オーロラ姫は、頭にティアラを載せています。
もちろん、実際に踊るときはヘアピンなどでしっかり留めるわけですが、このティアラをつけているイメージは、顔をつける際の重要アイテムになります。
顔の付け方で最もわかりやすいのが、クラシックバレエ作品に登場する[王妃]の立ち振る舞い・所作。
機会があったら動画などでチェックしつつ、今日は顔の付け方を一緒にやってみましょう!
フェースにまつわるバレエルール、あれこれ
今日取り上げたいのは、腕を下げる時の顔の付け方。
腕の動きを顔が追いかけると、バレエの様式から外れてしまいます。
▶︎頭を下げない
▶︎顔が下を向かない
この2つを両立させつつ、腕を広げた・下げた(落ちるではないことに着眼)ように見せ、かつ、自然な動きに見えるように顔もつけたいわけです。
頭を下げず、顔が下を向かずに、そうなっているように見せる。
これこそ、バレエのワザなのです。
ここで、頭の基本ポジションを復習しておきましょう。
▶︎頭は高く、かつ後ろ
▶︎首は立てる、カーブは保持(補足参照)
継続してWSに参加されている方は、頭は弾みをつけるために、前に出す時もあるということをご存知でしょう。
そのためにも、頭は後ろに保つことが必要です。
そうしないと、動きに弾みをつけられず、体を振り回したり、体重をかけて移動することでしか、動きが生み出せなくなってしまいます。
継続してWSに参加している方は、どんなバレエ動作で頭を前に出すのか、弾みをつけるのか、復習してみよう!
さあ、ここまでの基本ルールを押さえて、本題へとまいりましょう!
正しい方法は、演出をすること
例題:アンオーからアラセゴンに腕をひらく
もう一度お伝えしますが、腕がアンオーからアラセゴンに開くときに、顔も一緒に腕を追ってしまうと、顔が下がるのでNG。
このルールを前提に話を進めます。
まず、イラストをご覧ください。
時計に見立てています。
ちょうど、12時から3時または9時のゾーンが、アンオーからアラセゴンの動きの幅になります。
3時になるのか、9時になるのかは、どちらに顔を向けるかによります。
このゾーンで守りたい顔の付け方。
▶︎頭を下げずに、奥行きを出すことによって、動きを演出する
バレエの基本です。
実際にやることは、ひとつだけ。
▶︎腕を広げるときに、頭を後ろに倒す
アンオーの時と、アラセゴンで、頭の前後幅を作ります。
遠近感を出すことで、動きを見せていきます。
注意点としては、頭を後ろに倒す際、頭が垂れてしまわないこと。
首の後ろはしっかりと強く保ったまま、頭の向きを変え、首を動かし、顔をつけましょう。
まとめ
アンオーからアラセゴンに腕をひらくときの顔の付け方を学びました。
実に、さまざまな動きで必要としますので、しっかりマスターしましょう。
JBPでは、1月プログラムにて体作りのワークショップを開催します。
顔をつけるにしても、他のパーツが付いてこないだけの可動域や筋力が必要です。
大人に必要な体作りにご参加ください。
ここまでをまとめましょう。
- 顔をつけると言っても、頭は下げません、顔は下を向きません。
- アンオーからアラセゴンに腕を広げる場合の顔の付け方は、奥行きを動きで演出することによって、正しい動作になります。
あなたにクエスチョン♪
下がる腕に顔をつけると言っても、頭は●げない、顔は●を向かない!