最大限のアンディオールをするための骨盤の傾き【おニャーさん監修】

「常に骨盤を水平に!」というのは、昔の話。もちろん、必要に応じて傾くのであって、不要な骨盤の動きは好ましくありません。

その上で、動作やバレエフォルムにするための必要な可動があるのも事実です。

アンディオールを優先した正しい骨盤の可動は、バレエらしいシルエットに導いてくれるだけでなく、股関節や膝、足首への負担を軽減してくれます。

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骨盤は動く?動かない?

グランバットマンのような大きな動きならば、骨盤は必要に応じて傾くのは、容易に想像できるでしょう。

では、45度までのタンジュやジュッテ、両足から片足に荷重が移る場合は、どうでしょう?

この記事では、比較的小さい動きでの骨盤の側方(左右)への傾きについて解説します。

実は、可動しています

  • 両足→片足への荷重移動
  • クドゥピエ(クペ)
  • タンジュやジュッテ

比較的小さな動きをする際、私たちは骨盤を水平に保とうとします。この場合、実際に骨盤を水平に保った場合、アンディオールは抜けてしまいます。

特に、支持脚のアンディオールを抜ける事なく保っていたら、骨盤は筋肉の働きによって、必要な分だけ傾きます。

ここでは「筋肉の働きによって」というのがポイント。ただ骨盤を傾けたのでは「抜けているだけ」になるので注意しましょう。

大人にマストなステップ

アンディオールを優先させて片足になったなら、骨盤は必要に応じて傾くわけですが、その目的を2つのステップで捉えましょう。

大人に多い癖の改善やアンディオールの強化に役立ちます。

寄りかかりを防ぐ

やってはいけないことの防止策としての骨盤可動です。

片足荷重になるときに骨盤をずらしてしまう、おしりや支持脚に寄りかかってしまうのを防ぎ、重さで動いてしまう癖の改善に役立ちます。

股関節や膝に違和感がある方、おしりが大きい、外腿がバツバツに張りやすい方は、正しい骨盤の傾きで負担軽減が期待できます。

アンディオールの維持

寄りかかりがなくなったら、アンディオールの積極的アプローチをしましょう。

適切に骨盤を傾ける(CKCにおける股関節外転)ことで、股関節にスペースができ、太腿を回しやすくなります。

大活躍する体幹と裏腿

正しい骨盤可動では、体幹を保持する筋肉と裏腿(ハムストリングス)の活動がマストです。

ハムストリングスは、外側に位置する大腿二頭筋肉と内側に位置する半腱様筋肉、半膜様筋から構成されています。

ハムストリングス

片足荷重になったり、足を床につくとき、「おしりの下」を前に押し出すことでハムストリングスが収縮します。股関節が伸展かつ外転し、骨盤が傾きます。

さらに、内腹斜筋が骨盤の高さを高さをキープし、サポートしてくれます。

体幹

骨盤を傾ける際に多い間違いが、体幹がクニャクニャと変形してしまうこと。骨盤や腕、脚を動かしても不要に変形しない体幹はマストアイテムです。

バレエの場合、ただ固めるだけの体幹ではなく、動作に耐えれる体幹を作りましょう。

JBPバレエWS「体を効かせて バレエを変える」

辛いだけの体幹エクササイズではなく、バレエに役立つ体幹を手に入れましょう。

バレエを目的としたエクササイズなので、バレエレッスンを受けている方、踊っている方にピッタリです。

まとめ

大きい動きだけでなく、小さい動きでも、骨盤は可動します。

とはいえ、やみくもに動かしていい訳ではありません。アンディオールを優先するという、目的を忘れないようにしましょう。

積極的に活動するハムストリングス、内腹斜筋、体幹に関しては、バレエレッスンとは別で出力と強化をしておきましょう。

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