肋が開いてしまう、閉じるがわからない、前に出てしまう。
やっぱり、悩み多き【肋】
「引き上げれば、お腹や背中をどうこうすれば…」とはしりがちですが、本当の解決は配列を覚えること。
配列の感覚を正しいものにアップデートすること。
感覚の修正は、バレエクラスじゃなくても十分対応することが可能です。
一緒にやってみましょう。
位置感覚を身につけよう
“肋が前に出やすい・開きやすい” などは、姿勢に関わることですから、早めの改善に越したことはありません。
とはいえ、あなたがもし「肋が前に出やすい・開きやすいのが悩み…」と把握できているのであれば、それは、立派なことです。
なぜなら、悩みというのは、そこに行き着くための【過程】を通っているということの裏返しだからです。
- 先生等、第三者に指摘される。
- 指摘される状況を認識する。
- 自分なりの改善をしてみる。
「ここまでやってみたけれど、思ったような結果にならない」そうなって、はじめて悩みになります。
①指摘されても、それ以上、よくしようと試行錯誤しなければ悩みにはなりません。
ですから、悩みがあるというのは、それだけ何らかのアクションを試みたということ。
それだけ、がんばったということでもあります。
横から観察
肋が前に出ている姿勢を、側方(横)から観察してみましょう。
ざっくりいうと、胸の鳥かごと骨盤が積み木のように縦に揃っていたいのです。
ところが、肋が前に突き出ている状況では、胸の鳥かごが骨盤に対して、前にズレてしまっているのがわかります。
まずは、【骨盤という積み木の上に、胸の鳥かごという積み木を揃える】この完成予想図を想像しましょう。
感覚の修正とは
“積み木を揃える” ということは、位置を正しくとるということ。
【位置=ポジション】です。
つまり、位置感覚の修正をすることが有効です。
- 「ここがまっすぐ」と思っていたが、実際には肋が前に出ていた。
⬇︎ - あなたが思っているまっすぐと実際のまっすぐを一致させる。
⬇︎ - 位置感覚の修正が完了
位置感覚の修正をしないと、「まっすぐ立とう」と思うと、実際には肋を前に突き出してしまいます。
まっすぐに立とうと思ったとき、実際にまっすぐに立てるようにするためにも、感覚の修正が必要です。
やってみよう
位置感覚の修正をやってみましょう。
セルフで行う場合、同じことをグルグル繰り返しているだけになりがちです。
冷静に観察し、チェックしましょう。
- 仰向けに寝る、両膝を曲げて立てる。
- 腰と床との間に、手のひら1〜1.5枚分のスペースを作る。
- みぞおちの背中側を床につける。
ポイント&解説
仰向け姿勢をしたとき、みぞおちの背中側が床から離れてしまうケースは、大人にはとても多くみられます。
これは、姿勢の癖によって、背骨の配列が本来のベターなS字ではないことを表しています。
まず、みぞおちの背中側を床につけられるようにしましょう。
そうすることで、お腹の深いところの筋肉も活動できるようになりますし、腰への負担も軽減できます。
また、位置感覚は、ただ筋肉を働かせればOKという類のものではなく、正確さが要求されます。
正確な位置が取れるようになるまでは、面倒でも、1回1回確認しましょう。
ポイント1
1つ目のポイントは、腰との関係。
よくある誤りは、みぞおちの背中側を床につけようとすると、腰と床とのスペースが潰れてしまうこと。
一緒に腰も床に近づいてしまうのはNGです。
スタートポジションでの腰と床までの距離・スペースを変えずに、みぞおちの背中側を床につけましょう。
ポイント2
みぞおちの背中側を床につけようとすると、肩を丸めてしまうのも、よく見かける誤りです。
脇の下に近い腕の付け根裏側や肩甲骨は、床につけましょう。
仰向けでも、鎖骨や胸を外側へ広げることをお忘れなく。
ステップアップ
骨盤と1番下の肋骨を引き離します。ウエストを長く。これで、背骨が動く環境が整います。ポイントは骨盤と肋骨を逆方向に動かして離すのでは【ない】。コレをやると骨盤が落ちます😱骨盤に対し、肋骨を天井方向に移動⤴︎正しくできていれば、いつもよりウエスト周りの皮膚がピッと張り、お腹が薄く🌼
— 大人のバレエ上達 JBPおニャーさん (@junkotomono) December 3, 2021
肋対策やポジション・位置感覚については、ポイント2まででもOKです。
その上で、バレエは立って踊ることを考えると、ツイートの内容をプラスできるとベター。
腹部や腰部が安定し、コルセットのような役割を果たします。
同じく、仰向けでトライしてみましょう。
チェック項目は、ポイント1&2でOK。
まとめ
肋が前に出やすい・開いているケースでの根本対策は、位置感覚の修正です。
まずは、ここを修正し、よくなればこれでOK。
体の機能による問題でやりにくいようであれば、そこにアプローチしましょう。
最初から体に目を向けるのではなく、あなたの課題に対しての直接アプローチを先に試みることが、時短かつ正しいバレエテクニックを身につけるポイントです。
- 積み木でポジションのイメージをつけましょう。
- 位置感覚の修正を行いましょう。セルフで立位修正は難しいので、必ず、フロアで行います。
- 正しい位置を安定させるためのコルセットを作りましょう。
ファーストステップ♪
今日中に、積み木のイメージをしてみよう!
【Thank you】
JBPでは、大人の方が最適に踊れ、かつ、今後の日常生活にも望ましい基準を定めています。
あなたが基準に沿ってレッスンすることは、バレエを愛する全ての大人に向けて、本当のバレエを、安全で適切な基準と方法を提供することにつながります!