体を高く保つことは、バレエの常識。
そのポジションでは、体をバランスよく活動させることができます。
最も重要なエレメンツ「脊柱」について、あなたの理解を深めていきましょう。
“体をバランスよく活動させる方法” について教えて!
体の筋肉や関節をバランスよく活動できるようになると、代償運動も減らせる事ができます。(補足解説参照)
その要となるのが「脊柱」です。
脊柱についての基礎知識の整理、チェック方法、バレエレッスンで必要な脊柱キープのための簡単なエクササイズをご紹介します。
脊柱の形状、あなたは知ってる?
「バランスの源は脊柱にある」という有名な言葉の通り、動きにも全身にも大きな影響を及ぼします。
脊柱はいわゆる「S字」と言われますが、この形状が整うと、脊柱に付着している筋肉が望ましい方向に、望ましい方法によって、望ましい力加減で働きます。
特に、お腹や背中の活動が望ましいものになれば、重さがダダ漏れ、脚(足)ばかりに負担がかかる(太くなる・形が悪くなる・ケガなど)事が減ります。
脊柱に関する基礎知識
⬇︎前提となること
- 顔側に向かったカーブ
➡︎前弯 - 背中側に向かったカーブ
➡︎後弯
⬇︎覚えましょう!
- 頚椎(首)=前弯
- 胸椎(胸)=後弯
- 腰椎(腰)=前弯
こうした知識は、正しいアライメントをとるための手助けになるよ♪
あなたの脊柱の形をチェックしよう!
- 仰向けになり、両膝を曲げて立てる。
- 首の後ろと腰に空間があるかをチェック。(床から離れていたらグッド)
仰向けでは、前弯部分は床から離れ、後弯部分は床に着きます。
エクササイズを行う場合は、この状態からスタートします。
決して「脱力状態」ではありませんので、注意しましょう。
脊柱キープエクササイズ!
仰向けでチェックした姿勢を保持したまま動いてみましょう。
腕や脚を動かしても、脊柱の形状を崩してはいけません。
バレエは、この動かし方の応用になります。
適切に行えば、これだけで「体幹トレーニング」になります。
エクササイズの例
- 片腕または両腕を上げる
- 片膝または両膝の曲げ伸ばし
- 片脚または両脚を曲げたまま浮かせる
- 片脚または両脚を伸ばしたまま浮かせる
特に、足を床から離す(浮かせる)と、顎を引いてしまい首のカーブが潰れやすいので注意しましょう。
また、腰と床のスペースを潰すことで足を浮かせないように気をつけましょう。
同じ方法でも、色々なやり方があるよ。その上で、脊柱の形キープを目的とする場合は、床との接点を変えず、空間を潰さずに動こう!
まとめ
体をバランスよく活動させるためのエレメンツ「脊柱の形状」
必要な知識と確認をしました。
まとめましょう。
- 脊柱の望ましいカーブは、代償運動を減らすことに貢献します。また、望ましい体の動かし方をする上での必須項目です。
- 頚椎と腰椎が前弯、胸椎は後弯しています。
- 脊柱の形状を保ったまま、四肢を動かせるようにしましょう(胴体と四肢の独立性)
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今日中に、脊柱の形状を確認しておこう。