上半身の自然な動き方を覚えると「慣れてない、初心者っぽさ」が減り、雑味の少ない美しい動きへと変わります。
バレエには、様々な上半身の表現パターンがありますが、その1つ、表と裏をつける前段階について整理しましょう。
表と裏がつくと、パッとスポットライトを浴びたように華やかさが増しますよ!
関連:https://juncotomono.info/20230829-rib/
*この記事は、2023年8月29日開催予定「胸郭の“わずかな”動き」予習用記事です。
ルールを守りつつ、動きをつける
表や裏をつけるときは、頭だけ動かしたり、腕を必要以上に動かしてしまいがちです。
上半身の動きをつけようとすること自体はいいことですが、これだと不自然に見えたり、棒のような硬い動きに感じさせてしまいます。
バレエの上半身の動きの特徴は、【腕の動きを必要最低限に抑え、体幹の動かし方を駆使する】ことにあります。
それゆえ、難しいのワケですが、難しいからこそ価値があるのです。
表と裏も“体幹をどう使うか?” が、ポイントになります。
バレエルールとして
頭や腕の動きを抑え、体幹をどう動かすか。
バレエの表現方法には、頭(顔)の付け方にも、腕の動き方にも、一定のパターンがあります。
そして、もちろん体幹の動きにも、いくつかのパターンがあります。
背骨を前後に動かす動きのパターンもあれば、今回のように、サイド方向の要素の強い動きのパターンもあります。
ここで忘れてはならないのが、体幹を動かすと言っても、くにゃくにゃと不要に動くのは違うということ。
例えば、胸郭を動かすとき、腰椎が不要に動いてしまうのはNG。
ということで、まずは「該当部位以外が不要に動かない」ここを確認しながら行うのが重要になります。
小さな筋肉の存在
サイド方向の強い上半身の動き(表と裏)をつける際に、積極的に働いてほしいのが、肋間筋です。
肋間筋とは、肋骨と肋骨の間にある筋肉で、呼吸運動に関与しています。横隔膜と共に胸式呼吸を行います。
この小さな筋肉たちが、肋間という狭いスペースを動かすことで、上品かつ、自然な動きを作り上げます。
肋間は、日常生活で意識することがほとんどありません。呼吸を行っていると言っても、私たちは無意識に呼吸をしているわけですから、そこで働く肋間筋の存在を意識することも、ほとんどないわけです。
とはいえ、この肋間筋が固まっていると、胸郭側面が動かずに、頭や腕で代償せざるを得ない状況になってしまいます。
胸郭のわずかな動きを行う前に、肋間筋が働けるように、肋間を広げておきましょう。
肋間を広げよう
まずは、ここから。
筋肉を伸縮させましょう。
- 胸郭側面上部に手を当てる。
- 鼻から息を吸い、手を押し出すように胸郭を横方向に広げる。
- 口から吐き出し、胸郭をできるだけ小さく萎ませる。
【モディフィケーション】胸郭を横に広げられたら、トライしてみましょう。
- 胸郭側面上部に手を当てる。
- 鼻から息を吸い、手を押し出すように胸郭を横方向に広げる。
- 吸った時の胸郭の膨らみをできるだけ変えずに、口から吐き出す。
呼吸を司る筋肉なので、意図的に、しっかりと、大きく呼吸を取り入れることで、活動をスタートさせます。
まとめ
抑えるべき動きを抑えることで、上品な動きをすることができます。
そのためには、押さえることだけでなく、本来動くべきところが動くことが重要になります。今回のワークショップでは、胸郭側面/肋間を“わずかに” 動かしていきます。
“わずか” ではあるのですが、その“わずか” が、豊かな動きを表現してくれます。
気持ちのコントロールと動きのコントロール。大人な動きに挑戦しましょう!
ワークショップは、こちら
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