今だから!:大人が知りたいタンルヴェのポイント2

タンルヴェ②アイキャッチ

深けりゃいいってものでも、止まらなきゃいいってものでもありません。

正しいことをやろうとするならば、正しい解釈が必要です。

プリエは、止まります。

プリエを学ぶ

タンルヴェやシャンジュマンといった両足のジャンプ。

この後に続く、小さいジャンプや大きなジャンプに向けて、習得してほしいポイントが3つありました。

今回は、2つ目の【プリエは1つ】2度踏みしないためにはどうしたら良いのかを、一緒に整理しましょう。

ここまでの内容については、以前の記事をお読みください。

【1つ目の項目 あわせて読みたい】

2度ふみプリエって?

ジャンプに限った話ではありませんが、動作を滑らかにスムーズに、そして優雅に軽く見せるために、守るべきお約束があります。

バレエのルールブック

前の動きの終わりと次の動きのはじまりをつなげる。

タンルヴェでは、こうしたコネクションとしての役割も兼任するプリエを学びます。

ところが、“ジャンプして膝曲げて、さらに深く膝を曲げる勢いで跳ぼうとする” こうした誤った方法を見かけます。

テクニック的に誤ったいるだけでなく、膝や足首を痛める原因になりますので、心当たりがある場合は、早めに動きの確認をしましょう。

【プリエは1つ】2つの対策

大人が抱える特徴的な問題も加味した対策です。

ほとんど場合は該当しますので、近いうちに、必ずチェックしておきましょう。

対策1

「プリエは止まらない」非常に多くの誤解を生み出しやすい言葉です。

指導者でも正確に把握していないと、ただ、深さや床を押すこと、止まらないことばかりを要求しがちです。

「プリエは止まらない」その真意は、適切な深さまで止まらないという意味です。

適切な深さを通り過ぎてまで深く膝を曲げた状態は、プリエとは言いません。

大人が覚えるべきファンクショナルなプリエには、2つのポイントがあります。

  • 適切な深さのプリエに【とどめる】
  • 最も深いプリエになったら止まる、膝を伸ばす力を活用して動きを生み出す。

ジャンプの着地以外で、プリエを止めることを覚えておかないと、着地するとそれ以上に膝を曲げてしまいます。

それは、膝や腿が滑り、体が落ちることを意味します。

バーレッスンなどで、プリエを止める練習をして体に覚えさせましょう。

そして、あなたの適切なプリエの深さを把握しておきましょう。

【プリエの役割 こちらもあわせて読みたい】

対策2

空中にある体が落ちる、落下することでプリエしてしまうと、次の動作を生み出すエネルギーがないために、2度ふみプリエをしてしまいます。

物が落下するように、体が落下するということは、重力の成すがままです。

バレエは、重力に抗う芸術。

ジャンプの着地も、重力に抗ってプリエするからこそ、柔らかく、軽い、体重を感じさせない動きになるのです。

このようなイメージを持って、ジャンプの着地をしましょう。

  1. 最も高く跳んだ地点から
  2. 最も深い地点までを
  3. スローモーションにする

②最も深い地点とは、適切な深さのプリエの中で、最も深いという意味です。

スローモーションにしようとすると、イヤでも体は引き上がります。

引き上げとは、引き上げをしようと思ってできるのではなく【引き上がざるを得ない状況になるから引き上がる】ものです。

まとめ

2度ふみプリエをしていると、2つの動きを繋げることを覚えられません。

特に、アレグロが苦手なケースでは、余計な予備動作が多く見られ、動きが速さに追いつかなくなってしまいがちです。

2度ふみプリエを改善することは、そのものをよくするだけでなく、関連するバレエ動作の改善や要素の獲得にも直接影響します。

体の落下、膝を曲げるだけから、適切なプリエへと移行していきましょう。

  • 【プリエは1つ】を意識しましょう。
  • あなたにとっての適切なプリエの深さを把握し、実行しましょう。
  • ジャンプ以外で、最も深い適切な深さに到達したら、プリエを止める練習をしましょう。
  • ジャンプの頂点からプリエの最も深い地点までを、スローモーションで動いてみましょう。

ファーストステップ♪
スローモーションのイメージを3回、やってみよう。

【参考:こちらはアンディオールという重要な要素です】

【Thank you】


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あなたが基準に沿ってレッスンすることは、バレエを愛する全ての大人に向けて、本当のバレエを、安全で適切な基準と方法を提供することにつながります!

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