骨盤操作を知る・身につける。
5番という最も頻度の高いポジションで必要なだけに、知っているだけでなく身につけるまでいきたい項目です。
正確なポジション、正確な体の角度を取る際に必須となること。
骨盤を平らに保つとは、何もしないことではなく[骨盤を平らに保つオペレーションをする]ということです。
構造を知ろう:1・2番編
1番や2番ポジションと5番、4番ポジションの違いは何でしょう?
バレエポジションの構造を少しお話しします。
1番と2番は、正面から見た時、脚は交差せずフラットに保たれています。
これは、アラセゴンの構造です。
要するに、平面・2Dです。
当然、骨盤もフラットに保つわけですが、足の位置自体がフラットなためどちらかの腰骨が前後してしまうことは、比較的少ないポジションです。
それよりも、骨盤の前後傾の問題の方がはっきり出ます。
もう少し、わかりやすい言葉にいうと[タックアンダーやおしりが出てしまいやすい]ポジションだということ。
しっかり開くことと、骨盤のポジションを保つことのせめぎ合いです。
しっかり開いていないと1番や2番なのに3Dになってしまう!
これは望ましくないこと。
この2つのポジションで目指すのは、圧倒的2Dだよ。
構造を知ろう:5・4番編
圧倒的頻度が高い5番と4番。
平面的な1番・2番とは違って、立体的であり、3Dです。
ポジションにしても、動きにしても、3Dになると急に難度が上がります。
ここで、絶対に知っておいてほしいことがあります。
▶︎3Dの基準は2D
フラット(アラセゴン・横)があって、立体(デヴァン・前、デリエール・後)を正確に取ることができます。
だから、新しいバレエ動作を学ぶときは原則として、このような順序で学ぶのです。
▶︎最初にアラセゴンで学び
▶︎次にデヴァン・デリエールへと移る
5番・4番では、正面から見た時に、脚がクロスしています。
要するに、足と脚が前後している。
このときに、1番を重ねただけの5番で終わってしまうと、こんな問題が起きてしまいます。
- 前側の腰骨が前に出て、腰骨を結ぶラインが前後してしまう
- 後ろの脚が突っ張ってしまい、前側の膝が曲がってしまう
- 両足の踵にしっかり荷重することができない
- 動きの途中でポジションに戻った際、片方の踵が浮いてしまう
- 足が開けず、縦足になってしまう
もちろん初心者の頃は、1番を重ねた5番を作ります。
間違いありません。
その上で、それだけで終わらせずに骨盤の向きを確認したいもの。
5番も薄く入りやすくなり、ピルエットやジャンプのパワーを発揮できる4番にも変わります。
さらに、4番を通過する前後のタンジュで、より脚を回して開いて出すことができるようになります。
それは、前後に脚を出すバレエステップ全てに活かすことができます。
確認しよう
正面に向かって5番に立ちます。
[クエスチョン]
- 骨盤前面の三角形は、どこを向いていますか?
後ろ足方向に逃げていませんか。 - 前側の腰骨はどこを向いていますか?
- 後ろ側の腰骨が引いていませんか?
腰骨はどこの上方にあるべきですか。 - 前側の腰骨が下がっていませんか?
- 先に上げたような[症状]は表れていませんか?
セルフエクササイズ
- 6番に立ち、足1足分あけて前に足を出す。
- 左右の腰骨の位置をできるだけ揃える。
➡︎何をしたら揃いますか? - 腰骨の位置をキープしたまま、上体を前傾する。
③上体を前に傾けると、前側の腰骨が下がりやすいので注意しましょう!
まとめ
それぞれのポジションの構造と注意点がわかりました。
ここまでをまとめましょう。
- 足のバレエポジション:1、2番は2D、5・4番は3Dです。
- 適切な骨盤の向きをとることで、アンディオールしやすくなります。
ファーストステップ♪
次のレッスン前にセルフエクササイズをやってみよう!