骨盤に注目が集まりやすいのには理由があります。
上半身と下半身をつなぐ骨盤が与える影響は、多大なるものだからです。
それは、アンディオールの「絶対」にも踏み込んでいます。
この記事を読めば、きっと骨盤の重要性に気づくことでしょう。
立っている姿だけ見れば、これだけの情報が得られる
クロワゼに立ったときに、おしりが鏡に見えてしまっている人、非常に多いです。
“気づいているけれど、意識していないと丸見えになってしまう” あなたがこれなら、まだいいほう。
“おしり丸見え” でも、気づかない。
あるいは、[気にもしていない]ことが、なんて多いこと!
話を戻しましょう。
クロワゼに立ったときに、おしりが鏡に見えてしまっている人は、分厚い5番ポジションしかできないと断言できます。
要するに、アンディオールできていないし、アンディオールしていない。
さらに、このようなことも同時進行で起きています。
- エポールマンでおしり丸見え
- 5番が分厚く、形式外
- 4番が正しくできない
- 5・4番で両足に体重を均等にかけることができない
(後ろ足が突っ張り棒状態) - アラベスクの上げている脚の膝が床の方を向いてしまう
- アラベスクとアラベゴンの違いがわからない
- 動作脚(足)と支持脚(足)を同時に開くことができない
- ガニ股
- 膝が伸びない・緩む
- 内腿が弱い
体や動きは1つだけでは済まず、複数の項目にまたがって連鎖しています。
問題が連鎖するのも確かですが、1項目良くなると連鎖的に複数項目が良くなるのも確かなことです。
大事なのは、決してあきらめず希望を持つこと。1人で悩まず、JBPの専門家の先生の力を借りること。そして[根気]だよ。
共通した問題点とアンディオールを左右する骨盤
先に上げたたくさんの問題点に共通していることはなんでしょう?
もちろん、1つに限定されるわけではありませんが、最も大きく影響を及ぼしているのが【骨盤のオペレーションが間違っている or 足りない】こと。
▶︎正しい骨盤のオペレーションであれば
▶︎正しい骨盤のオペレーションが満たされていれば
少なくとも骨盤が原因の問題は解決します。
現状の体の機能で、今よりもアンディオールするのです。
もちろん、適切なオペレーションがあった上で、体の機能が上がれば、それ以上になることでしょう。
▶︎正しい骨盤オペレーションなしに、アンディオールはなし
覚えておきましょう。
骨盤のオペレーションが正しくできることで、その場でアンディオールが良くなる場合もたくさんあるよ。その場合、あとは本人が気付けるかどうか。時間が必要な場合とそうでない場合があることを知っておこう。
動作エネルギーの源としての骨盤
さて、ここからはバレエにおける骨盤の役割について、知識面を補充しましょう。
知識と言っても、難しいことではないので大丈夫。
準備はいいですか?今から、とっても大事なことをお伝えしますからね!
バレエでは、骨盤のオペレーションによって、常に2つの力が同時に働いている必要があります。
[同時に働く2つの力]
▶︎骨盤を前に押し出そうとする力
▶︎骨盤の位置を変えないように止めようとする力
前者が抜けてしまうと、絶対にアンディオールできません。
股関節も正しく働くことができません。
これは、絶対的前提として存在します。
さらに後者。
この力が働くことで、デヴァンの脚が美しくアンディオールし、アラベゴンではない絞れたアラベスクになり、正しいエポールマンを取ることができ、念願の薄くコンパクトな5番へとコネクトします。
ピルエット前の4番ポジションも安定しますし、回転のエネルギーを生み出すことができます。
正しい骨盤のオペレーションは、動作を生み出すエネルギーの源です。
脊柱がバランスの源ならば、骨盤は動作エネルギーの源。
それはまるで、ゴム動力飛行機のようです。
2つの力が拮抗するんだということを、ひとまず覚えておきましょう。
ここまでをやってみよう:セルフチェック
1〜5番までの各バレエポジションで確認しましょう。
- 鏡に対し、体側をうつす(90°に立つ)
- 足の上方に骨盤をポジショニングする
このセルフチェックは、先ほどの[同時に働く2つの力]の前提になります。
2項目を取った上で、骨盤オペレーションに入りましょう。
まとめ
骨盤のオペレーションは、アンディオールを左右する影響力を持っていることがわかりました。
今現在の体の機能(可動域や筋力など)をフル活用し、アンディオールや美しい5番ポジション、アラベスクを手に入れましょう。
JBP 2月WSでは、骨盤オペレーションで重要な2つの力を発揮させるエクササイズやバレエでのオペレーションを特集します。
アンディオールを望む人、骨盤オペレーションを知りたい方、コンパクトなバレエポジションを取れるようになりたい方、ガニ股をなおしたい方は、ふるってご参加ください。
ここまでをまとめましょう。
- 1つの問題は1つに終わらず、良くも悪くも連鎖しています。
- 骨盤のオペレーションは、アンディオールにも、バレエポジションにも、エポールマンにも多大な影響を及ぼしています。
- 体の機能は今のままでも、骨盤オペレーション次第で、アンディオールが現状より良くなります。
- 骨盤では、常に2つの力が発生していなければなりません。
- 骨盤は、動作エネルギーの源です。
ファーストステップ♪
今日中にセルフチェックをやってみよう!