「肋(肋骨)を閉じて!」と指示は、バレエレッスンではよく耳にする言葉ですが、正しく肋を閉じるには、無意識に行なっている代償運動をセーブする必要があります。
外腹斜筋は、正しく肋を閉じ、回転動作やエポールマンなどでの「閉じる」動きを主導します。
今回は、肋を閉じる際の注意点と外腹斜筋のエクササイズを紹介します。
正しく肋が閉じない理由と注意点
その多くは無意識に起きています。「そんなつもりじゃなかった!」と誤ったフォームを身につける前に、定期的にチェックしましょう。
腰椎が動いてしまう
肋を閉じようとした時に腰の部分が動いてしまうと、腰が反っているように見えてしまい、胸を突き出した姿勢になってしまいます。
腰の部分をキープしたまま肋を閉じましょう。その際に、外腹斜筋の活躍が不可欠です。
胸を落としてしまう
胸を落としてしまえば肋は開かずに済みますが、デコルテが美しくありませんし、何より、引き上げができなくなります。ウエスト周りが引き伸ばされることなく、緊張感にかけるため、お腹周り・腰回りがスッキリしません。
さらに、これだと何と言っても老け姿勢になってしまいます。外腹斜筋の働きによってウエストをしっかり引き伸ばし、胸を広げたまま肋を閉じましょう。
不要な動きが多い
肋を閉じようとして、骨盤をタックアンダーしてしまう、肩を丸めてしまう、頭を前に突き出してしまう。この場合に目立つのが、肋を閉じようとしてこうなるというより、肋を閉じる前にこうした部位が不要な動きをしてしまうこと。
正しい姿勢を保つことができず、本来の目的を果たすことができません。筋肉を働かせずに肋を閉じようとすると多い傾向です。
楽に動けることやリラックスしていることが、常に正解ではありません。筋肉の働きによって正しいフォームを身につけましょう!
外腹斜筋の自重エクササイズ
肋を正しく閉じる役割を担う外腹斜筋のエクササイズを紹介します。
サイドプランク
- 横向きに寝て右前腕を床につける、右肘を右肩の下にセッティングする
- 左脚と右脚は重ねるか左を右の前に置く、体重は均等にかける
- 腰を天井方向に上げ、身体を一直線にしてキープする
- 反対側も同様に行う
正しい肋の閉じ方をバレエ動作へ活用しよう!
外腹斜筋を活動させた肋の閉じ方は、バレエ動作でも大活躍します。
- 回りものでの「脇を送る」
- アラベスクでの「胸を前に」
- エポールマンでの「身体を絞る」
- グランバットマンでの「骨盤の傾き」
また、仰向けでのボディエクササイズで多い胸椎が床から浮いてしまう、腰が反ってしまうケースでも外腹斜筋が活躍し、肋が開いてしまうのを防ぎます。
JBP バレエWS「肋を閉じる 外腹斜筋」
外腹斜筋の出力や正しい肋の閉じ方、バレエ動作への変換を身につけましょう。
まとめ
必要な筋肉の活動なしに肋を閉じようとすると、誤ったフォームを身につけてしまいます。
バレエワークショップで外腹斜筋を出力した上で、無意識に起きる代償運動に注意しながら、正しいフォームを身につけましょう。
JBP バレエワークショップ
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