変わらないということは、変わり続けるということ。
保持・保つ・キープする。
変わり続けることで「変わらない」という表出を実現できます。
腰骨が下がる
動作側の腰骨が下がりやすいシーンと、先生にはどのように見えているかを整理しましょう。
ここが理解できれば、改善に向けて確実にゴールに近づきます。
チェックしよう!
このようなバレエ動作で、動作側の腰骨が下がっていないかを確認してみましょう。
感覚ではなく、鏡でチェックできるとベターです。
- タンジュやジュテなど、足を出したとき
- ロン・ドゥ・ジャンブ・ア・テールで第1ポジションを通過するとき
- クドゥピエをしたとき
特に「膝を伸ばしなさい、伸ばしましょう」と言われることが多いケースでは、該当する可能性大。
どのシーンで指摘されることが多いかを整理しておくと、改善スピードがアップします。
症状はこちら
動作側の腰骨が落ちていると表れる症状。つまり、先生の目にはこのようにうつっています。
- 骨盤ごとグラグラと動いている。
- お腹ごと動いてしまう=お腹が弱い、体幹が弱い、引き上げが足りない。
- 膝が緩む、曲がっている。
- おしりごと脚を動かしている。
- 動くたびに姿勢が崩れている=体幹が弱い、引き上げが足りない。
例えば「第1ポジションを通過するとき、膝が緩んでるよ!」と指摘されたとしましょう。
このとき、どちらを選択するかはあなた自身が判断しなければなりません。
- 【他のパーツはそのまま】つまり、単体で膝を伸ばすことを求められているのか。
- 【動作側の腰骨を上げる+膝を伸ばす】つまり、複合的に膝を伸ばすことを求められているのか。
レッスンでは、こうした判断を瞬時にすることが求められます。
その判断をする材料となるのが【知識】です。
レッスンですること
【腰骨を落とさずにバレエ動作をする】
そのために何をしたらいいのかについて解説します。
概要と具体的なアイデアをお伝えしますので、あなたの課題を見つけましょう。
レッスンで意識
次の3項目を心がけてレッスンしましょう。ここが概要になります。
- プレパラシオンでの腰骨の高さを保持し、脚を動かしましょう。
- 動作側の腰骨を床から遠ざけましょう。
- 膝を伸ばすところでは、必ず、膝を伸ばしきりましょう。
タンジュにしても、クドゥピエにしても、動かすのは【脚】です。
骨盤ではありません。
【骨盤と脚】それぞれを独立させましょう。
すぐに使えるアイデア
次のレッスンで使える具体例です。
意識すると言っても、具体的に何をしたらいいかわからない場合は、参考にして試しましょう。
- プリエから伸びるときに、両腰骨を床から遠ざける。
- 第5ポジションでの腰骨の高さを保ったまま動く。
- 第1ポジションを通過する際は、動作足のカカトから腰骨を遠ざける。
- クドゥピエやルティレでは、第5ポジションでの腰骨の高さと同じか動作側をあげる。
大人には大事なこと
ロンデジャンブアテール。しっかり膝が伸びて、しっかり開いて第1ポジションを通過する。あなたは「なんだ当たり前」と思うかもしれません。けれども、大人から始めた人で、この両方ができている人は、ほとんどいません。もう一度言いますよ。膝を伸ばして、第1を開いている人はほとんどいません‼️
— 大人のバレエ上達 JBPおニャーさん (@junkotomono) November 14, 2021
「引き上がるから膝が伸びる、腰骨を上げるから膝が伸びる」
体のことを知ると、このような考えに陥りがちですが誤りです。
あくまで、膝を伸ばすから引き上がるし、腰骨も上がります。この順序は、とても大事です。
ここで、大人にとって特に意識したい「膝」との関係について解説しましょう。
- プレパラシオンをとる
- 脚を動かしたときに、動作側の腰骨が落ちてしまう
- 床から腰骨前の距離が短くなってしまう
- 膝が曲がってしまう
わかりやすく症状が出るのは、ロンドゥジャンブアテールでの第1ポジション通過。
この状態で、無理矢理膝を伸ばそうとするならば、胸や鳩尾を前に突き出したり支持脚を引くしかありません。
この伸ばし方が間違っていることは、あなたもわかっているはずです。
ここでいう、動作側の腰骨を上げる=落ちているものを元に戻す。
落ちてしまった為に、膝が曲がらざるを得ない状況を元に戻すということ。
腰を上げるというのは、この先にあることなので、混同しないように注意しましょう。
【指導者の方へ】
【動作側の腰骨が下がる=前後運動を生み出してしまう】です。
肋が開く、鳩尾が突き出る、脚が引けるなどが癖になっている場合は、動作によって腰骨が下がる癖がないかをチェックしてみることをおすすめします。
多角的な指導に役立ちます。
まとめ
アントールラッセで振り上げる脚は第1ポジションを通過します。体が空中でバラけず、ひとつにまとめる事を助けます。足がグルッと回り込んでいないか、内足になっていないかを確認しましょう。フォームが不正確なだけでなく、飛距離ばかりで高さがないジャンプの原因になります。次のレッスンで意識🌸
— 大人のバレエ上達 JBPおニャーさん (@junkotomono) November 22, 2021
特に、第1ポジションを通過する動作で腰骨が下がってしまうと、さまざまな動きに支障がでてしまいます。
クドゥピエやルティレで下がるようなら、ピルエットなどで曲がったり、崩れやすくなっているでしょう。
膝を伸ばすスペースを確保し、骨盤を安定して保つ為にも、動作側の腰骨の高さを保持しましょう。
- プレパラシオンでの腰骨の高さを保持する習慣をつけましょう。
- 動作側の腰骨を地面から遠ざけることで、膝を伸ばせるスペースを作りましょう。
ファーストステップ♪
骨盤と脚を独立させるイメージをしてみよう!
【Thank you】
JBPでは、大人の方が最適に踊れ、かつ、今後の日常生活にも望ましい基準を定めています。
あなたが基準に沿ってレッスンすることは、バレエを愛する全ての大人に向けて、本当のバレエを、安全で適切な基準と方法を提供することにつながります!