代償運動という言葉を聞いたことはありますか?大人の場合、特に知っておいてほしいことの1つです。
同じようにレッスン、ストレッチ、エクササイズをしても、代償運動が多いか少ないかで、その効果は大きく異なります。
知っておいてほしい代償運動について、おニャーさんがわかりやすく解説します。ぜひ、参考にしてください。
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代償運動ってなに?
代償運動とは、本来の動作や運動を行うのに必要な機能以外の機能で補って動作や運動を行うこと。筋力や柔軟性が足りず、正しく動作ができない時に、本来働いてほしい筋肉や関節ではない部分で動かしてしまうことを言います。
もっと噛み砕いていうと、「本来やるべきことができないから逃げてしまう動作」です。代償運動の難しいところは、無意識であるという点です。
自分ではそのつもりはない。なので、意識しようとする優先順位が上がらない。結果、思ったような結果が出ない。
代償運動を指摘されたとしても、自覚できないのが難しいところ。自覚があるにしろ、ないにしろ「代償しているかも」と疑ってみることは、上達や体作りの結果を出す効果的なポイントになるでしょう。
なぜ、問題なのか
レッスンやエクササイズで動かすはずの筋肉が関節が動かないため、正しい動きを習得できない。身体が強くならない、可動域が広がらない。
代償運動によって使われなかった筋肉の筋力が低下しやすい。また、過剰に使ってきた筋肉に負荷がかかりすぎて、痛みを招きやすい。
筋力低下や姿勢不良が長年続くことにより、関節に負担がかかりやすい。
“代償運動+非効率な動作“ バレエ全体のパフォーマンスの低下、動作スピードが落ちる。
代償運動を減らそう
代償運動を減らすことで、レッスンやエクササイズで狙った筋肉や関節が活動できる環境になります。ここでは、代償運動を減らす意識の持ち方やマストアイテムについて解説します。
とにかく、この2点
バレエだろうが、エクササイズだろうが、身体を動かす全てに共通する“代償運動を減らす方法“は、この2つです。
- 適切な姿勢
- 正しい行い方
姿勢に関しては、「意識すればできる」という範囲でなく、無意識であれこれ考えなくても適切な姿勢が取れるようにすることがマストです。そうしないと、エクササイズやバレエ動作をすることができません。
行い方に関しては、まずは体幹の不必要な(無駄な)動きを減らすこと。体幹を保ったまま腕や脚を動かせるようにし、パーツの独立性を復活させましょう。
このように適切な姿勢で正しい行い方ができるようになると、関節の純粋な動きに近づけるため、可動域アップも大いに期待できます。
バレエで多い代償運動
両足から片足に荷重を帰る際、身体の上のパーツから載せるのではなく、おしりを支持側にずらし過ぎる/おしりや太腿寄りかかってしまうのは、大人では非常に多い代償運動です。
正しく体重移動していたら、股関節がよいう働き、裏腿やおしりの筋肉が引き締まります。もちろん、腹背筋の活動も活発になります。これが、引き上げであり、ターンアウトです。
ところが、おしりをずらすという代償運動が行われると、こうした筋肉や関節が働く必要がないために、活動しなくなってしまいます。
この代償運動が行われるとき、骨盤から身体をずらしてしまうことで、体幹がクニャクニャと無駄な動きをしてしまいます。
これらは、正しい体重移動の仕方を知らない/できていないことや「トルソーをスクエアに保つ」という指導言語を誤って認識していることでも起こります。
いずれにせよ、体幹の余計な動きを減らすことが有効です。
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胴体が変形してしまう原因に、脇腹が弱い/張っていられないことがあげられます。腹横筋の出力と脇腹の強化を行うことで、大人に多い代償運動を減らします。
まとめ
代償運動を減らすことで、本来の効果を手に入れることができます。同じメニューをしていても、人によって結果が異なる大きな要因です。
これらは、先生それぞれの指導というよりも、その人元々持っていた動き方や癖が由来していることがほとんどです。バレエを通じて代償運動を減らすことで、日常生活での代償運動も減らしましょう。
効率的かつ美しい身体を作ることに貢献します。
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