そのまま使える!土踏まずを上げるテンプレート|大人のバレエ レッスン

 

使えないものを
たくさん並べるより、
使えるものを
愛情持って使いたい。

 

序論:構えずに理解できる

「土踏まずを上げて!」という指示の”正確な理解と解釈” は、実は、プロや教師でも難しい。

筆者も悩んだ指示の1つである。

 

誤った解釈は、足部だけでなく「頭の天辺からつま先まで神経を行き届かせる」ことまでジャマしてしまう。

 

本稿で述べることは、難しいものではない。

読み終える頃には、現実的な方法がわかることだろう。

構えずに、一緒にやってみよう。

 

 

本論:そのまま使える!土踏まずを上げるテンプレート|大人のバレエ レッスン

本論1:足裏が強くなっても使えない理由

 

「土踏まずを上げて!」の意味がわからない・違うのかも知れないと思う人ほど、闇雲にエクササイズをする前に、バレエでの目指す形を知ってほしい。

 

なぜなら、足裏の筋を鍛えたとしても、バレエでは望まない動かし方を身につけてしまうことがあるからだ。

これは、非常にもったいない。

 

例えば、”タオルギャザー” と呼ばれるエクササイズがある。

 

仮に、足裏の筋が鍛えられ、筋がついたことで、土踏まずが上がったように見えたとしよう。

これ自体は、良いことだ。

 

問題は「筋」そのものではなく、エクササイズをする際に「足指を引き込む」という動作を覚えてしまうことにある。

”足裏の筋を活動させる=足指を引き込む” とインプットされてしまうのだ。

 

ご存知かも知れないが、”足指=末梢を引き込む” ことは、最も避けるべきことの1つである。

 

●参考 「バレエにおいての力をかける原則」について知りたい方は、こちらをお読みください●

「遠くを見て!」本当にやって欲しいこと|バレエレッスンでの指導言語

 

足裏が強くなっても、土踏まずが上がっても、他の部分に好ましくない影響が現れてしまう。

バレエで目指す形を知って「そっくりそのまま使えるテンプレート」を手に入れよう!

 

 

 

本論2:土踏まずを上げるテンプレ

 

最初に、「これだけは避けたいNG動作」をキャッチしよう。

これさえやらなければ、少なくとも “減点” にならずに済む。

 

[バレエのルールブック NG編]

①足部外側(コユビ側)に体重をかける。
 →アテールでの「カマアシ」になっている。

②足指をカカト方向に近づける。
 →末梢(足指)は、常に遠くにしたい。

 

 

 

[脳内バレエ] 
 次の工程を踏んでから、足裏を床につけよう!

 

①足指の付け根を外側に張る。
 →難しい場合は、足指グーパーの「パー」で代用可。

②カカトに対し、オヤユビの付け根(母趾球)を遠ざける。

▶︎足底の「逆L字」を意識してみましょう。

 

[図解]

 

 

 

結論:気軽にできることでも効果アリ

「土踏まずを上げて!」に対しての正しい理解と解釈について述べた。

 

本論では、位置や運動の方向などを指定したが、プロローグステップとして「足底をピンッと張る」ことからはじめてみても良い。

それだけでも、タオルギャザーをはるかに超える恩恵を受けることができる。

気軽にやってみることがポイントだ。

 

 

気づいたときに、今日は3回やってみよう!
足底をピンッと張る。
慣れたら「逆L字」を意識。
あなたなら、できるはず。

 

●参考 「クドゥピエ」で、土踏まずとカマアシをいっぺんに対策!●
→https://juncotomono.info/program/20210330-plantar/

 

 

 

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