多くのバレエ動作に不可欠な”第1ポジションの通過”について解説|大人のバレエ上達

第1通過アイキャッチ

この記事では、様々なステップで活用される第1ポジションを通過する動きについて、3つのポイントで解説します。

様々な動きに不可欠

バーレッスン。ロン・ドゥ・ジャンブ・ア・テール(以降、ロンデと略す)では、必ず第1ポジションを通過します。前後に脚を振るバランソワールでも同様です。

例えば、クロワゼ・デリエールのポーズから脚を前に出すときに第1ポジションを通過、ピケやトンべ、ソッテへと繋ぎます。

もちろん、大きなジャンプ直前のグリッサードや、アントルラッセ、フェッテ・ソッテまたはルルヴェといった半回転する動作でも第1ポジションを通過します。
さらには、大技イタリアン・フェッテでも必須事項です。

バレエステップには、欠かすことができないムーブメントだということがわかります。

 

押さえよう!3つのポイント

”第1ポジションの通過” という動作は、そのものだけで完成されるのではなく、次の動作を生み出す動力となることが大切です。

その点は、プリエと同じ役割を担っています。

プリエについては、こちらも参考になります

足底基礎 アイキャッチ 足底の在り方とプリエでの使い方をわかりやすく解説|大人のバレエ上達

まずは、シンプルなバランソワールやロンデでポイントを押さえていきましょう。

 

Point1:膝を伸ばす

第1通過1

第1ポジションを通過する際は、膝を伸ばしましょう。

”プリエでやります” という指定があれば別ですが、「プリエではないが膝が伸びているわけでもない緩んだ膝」はNG。

骨盤のプレースメントに誤りがあると、伸ばそうとしても伸ばせないケースがあります。心当たりがある場合は、先に[Point2] をやってみましょう。

ただし、骨盤を修正すれば勝手に膝が伸びるわけではありません。「膝を伸ばす」という意思は忘れずに。

Point2:腰骨の高さ

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左右の腰骨の高さを揃えたまま、第1ポジションを通過しましょう。

経験者に多い誤りは、動作側の腰骨が落ちてしまうことです。これにより、腹部がたるみ、体全体が落ちてしまいます。同じ高さに揃えましょう。

Point3:骨盤の位置

第1通過3

骨盤全体が支持側に流れ、おしりに座った状態(寄りかかり現象)になっていないかを確認しましょう。

プレパラシオンが第5ポジションだったとしても、第1ポジションを通過する度に [第1ポジションでの骨盤位置] をとるように心がけましょう。

 

絶対に忘れてはならないこと

第1ポジションの通過という動きのポイントを3つお伝えしましたが、これには前提となっていることがあります。それが、胴体がクニャクニャと変形しないこと。

脚の動きに負けることなくボディを保持できないと、3つのポイントをやっても成果としては表れません。クニャクニャ・グラグラしない、要するに「変形しない強く・使える体幹」は、絶対的に必要です。

ほとんどのケースで本人の自覚がありません。自覚のあるなし問わず、しっかりと押さえましょう。

 

まとめ
・第1ポジションの通過は、様々なステップで必要不可欠なものです。
・変形しない体幹があった上で3つのポイントを押さえ、次の動作を生み出しましょう。


Prologue step♪
3つのうち、
どれか1つを試してみましょう!

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