことを意味しています。
骨格や体型を考慮した骨盤ポジションの取り方を行わないと、上達どころか痛みを誘発したり、バレエ動作がうまくできないといった問題が発生します。
特に、初期段階をきちんと習っていなかったり、習慣化できていない場合は、股関節などへの悪影響が出る前に、早めに対処しておきましょう。
9月13日16:20開催 バレエWS骨盤ポジションが取れる前
大人からバレエをはじめた方で、JBPに定期的に来ていない方は、ほぼここに該当します。
どちらに該当するのか受け入れるところから始めましょう。
いつまでも「私は違う、私は大丈夫だ、ちゃんと習っているしやっている」と思い込んでいると、手遅れになる場合もあります。
「何歳からでも遅くない」のは一理ありますが、あまりほったらかしにしておくと、今よりかはマシになっても、改善はしない状況に追い込まれます。早いに越したことはありません。
- 受動的な前傾
- 受動的な後傾
受動的な前傾を先生が使いそうな言葉で言うと「おしりが出ている、下腹が出ている」が該当します。
また、受動的な後傾に関しては、「タックイン、タックアンダー、お腹が抜けている」が該当します。
“骨盤” という言葉が使われていなくても、骨盤が原因になっていることも多いですので、「私は大丈夫」と思い込んでしまうのは、大変危険です。
段階1
ほとんどの大人は、ここが最終目標になるでしょう。それが「能動的な後傾」です。
また、メソッドによっては学生の最終段階がここになり、プロになるにつれて段階2へと移行するケースもあります。
いずれにせよ、大人はココを通らない限り何もよくはなりません。そこだけは、強く宣言しておきます。
さて、「受動的前傾も後傾も、どちらも同じ能動的な後傾を目指すの?」と思うかもしれません。
それは、バレエだけでなく、加齢による体の影響もあります。ダンサーや子供達と私たちが違うのは、体が衰えていくということ。
放っておいても筋肉がつく年齢ではありません。放っておけば、あっという間に不調になり、急速な勢いで衰えていきます。そして、動けない体になってしまうのです。
骨盤が受動的後傾をしているタイプは、受動的な前傾をしているよりも、全身が老化している傾向にあります。
つまり、おじいちゃんやおばあちゃんの立ち方になっているということ。
こうしたタイプの大抵は、膝が緩み、お腹の力が抜けています。このタイプの人が膝を伸ばすと、後傾どころか、そのほとんどで受動的前傾に変わります。
後傾しているのはあくまで表面だけを見た時の話。根本的には同じ問題を抱えているのです。
ですから、形は違えど、能動的な後傾を取り入れるのです。
段階2
ほとんどの大人は段階1で終わりますが、JBPメンバーさんは段階2に進みます!
段階2に進むには、一定の条件が必要になります。
- お腹をしまうことに取り組んできた
- 能動的な骨盤後傾をやってきた
- 一定の腹部の筋力がある
- 身長を高く保ったまま骨盤を操作できる
- 腹圧をかける方法を知っている
大人から始めた場合は、この項目を一定程度取り組んでいることが条件です。同じ[大人]でも、プロ・教師であれば、ある程度の筋力があるから大丈夫でしょう。
つまり、この段階に進める人にとって「段階2」はある種の勲章です。できるできないの前に、段階2のスタートラインに立つこと自体、プレミアチケットだからです。
ここに関しては、ワークショップでやりましょう。じっくり、じっくり、骨盤を立てます!
9月13日16:20開催 バレエWS復習
ここでは、「段階1」を復習しておきましょう。
段階1のメリット、目標は次の通り。
- 骨盤を高くする
→それにより、股関節にかかる体の重さを軽減させる - 前腿と裏腿の両方の長さを出す
→前腿がゴツい人は、高さが足りないために寄りかかって太くなっている
ちなみに、「段階2」では、ここからさらに裏腿の長さを出していきます。
裏腿は、ターンアウト・アンディオールで中心的な活躍をする筋肉です。「段階2」までいくと、立っているだけでターンアウト筋を育てられるようになります。
骨盤ポジションの復習
- 1番ポジションに立つ、背を高く保つ
- 脚の間をピッタリとつけ、膝を伸ばす
- お腹をしまう
- 背の高さを保ったまま、骨盤を後傾する
④で骨盤を操作する際に、お腹の力が抜けないように気をつけましょう。
まとめ
骨盤ポジションは、できていない人ほど気付けない傾向が高い項目です。
骨盤がしっかり起きていないと、バレエどころか、エクササイズやストレッチの効果も出ません。
また、股関節や膝に重さもかかりやすく、負担が大きくなりやすいことから、体への負担も大きくなります
特に、年齢が高い方は、体全体の筋力低下とともに、腹部も緩んでいる傾向にあります。そのままでいることのリスクを理解しましょう。
骨盤を正しく立てる方法を知ってくださいね。
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