良い教師の考える方法は、それをやれば良くなる。
理解が浅い・偏った思考で教えられると、進む道には光はない。
上達、努力を実らせるための第一歩
今よりもバレエが上手くなりたい。
努力していることを形にしていきたい。
ダンスのためにバレエのエッセンスを身につけたい。
バレエを習う理由は様々ですが、やっぱり、習うからには良いものを習いたいと思うのは当然でしょう。
良いか悪いか、あなたは判断できていますか?
次のことを見つめ直してみてください。
例えば、「しっかり5番ポジションに戻しなさい」という指導があります。
ある教師は、ただ5番ポジションに戻すことだけが大事だと考えています。
良い教師は、5番ポジションを戻そうとすることで何が生まれるかを分かったうえで、その指導用語を用います。
あなたが知らなければならないこと、それは、現実に教師が「良い教師」だけではないということ。
その証明が、動くことを勧めなかったり、バーレッスンに過剰なこだわりを持たせられた生徒が増えている現状に表れているのです。
すなわち、運動が不十分でも気にしない、適切な体重じゃなくてもバレエは大丈夫、などと平然と言ってしまうことが、生徒にとってどれだけ不利益であるかを「伝えない」教師が、指導をしているということです。
こと大人の場合、過度なダイエットや減量が適切かどうかの議論の前に、ノーマルの範囲内に、それはあなたの健康的な生活に本来大切である筋や心肺機能を指すところが、そもそも大事です。
さて、あなたが良いレッスン、良い教師の指導を受ける時に、こういう問題が出てきます。
なぜ先生はこう言うのか理解できない
私とこだわる所が違う
できそうもない事を言ってる気がする
教えが上手な教師につくと、始めは理解がついてこない事でしょう。
それは、たとえ理由や訳を聞いたとしてもです。
教師は常に、あなたをみて、先のことを見据えて、バレエらしくなることを考えています。
それはつまり、進歩・進化させることです。
進歩や進化した状態というのは、今現在の段階では想像がつかないぐらい様々な変化が待っています。
すなわち、その場で理解が難しいぐらいのことにも取り組むということは、本当は素晴らしいことなんです。
あまり目の前のことに囚われていると、本当はあなたが変われるだけの変化量を手放すことになっているかもしれません。
手取り足取り、もちろんそれも一つの指導です。
ただ、手取り足取りやらない教師にも、考えがあります。
どう皆さんが取り組んでくれているか、どんな反応になるかで、あなたの体や技術、その後の成長に繋げていくかも思いを巡らせています。
ところで、ここまで述べた内容でも、次のことはみなさんも、普段のレッスンから考えてみましょう。
◯1ができて2、2ができて3、そのような”これ”ができないと次に進めないと刷り込まれていませんか?
◯バーレッスンにあまりにも多くの時間を割いている
◯動きたい気持ちを我慢している
◯本当はちょっと難しいこともやりたい、けど、普段だとその機会もない
上記のことが一つでも当てはまる場合、あなたはまだまだ上達する機会を逃しているかもしれません。
そして、良い教師に巡り合っていないのかもしれません。
自分の体が未開発だからできないこと、それは自分で解決できる範疇のことです。
ただ、教師によって左右されるあなたの能力開発、機能改善、技術向上という要素は、皆さんが思っているよりも、ずっとずっと大きな阻害因子として降りかかっていることも、認識しなければいけません。
バレエにどう携わるか、どんな出会い方をするかは、人それぞれです。
どんなバレエにするか目標を立てるのかも違うでしょうが、あなたがまだ知らない、今は理解できない未体験ゾーンにあるバレエとの向き合い方を狭めてはいけません。
この解決法は、ごくシンプル。
今より一歩を踏み出すこと。
レベルが少し高いものに一生懸命取り組んでみる、教師が出したサジェスチョンに集中してみる、できるできないじゃなく必死になってみる、身体を健康かつ活動的にさせる。
勇気を出して新しいクラスに出てみることもそうです。
ノーマルという意味は、過度なあるいは過剰な面への警鐘として目を向けがちですが、「足りていない、欠如している、劣っている」こともノーマルではありません。
不足分は、この瞬間から補えます。
一人一人、体や経験年数が違うので、何を考えながらレッスンをするべきかは個人差があります。
ただ、バレエという概念の中では、こだわるところは、ほぼ決定的に存在します。
バレエ歴が長くても、体が強くても、そのような所に左右されません。
できる人はできる・できていない人はできていない、違いはどこにあるのかは明確です。
くれぐれも、どこでも教えてもらえるものではないということはお忘れなく。
良い教師・良いクラスに出会っていなければ、あなたはそれを知ることすらないでしょう。
知らぬが仏とも、無知は罪とも言います。
皆さんは知ってしまったのですから、その先は少しの勇気です。
一歩踏み出したい方はこちら
(下記のクラスは終了いたしました。)