このシリーズも最終回。
初期に教わる、とてもシンプルなタンルヴェがこんなにも奥深いものだったと、実感していただけたなら嬉しい限り。
動きは【慣れる=上手になった】ではありません。
動きに慣れてからが、上手になる切符を手に入れたということ。
慣れて終わりにせず、乗車しましょう。さまざまな動きへと波及します。
バレエの真髄、超入門
コントロールという言葉。
大人の方にとって、あまり興味があるものではないようです。
“コントロール” という言葉が含まれたタイトルの記事は、軒並み不人気な傾向にあります。
それでも、言い続ける必要がある理由。
それは、バレエは【コントロールの芸術】だからです。
つまり、ここにこそバレエの真髄が宿っています。
タンルヴェで学ぶこと、最終回の今回は【コントロールを学ぶための超入門編】です。
【タンルヴェ前回の記事 あわせて読みたい】
今だから!:大人が知りたいタンルヴェのポイント2足あとは1つ
あなたの足裏にペンキをけたとしましょう。
その足でタンルヴェを連続して行います。
足あとは何人分ありますか?
あなたは1人、あなたの足あとは1人分。つまり、足あとは1つです。
複数の足あとがあるということは、体や動きをコントロールできていない証拠です。
タンルヴェを繋げる
タンルヴェを正確に行い、足あとが1つになれるようにコントロールする。
それにより、どんな良い影響があるのでしょうか。
- アレグロ
ポジションや重心を正確にとることができる。
ムダな動きが減るため、速く動くことができるようになる。 - 大きなジャンプ
衝撃を分散させることができる。
高く跳んできるように見せることができる。
コントロールしようとすると、結果として【引き上げ】を必要とするので、結果として高く跳んでいるように見えます。
足あとを1つにしようとすることでコントロールを学び、それらは、こうした動作へと反映されていくのです。
【足あと1つ】やってみよう
頭の先から爪の先まで。
自由自在に体を操る、最も初期に学ぶこと。
シンプルな動きをバレエにしましょう。
対策
ジャンプをしているときのイメージは放物線ではありません。これだと、落ちる過程ばかり強調されます😱空中に体が放たれた瞬間。つまり【床から遠ざかったとき、ポイント】で止まる。バレエは競技ではありません。高さを測るのではない。美しい形をどれだけ空中に描くことができるかを想像しましょう🍎
— 大人のバレエ上達 JBPおニャーさん (@junkotomono) December 9, 2021
足あとを1つにするためには、空中でのポジションをコントロールすることが必要になります。
甲を出そうとして、足首やつま先を伸ばそうとして、誤ったタンルヴェになっていませんか?
正しい方法にアップデートしましょう。
- 指定のポジションでのつま先位置を確認
- アテールでのつま先の真上に“跳んだときのつま先”がくるようにタンルヴェする。
つま先を伸ばそうとして、内側に引き込んでしまっている場合は、まっすぐ床方向に伸ばすように修正しましょう。
まとめ
【足あとは1つ】バレエの真髄を学ぶ入門として、忘れずに実践しましょう。
体への負担も軽減されます。
長くバレエを楽しむためにも、何が大事なのかを整理しておきましょう。
- バレエのジャンプは、ただ跳ぶのではなくコントロールされたものです。
- 足あとを1つにしようとすることで、コントロールを学びます。
- つま先はまっすぐ下に伸ばします。内側には入れません。
ファーストステップ♪
足あと1つ、脳内バレエをしてみよう!
【Thank you】
JBPでは、大人の方が最適に踊れ、かつ、今後の日常生活にも望ましい基準を定めています。
あなたが基準に沿ってレッスンすることは、バレエを愛する全ての大人に向けて、本当のバレエを、安全で適切な基準と方法を提供することにつながります!