まっすぐ立つ。
当たり前のようですが、常に崩れた姿勢をとっている現代人にとっては簡単なことではありません。
ルルヴェも同様。
正しいルルヴェの目安を一緒に考えてみましょう。
チェック
ルルヴェをした状態を甲側から観察してみましょう。
[あなたにクエスチョン:チェック項目]
- カカトが引いていませんか?
- 足首が「くの字」になっていませんか?
- 第5趾(コユビ)側に体重の多くがかかっていませんか?
正しいカカトの位置
一度、パラレルポジションでルルヴェをしてみましょう。
正面から見たとき、カカトは足幅に収まり、外側には、はみ出していないはずです。
そう、ルルヴェは正しくできていれば、カカトが足幅から外れることはありません。
1番や5番、あるいは片足でも、甲側から見たときに、カカトが外側に外れないようにします。
そのためにも、内くるぶしを前に押し出す意識を持ちましょう!
美しさや正しいを求める以前に、踵が引いているルルヴェは、とても危険だよ!
脛にも寄りかかり
まっすぐルルヴェに立てなければ、ピルエットだって、シェネだって倒れてしまいます。足首がくの字に曲がった[カマアシルルヴェ]踵が引けたルルヴェになっていないか、外側荷重になっていないかの確認をしましょう。「踵を前に!」とは感覚ではなく、実際に足首がまっすぐになることが大切です🍋
— 大人のバレエ上達 JBPおニャーさん (@junkotomono) March 17, 2023
そもそも、カカトを引いている/足幅より外にはみ出している、足首がくの字に曲がっているルルヴェをしていると、まっすぐ立つことができません。
正しいルルヴェでは、内くるぶしやカカトは常に前方へと働き続けます。
正しいルルヴェで活躍する筋肉
このときに活動するのが、脛の筋肉たち。
まっすぐに立っていないと、脛の外側に常に寄りかかっている状態になります。
そこに位置する筋肉には当然、好ましくない負担がかかります。
- 脛周辺(特に外側)がガッチガチで固い
- 脛骨外側を押すと痛い、弾性を感じない
- カマアシ、外側荷重
- 膝下がO脚のように歪んでいる
- 膝の間が離れている
- 足指が曲がってしまう
どれか1つでも当てはまるようなら要注意。
寄りかかりによって、脛の筋肉が思うように活動できていない可能性があります。
対応する順序
特に、6番ポジションで膝の間がつかない、そもそもの脚のアライメントが崩れている状態では、脛に寄り掛からざるを得ない状況に陥ります。
まずは、リリースをして、ガチガチのいわば「接着剤」を取りましょう。
そして、脛の筋肉の出力をします。
脛の筋肉が出力されている体感が持てるだけの強さがあって、はじめて、バレエレッスンで意識することができます。
しつこいですが、それだけ重要度が高いのです。
回転とカカト
ピルエットに限らず、シェネやピケターンなどの回転系全般。
大回り、体が振られやすい場合は、支持足のカカトを足幅に収めたまま回ってみましょう。
回っている間、足首がぐらぐらと動いてしまうと、この関係が崩れやすくなります。
一度ルルヴェをしたら、足首にギブスをはめること。
足首の形を変えない意識が大切です。
まとめ
ルルヴェにおいての正しいカカトの位置についてお伝えしました。
正しいカカトの位置取るために不可欠な、脛の筋肉を出力するWSを開催します。
出力から取り組めるチャンス、ぜひご参加ください。
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【バレエは“脛”からはじまる】/脛を立たせる/膝下アンディオール/一歩進んで姿勢も変えるここまでをまとめます。
- 正しいルルヴェでのカカトは、足幅より外にはみ出すことはありません。
- 正しいルルヴェをするためには、脛の筋活動が不可欠です。
- 脛に寄り掛からず、まっすぐ立てるようにしましょう。
ファーストステップ♪
次のレッスンまでにルルヴェをチェック!